KCNA/REUTERS
北朝鮮国内の全ウェブサイトが今月に入り少なくとも二回止まった
専門家は北朝鮮へのサイバー攻撃とみるが、別の説明も可能だ
1月14日に断続的に機能が停止し、同国のウェブサイト全部が機能しなくなった
北朝鮮が1月25日にインターネットから短時間姿を消した。NKニュースがまずこれに気づいた。
Insiderも北朝鮮サイト数点が利用不能になったのを確認した。NKニュースは北朝鮮関係の話題を追うことを専門としている。
北朝鮮のドメイン名は「.kp」が末尾につく。国営メディアが同日午前6時前にダウンしているのをNKニュースが最初に気づき、記事にしていた。
機能停止は1月14日に始まり、その後週末まで断続的に合計数時間続いた。
接続が切れたことから北朝鮮のITインフラは分散型のDos攻撃distributed denial-of-serviceを受けたようだとサイバーセキュリティ専門家Junade AliがNKニュースに伝えてきた。「北朝鮮はインターネット利用を完全停止させられた」
インターネットが利用不能となるのは北朝鮮では珍しいことではない。ソフトウェアのアップデートに伴い、政府、国営通信社のサイトが昨年使えなくなった。また、給電網や現地インフラが原因で停電も発生していたが、今回の停止状況を見て専門家も通常と異なることに気づいている。
「もし停電ならルーターで電気が止まり、すぐにでもルートが消えたはずだ」(Ali)「接続タイムアウトの問題ならデータ喪失は多くなるが、その後ルーターがダウンするはずだ」という。「つまり、ネットワークへのストレスが加わったのだろう」
もう一人、ニコラス・ロイNicholas Royは「何らかの妨害工作を行ったのか、フェイスブックでも数日前に大混乱があったが、あるいは何らかの攻撃だったのかも」とした。
今回のインターネット機能停止は米、中あるいは別の国で北朝鮮に対立する向きによる結果かもしれないが、あまりにもわからないことが多すぎ、どの筋が絡んでいるのか専門家も明言できない。■
North Korea recently disappeared from the internet for a little while, and it looks like it has happened again
Abbie Shull Jan 26, 2022, 9:12 AM
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。