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PLAN空母遼寧が20日にわたる演習を終え寄港。まだまだ低戦力とはいえ侮ってはいけない。もちろん日本は同部隊の動静を海空から監視しています。

 

統合幕僚監部

 

  • 日本の防衛省発表の写真で遼寧艦上で戦闘機、ヘリコプターの活動が認められる。同艦には5隻が随行している

  • 航続距離を伸ばした艦載機の導入で同艦の戦闘能力が増えたとコメンテーターが評している


国初の空母遼寧をはじめとする部隊が沖縄東方で戦闘機、ヘリコプターの運用演習を展開しており、同艦の戦闘能力向上を専門家が指摘している。



部隊は海軍艦艇6隻で遼寧、055型駆逐艦、052D型駆逐艦各1、054A型フリゲート艦2、901型補給艦1が沖縄県北大東島東方300km地点を12月26日航行したと防衛省が発表した。


同省公表の写真ではJ-15戦闘機、Z-9、Z-18の各へリコプターが遼寧艦上で確認され、J-15が発艦する写真もある。


統合幕僚監部



日本は駆逐艦いずもおよび戦闘機数機を送り、中国部隊の動向を監視した。


遼寧は先週から太平洋で外洋訓練を展開している。


遼寧に随行する055型駆逐艦南昌Nanchang、054A型フリゲート艦 日照Rizhao、補給艦呼倫湖Hulun Lakeが先週水曜日に男女群島西方350㎞地点で見つかり、宮古海峡を通過し翌日太平洋に入っていた。


海上自衛隊では052D誘導ミサイル駆逐艦廈門Xiamenも宮古海峡を通過したのを確認している。


中国軍で教官を務めたコメンテーターSong Zhonpingは演習を見ると遼寧は多用な機材を運用し戦闘能力を獲得したようだと述べる。


「航続距離が異なる機材の戦闘機、早期警戒機Z-18を運用することで戦闘力をフル編成した。比較的強力な防衛能力が外洋部分の海空で実現した」


S・ラジャラトナム国際研究院(シンガポール)のコリン・コーCollin Kohによれば遼寧はJ-15戦闘機を最大24機のほかヘリコプターを搭載する。「すべて訓練用で今後の基礎を築く意味がある」


二年前就役した国産建造初の空母山東Shandongは海南省を出港し「戦闘を意識した演習」を南シナ海で展開すると共産党を代弁する人民日報が12月26日に報じていた。


演習では戦闘機着艦、ダメージコントロール、海上捜索救助を行うと同記事にあるが、演習地点や時期は触れていない。


両空母は近日中に合流し、台湾や米国を意識した運用に入ると軍事観測筋は見ている。


空母三号艦も建造が進んでおり、これあmでの二艦より大型かつ高性能になるとの予想がある。商業衛星写真では同艦建造は上海で相当の進展を示しており、進水は三ないし六カ月以内と思われる。


コーによれば003型空母となる新型艦の航空戦力規模は米超大型空母に近いものになる。■


Chinese aircraft carrier's Pacific drills 'show boosted combat capability' | South China Morning Post

Pacific drills show China's first aircraft carrier has boosted its combat capability, experts say


Teddy Ng , South China Morning Post Dec 27, 2021, 10:59 PM

Additional reporting by Amber Wang.



続けて、中国空母部隊の帰港についてUSNI Newsが以下伝えています。


中国空母遼寧(16)が洋上給油を受けた。 December 2021 deployment. PLAN Photo

民解放軍海軍の遼寧空母群が2021年12月30日に母港青島に戻ってきた。PLANは同部隊は訓練を成功裏に終えたと公式発表した。

訓練は20日にわたり、同空母群は黄海、東シナ海を通過し宮古海峡から西太平洋に入った。各種想定で総合訓練を行ったと発表にある。12月9日に黄海で捜索救難訓練、戦術航空作戦としてJ-15戦闘機、Z-9Z-18の各ヘリコプターを運用した。発着艦訓練は昼夜通して行われた。

J-15 艦載機が遼寧(16)から発艦した。December 2021 deployment in the Western Pacific. PLAN Photo 海上自衛隊のいずもが写っている。

同部隊はその後西太平洋で戦闘能力を試し、対空対潜戦の訓練意外に指揮統制機能、補給活動、戦隊調整を試した。PLAN公表の写真では遼寧(艦番号16)が901型補給艦と補給活動演習を行う様子がわかる。

PLAN発表にはその他艦の言及がなかったが、日本の統合幕僚監部から遼寧に加え、駆逐艦南昌(101)、フリゲート艦日照(598)、901型補給艦を12月15日男女群島西方で視認され、南東に移動し、12月16日に宮古島と沖縄の間から太平洋に進出したと発表が出ていた。

日本側報道資料によれば12月19日、20日に上記四艦に駆逐艦厦門(154)、名称不詳の054A型フリゲート艦が合流し空母航空運用など演習が展開された。統合幕僚監部の12月27日発表では、遼寧空母群が12月25日に沖縄と宮古島間を通過し東シナ海に入ったとある。

この間は一貫して他国艦船航空機が同空母群の動静を監視していたとPLANが発表している。発表では国名を上げていないが、PLAN公表の写真には海上自衛隊のヘリコプター空母JSいずも(DDH-183)が付近に写りこんでいる。

J-15 が遼寧 (16) から離陸した December 2021 deployment. PLAN Photo

日本側発表ではいずもが遼寧空母群を東シナ海から西太平洋への移動中一貫して監視したとあり、その他駆逐艦あきづき(DD-115)、P-1海洋監視機が厚木航空基地、P-3オライオンが那覇航空基地からそれぞれ対応したとある。さらに日本側発表では航空自衛隊戦闘機もスクランブル出動し、遼寧からの航空機ヘリコプター運用に対応したとある。

遼寧空母群の航海と活動は国際慣行に沿ったものであったが、日本付近での行動は10月の軍事行動に続き懸念を生んだ。10月にはロシア中国の連合部隊が本州東方公海上を移動し、両国は今後も合同海上演習を続けると述べていた。

Chinese Carrier Strike Group Liaoning Returns From Deployment

By: Dzirhan Mahadzir

December 31, 2021 1:57 PMUpdated: January 1, 2022 1:56 PM

ついでに中国側の見方もお伝えしましょう。環球時報の記事です。

 

寧空母群が12月30日公海での演習を終えた。同群は黄海、東シナ海、西太平洋で21日にわたる演習を展開し、全体としての実戦対応力を引き上げた。

 

近距離で外国艦艇航空機が監視を展開したが中国部隊は難なく対応し、自信を深めた。

 

訓練を成功裏に終えた遼寧空母群は山東省青島に12月30日午前入港したとPLA海軍が報道発表した。

 

同群は黄海、東シナ海から宮古海峡を通過し西太平洋各地に展開し、総合的かつ実戦を意識した訓練を展開したと同上発表にある。

 

訓練では実戦シナリオを使い各種装備を組み合わせた訓練を展開したとあり、公海上での運用を意識し同群全体の戦闘能力向上につながった。

 

演習は12月9日に捜索救難訓練で幕を開け、黄海でJ-15戦闘機を全天候下で離着艦させた。

 

その後遼寧空母群は西太平洋へ移動し、高度警戒態勢のまま戦闘の各段階に応じ複雑かつ流動的な海上空中の状況への適合を試した。

 

西太平洋で同群は海上状況が悪かったが各種戦闘シナリオで対空対潜戦の腕を磨いた。J-15戦闘機は昼間夜間問わず第一列島線外に展開し、戦闘哨戒飛行のほか指揮統制機能、システム構築、戦力調整や総合支援も行った。

 

演習を通じ外国艦船航空機が繰り返し近距離での偵察を試み、中国空母部隊の動静を探り、追尾してきた。中国側は冷静に対応し、艦載機を発進させたとPLA海軍は公表している。

 

J-15が発艦する写真に日本の事実上の空母いずもが近距離を航行する姿が映り込んでいる。いずもには054A型フリゲート艦が追尾していた。

 

中国中央テレビが12月30日放映した映像はJ-15コックピットからのもので、外国のF-15戦闘機を追尾していた。

 

各演習で公海上での戦闘支援能力が向上し、中国空母群の戦力が本国から遠く離れた地点でも有効なことを示せたと海軍問題に詳しいテレビ評論家Song Zhongpingが環球時報に伝えている。

 

外国軍の近距離での監視偵察に適切に対応したことでPLA海軍は戦力の充実にあわせ自信を示せたと専門家は見ている。■

 

Aircraft carrier Liaoning wraps up open sea exercises and deals with foreign close-in reconnaissance

By Liu Xuanzun

Published: Dec 31, 2021 01:02 AM

https://www.globaltimes.cn/page/202112/1243847.shtml


 

 


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