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米空軍と「メガワット級」ハイブリッド・パワートレインを共同開発する新興企業Ampaire社。いよいよ軍用用途でも使えるシステムが登場か。スタートアップ企業が次々に出てくるのが米経済の底力だ。うらやましい。


 ハイブリッド電気推進装置開発企業のアンペアAmpaireは、米空軍のアジリティ・プライムプログラムで「メガワット規模のハイブリッド技術」を開発するために、米空軍と125万ドルの契約を獲得した。

アンペアは南カリフォルニアの新興企業で、今回の契約で民生セスナ208キャラバンで開発したAMP-H570ハイブリッドパワートレインの開発拡大が可能になると述べている。

アンペアのElectric EEL(ハイブリッドのセスナ337スカイマスター)は、NASAと共同で、「より効率的で小型のパワートレイン」のテストベッドとしてきた。同社ウェブサイトによると、セスナ337スカイマスターを改造したEELは、「高出力の電子機器、インバーター、モーター、関連システム」を開発するテストベッドとある。

同社は双発ビーチクラフト・キング・エアに「初のメガワット規模のハイブリッド・プロトタイプ」パワートレインを搭載しようとしている。

「これが当社の第2世代AMP-H570パワートレイン・ユニットの最初の製造とテストになります」と同社は説明する。「1.14mW(1,529hp)への出力向上で、当社はハイブリッド推進の新基準を打ち立て、応用範囲を飛躍的に拡大できると期待しています」。

メガワット・スケールに到達したことで、民間航空機市場だけでなく、軍事用途のハイブリッド・パワーの生産も視野に入る。「この2つの市場に到達することは、ビジネスと業界のリーダーとしての当社にとって、2つの大きな目標の達成を意味します」。

アンペアは新しいパワートレインとなるAMPドライブ200ファミリーの開発でNASAとの「後続契約」も発表した。

「NASAが当社の電動EELを使用する3つ目のプログラムとなり、今回は当社の既存技術を活用して、より効率的で小型のパワートレインを開発します」。

さらにアンペアによると、カナリア諸島の新興航空会社サーカーエアラインズ Surcar Airlinesは、テネリフェ島での観光運航用に、アンペアの「エコ・オッター」航空機(デ・ハビランド・カナダDHC-6ツイン・オッター・ターボプロップの低排出ガス型)を3機発注した。

「サーカーの取り組みは、持続可能なパワートレイン・ソリューションを導入する航空会社の大きなトレンドの一部です。「アンペアは、カナリア諸島など観光客の多い地域でニーズを満たすのに重要な役割を果たすと同時に、コスト削減と環境フットプリントの低減を同時に実現する製品を提供できることを誇りに思います」。

アンペアは、サーカーとの契約で財務条件は明らかにせず、機体発注が確約かどうかとの質問にも答えなかった。

アンペアのハイブリッド電気システムは累計22,500マイル以上を飛行しており、最近では南カリフォルニアからアラスカ内陸部のフェアバンクス国際空港まで2,955nm(5,473km)を数日間で飛行した。■

Ampaire to develop ‘megawatt-scale’ hybrid powertrain with USAF | News | Flight Global

By Howard Hardee7 October 2023


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