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すでに引き渡しが始まったとする国防総省肝いりの大量無人装備導入計画レプリケーターとは一体何なのか


大量の無人装備で中国軍に対抗するレプリケーター構想がすでに動き出しているとペンタゴンが発表していますが、全くの新規装備ではなく、既存のシステムが納品されたことを指しているようです。よくわかりmせん。Breaking Defense記事からご紹介しましょう。

最初のレプリケーター・システムが引き渡しずみと国防副長官が発表


プリケーター・システムの戦闘部隊への引き渡しが今月初めから始まった。これは、戦闘部隊中心のイノベーションが可能であるだけでなく、実際に成果を生み出していることを示している」と国防副長官は声明で述べた。


キャスリーン・ヒックス国防副長官Deputy Secretary of Defense Kathleen Hicksが本日発表したところによると、国防総省のレプリケーター・イニシアチブの下で取得された無人システムは、「今月初め」に戦闘部隊に引き渡された。▼ただし、ヒックス副長官の声明では、どのようなシステムが、何台、どこに配備されたのかについての詳細は明らかにされていない。▼納入は、「戦闘部隊中心の革新が可能であるだけでなく、実際に成果を上げていることを示している」とヒックスは語った。▼「システムを納入している間にも、エンド・ツー・エンドの能力開発プロセスは続いている。民間企業とともに、また議会の支援を受けて、レプリケーター・イニシアチブは、より迅速かつ大規模に能力を提供すると同時に、リスクを軽減し、軍全体のシステム上の障壁を緩和している」。▼どのようなシステムがどこに配備されたのか、詳細を尋ねられたエリック・パホン報道官は、「現時点では、保安上の理由から、具体的なスケジュールやシステム、納入場所についてはあかせません。議会には進捗状況について十分な情報を提供し続ける」と述べた。


リプリケーターがなぜすでに契約済みのシステムを入手できたのか、その答えとなりうるのは、問題のシステムがエアロビロンメントのスイッチブレード600という滞空弾であり、リプリケーターのもとで現在までに調達が確認されている唯一のシステムである場合だ。▼注目すべきは、陸軍はすでに昨年10月にスイッチブレード600の調達を発注しており、リプリケーター・チームが単にスピードアップのためにそれに便乗した可能性があることだ。▼エアロビロンメントによると、スイッチブレード600の航続距離はおよそ25マイル、駐機時間は40分で、インド太平洋の悪名高い「距離の暴君」には理想的ではないが、中国軍相手のアイランド・ホッピング・シナリオでは役に立つ可能性がある。▼ヒックスは2023年8月にリプリケータ構想を発表した際、2年以内に何千もの「攻撃可能な自律システム」(無人の水上艦船やうろつく無人偵察機など)を製造することで、中国の軍事的質量に対抗する手段のひとつになると宣伝した。▼しかし、同省が2024年度に約5億ドルの資金を確保し、25年度にも同額の資金を要求しているにもかかわらず、具体的な内容はほとんど伏せられたままだ。■


First Replicator systems delivered to users, Hicks says - Breaking Defense

By   AARON MEHTA

on May 23, 2024 at 3:25 PM


コメント

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