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米空軍、鹿屋基地のリーパー飛行隊を嘉手納基地に南下させる。 尖閣諸島など日中のホット・ゾーンの偵察観測に投入か。

 An MQ-9 Reaper of the 319th Expeditionary Reconnaissance Squadron taxis before a demonstration flight at Kanoya Air Base, Japan, on Nov. 5, 2022.


An MQ-9 Reaper of the 319th Expeditionary Reconnaissance Squadron taxis before a demonstration flight at Kanoya Air Base, Japan, on Nov. 5, 2022. (Christopher Broome/U.S. Air Force)



京西部にある横田基地の広報担当によると、米空軍のMQ-9リーパー無人偵察機の飛行中隊が九州から沖縄に移動中だ。

新たに編成された第319遠征偵察飛行隊のリーパー8機と150人以上の隊員は、九州の南端に近い海上自衛隊鹿屋航空基地への1年間の配備を終えた。

「米太平洋空軍は、海上自衛隊鹿屋航空基地から嘉手納基地へMQ-9と米軍要員を移動させる」と、第374空輸航空団のスポークスマン、ダニー・ランジェル中尉は金曜日夕方、電子メールで述べた。

沖縄の嘉手納基地へ向かう航空機は、日本の防衛省と連携して空中偵察を行う、と彼は言った。

安全上の理由から、空軍は人員と航空機の移動日を公表していない、とランジェル中尉は述べた。「この配備に関して日本政府と緊密に調整を続ける」。

防衛省のスポークスマンは金曜日に、来週、移転に関する質問に答えることができると述べた。中国の軍備増強と台湾侵攻の脅威を懸念する日本は、南の島嶼部における防衛力を強化している。

日中両国の沿岸警備隊は、沖縄の西280マイルにある5つの無人島と3つの岩からなる尖閣諸島で頻繁に衝突している。尖閣諸島は日本が管轄しているが、台湾と中国は釣魚島と呼んでいる。

元海兵隊大佐で、日本戦略研究フォーラムの上級研究員グラント・ニューシャムによれば、通常、軍事力は作戦地域に近い場所に拠点を置く方が良い。リーパーは日本のはるか南で活動できると、彼は金曜日にEメールで語った。

「沖縄で活動することには政治的なメリットがある」とニューシャム。この動きは、日本政府が沖縄の反米グループの批判を吸収することを望んでいることを示唆している、と彼は言った。

「反対派は東京が沖縄の "負担 "を増やし、沖縄をさらに標的にし、さらに軍事化すると非難するでしょう」とニューシャムは言う。

太平洋空軍は、リーパーを中高度・長時間滞空可能の遠隔操縦機と説明している。空軍によれば、同機は主に偵察用だが、ヘルファイアミサイルやペーブウェイ・レーザー誘導爆弾などの武器を搭載することができる。

鹿屋市のウェブサイトに掲載の防衛省文書によると、同無人機は「監視用に設定されており、武器を装備することはできない」とある。

リーパーはサンディエゴのジェネラル・アトミクス製で、兵装3,000ポンドを搭載できる。2007年に初めてアフガニスタンで戦闘を行い、翌年にはイラクで戦闘を行った。アメリカは中東とアフリカ全域でのミッション多数に同機を使用してきた。

空軍は2014年にRQ-4グローバルホーク偵察機を北日本の三沢基地に配備し始め、近年は横田基地から飛行させている。海軍は昨年、三沢にMQ-4Cトライトン海上偵察機を配備し、昨年は広島の南にある海兵隊岩国航空基地に配備している。■

Air Force moving Reaper squadron in Japan south to Okinawa | Stars and Stripes

By SETH ROBSON

STARS AND STRIPES • October 6, 2023


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