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日米豪の協力で次世代無人機、忠実なるウイングマン・ドローンは実現するか? (Breaking Defense)

日本には強力な産業基盤があり、CCAの開発と生産に活用すればWin-Win-Winになる(ミッチェル研究所のマーク・ガンジンガー)

メリカとオーストラリアは今週、無人航空機システム(UAS)で日本との協力関係を深める計画を発表した。特に、戦闘機と一緒に戦闘を行う想定の無人機である連携型無人戦闘機CCA collaborative combat aircraft に関するものだ。

詳細は不明だが、水曜日にオーストラリアのアンソニー・アルバネーゼ首相が国賓訪問した際に発表された発表は、アメリカ空軍と海軍の両方でCCAの取り組みを目標とするアメリカ企業の興味をそそるはずだ。

「本日、我々は無人航空機システムに関して日本との三国間協力を模索する意向を表明する。我々の協力は、急速に台頭しつつある共同戦闘機と自律性の分野において、相互運用性を強化し、技術移転を加速させることを目的としている」とホワイトハウスは述べた。

バイデン政権の発表は、ワシントンで開催されたComDef会議での日本の防衛省高官、松本恭典のスピーチ後に行われた。演説の中で松本は、欧州の主力戦闘機GCAP計画における日本の協力や、滑空相迎撃ミサイル計画におけるアメリカとの協力などの協力プロジェクトを強調し、西側諸国との防衛プロジェクトにおける日本の関与がいかに拡大するかを詳細に説明した。

「戦闘機と一緒に運用するUAVの研究開発に関して、米国との協力を進めていきます」と松本は語った。CCAは有人戦闘機と一緒に運用されることになっている。

米国とオーストラリアはドローン技術や無人ウィングマンのアプリケーションで協力してきた。一例が、ボーイングのMQ-28ゴーストバットで、オーストラリア空軍向けに開発された「忠実なウイングマン」ドローンだ。米空軍関係者は、ボーイングが今夏に米国内でデビューさせた無人プラットフォームに関心を示している。

日本も、英国やイタリアとのパートナーシップGCAPの取り組みの一環として、CCAスタイルのドローンを議論している。しかし、アメリカはこの取り組みには参加しておらず、日本がどちらか一方と取り組んでいることが他方にも波及するかどうかを見極める必要がある。

国防総省のジェフ・ジャーゲンセン報道官は、ホワイトハウスの発表に先立ち、水曜日の松本のコメントについてブレイキング・ディフェンスに尋ねられ、「我々は日本の同盟国と非常に緊密に協力し、共通の安全保障上の利益をサポートする将来の能力を開発しているが、現時点では提供できる追加情報や詳細はない」と答えた。

「アメリカ、オーストラリア、日本の間でCCA技術を共有することで、次世代UASへの移行を加速させることができる。AIを搭載し、有人機だけでなく他のUASと共同運用できる無人機だ」と、ミッチェル・インスティチュートの未来コンセプト&能力評価ディレクター、マーク・ガンジンガーはEメールでブレイキング・ディフェンスに語った。

マーク・ガンジンガーは、関係者すべてにメリットがあると見ている。アメリカやオーストラリアにとっては、CCAの使用が増えることで、特にアメリカ空軍が戦闘機部隊の縮小に取り組む中、航空機のキャパシティを増やすことができる。日本にとっては、領空侵入機へのスクランブルを繰り返す時間を短縮するのに役立つだろう。

ガンジンガーは、日本が2023年第1四半期に238回のスクランブルを行い、うち3分の2が中国軍機、残りがロシア軍機であったという数字を引用しながら、「外国航空機に対応するためのアラート『スクランブル』のような日々の運用のペースは、航空自衛隊の戦闘機部隊に時間の経過とともに負担をかける可能性がある」と述べた。「CCAは有人戦闘機のスクランブルに同行でき、センサー範囲を拡大し、航空主権ミッションをサポートするのに必要な戦闘機の運用機数を長期的に減らすことができる」。

3カ国の産業基盤に関しては、「CCA技術(おそらく製造ノウハウも含む)を共有することで、より弾力性があり、危機時にCCAの生産を急増させることができる多国間の産業基盤を作ることができる」とガンジンガーは付け加えた。「日本には強力な産業基盤があり、それをCCAの開発と生産に活用することは、Win-Win-Winの関係だ」。■


Is a US-Aussie-Japanese loyal wingman drone in the cards? - Breaking Defense

By   MICHAEL MARROW

on October 27, 2023 at 12:04 PM





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