ハマス奇襲攻撃を受け、米国の対応。フォード空母打撃群、空軍機材が現地付近へ移動中。イスラエル向け軍需品補給も。バイデン政権には戦略の前提が崩れ、対応力が試される場面となりそうだ。Breaking Defense記事より
Rockets fired by Palestinian militants from Gaza City are intercepted by the Israeli Iron Dome defence missile system in the early hours of October 8, 2023. (EYAD BABA/AFP via Getty Images)
ハマスの奇襲攻撃を受け、米国はイスラエルへ装備品供給を急ぎ、艦船と航空機を移動中
米国はイスラエル国防軍に対し、軍需品を含む追加装備と資源を迅速に提供する。ロイド・オースティン国防長官は日曜日、「最初の安全保障支援は今日から始動し、数日以内に到着する」と述べた。
週末のイスラエルへの衝撃的な攻撃を受け、アメリカは中東でのプレゼンスを強化する一方、イスラエル国防軍への武器供与を加速させる。
ロイド・オースティン米国防長官は日曜日に、USSジェラルド・R・フォード空母打撃群を地中海東部に向け派遣すると発表し、同時に「同地域における米空軍F-35、F-15、F-16、A-10戦闘機部隊を増強する」と述べた。
さらに、「イスラエル国防軍に対し、軍需品を含む追加装備と資源を迅速に提供する。最初の安全保障支援は今日から開始され、数日中に到着する」とオースティン長官は述べた。「イスラエルに物資支援を迅速に提供するのに加え、統合部隊態勢を強化することは、イスラエル国防軍とイスラエル国民に対する米国の鉄壁の支援を強調するものである」。
国防総省によると、フォード空母打撃群には、ミサイル巡洋艦USSノーマンディー(CG 60)、アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦USSトーマス・ハドナー(DDG 116)、USSラマージュ(DDG 61)、USSカーニー(DDG 64)、USSローズベルト(DDG 80)が含まれる。
現地時間の土曜日、ハマスはイスラエルに対し、空、陸、海を移動する戦闘員による前例のない多方面からの攻撃を開始した。米国がテロリスト指定したパレスチナ人グループのハマスが、イスラエル人を数十人殺害し、民間人や軍人を数十人捕らえたと報じられている。メディアは、ハマスの初回攻撃と、イスラエルによるガザへの報復により双方の戦死者1,100人以上と報じており、イスラエル当局は、この事態は長期にわたる紛争の始まりに過ぎないと警告している。
襲撃は、イスラエルの誇る諜報機関を油断させたようで、ガザ国境沿いの町や軍事基地が抵抗する間もなく攻撃され、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イランが支援するハマスと「戦争状態」にあると宣言した。
今回の紛争は、この地域の比較的平和な時期を覆す恐れがあり、ネタニヤフ首相の国内での政治的挑戦と、バイデン政権のサウジアラビアとイスラエル和平協定への希望に一石を投じることになる。また、国防総省がインド太平洋に焦点を当て中東方面から切り離そうしている中で、再び深刻な形で立ち戻らざるを得なくなる可能性も出てきた。■
US expedites munitions for Israel, moves ships and aircraft into region after Hamas attack - Breaking Defense
By AARON MEHTA
on October 08, 2023 at 4:47 PM
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