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日本の次期イージス・システム搭載大型艦ASEVにロールスロイスMT30ガスタービンエンジンの採用が決定

 ASEV rendering

ASEV rendering. Lockheed Martin image.




日本のイージスシステム搭載艦(ASEV)の動力源として、ロールスロイスが世界初のツインMT30搭載ハイブリッド電気機械推進システムを供給することが決まった


ロールスロイスプレスリリースより


MT30 GTのユニークな出力密度により海上自衛隊の駆逐艦が求める最高速度の要件を満たす。

 最新世代の舶用ガスタービン技術の利点としては、従来型エンジンと比較して艦上でのメンテナンス作業が大幅に減り、乗組員数の削減が容易となる。

 「海上自衛隊艦艇にMT30がこれまでも採用されており、日本との長きにわたる良好な関係をさらに強化することになります。

 「ロールス・ロイスは、海軍推進技術の最前線に立ち続け、日本の駆逐艦計画に世界初のツインMT30ハイブリッド配置を提供できることを誇りに思います。

 「MT30は、FFMフリゲートを含む、世界で最も先進的なプラットフォーム多数に動力を供給しています。その動力と推進力により、造船会社やシステム設計者は、新たなオプションや選択肢、将来性を備えた能力を得ることができます。私たちは、日本との関係を継続し、MT30の世界的な普及を期待しています」。(サム・キャメロン、ロールス・ロイス防衛担当上級副社長)

 川崎重工KHIが、MT30を "コンパクト・パッケージ・エンジン筐体"とに組み立てて、試験を行い、推進システム全体の試験も実施する。   MT30は、実用化済み舶用ガスタービンの中で世界で最も出力密度が高く、最小限のスペースで高出力を実現しながら、将来の運航出力需要にも対応する。MT30は、機械式、ハイブリッド式、一体型電気式など、考えられるすべての推進配置で稼働しており、また用途に応じてウォータージェット、可変ピッチプロペラ、固定ピッチプロペラに動力を供給するために選択されている。

 同じ地域で、MT30は韓国の大邱級、蔚山級フリゲート艦、オーストラリアのハンター級フリゲート艦にも採用されており、その恩恵は米国の太平洋地域でも活用されている。ロールスロイスの目標は、今後10年以内に、MT30が環太平洋地域で主流となることで、MT30の継続的な性能のみならず、その成功を可能にした強力な協力体制と経験の証でもある、と同社は見解を発表している。■


Rolls Royce MT30 selected to power Japan’s ASEV - Naval News


Naval News Staff  31 May 2024





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