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速報 カブール空港襲撃事件はISIS-Kの仕業。カブール空港撤収作戦の最終段階で保安体制に懸念。自衛隊の邦人等脱出にどんな影響が出る?

 Injured people being carried to a hospital after explosions outside Hamid Karzai International Airport in Kabul, Afghanistan, on August 26, 2021.

ハリド・カルザイ国際空港付近で発生した爆発の被害者が病院へ搬送された。August 26, 2021. ANADOLU AGENCY VIA GETTY IMAGES / SAYED KHODAIBERDI SADAT

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8月26日ハミド・カルザイ国際空港襲撃事件で米軍に12名死亡15名負傷の被害が発生した。

 

ペンタゴンは自爆攻撃とし、アビー検問所の外側とすぐそばのバロンホテルで爆発が二回あった。

 

中央軍司令官の海兵隊フランク・マッケンジー大将は米軍隊員に死傷者が発生したと認め、「人員面の被害規模は調査中で全体を把握できていない」と述べた。

 

死亡した12名のうち11名は海兵隊員、一名は海軍所属で空港へ入ろうとする避難民の選別を行っているところで爆発が発生したとマッケンジーがペンタゴン記者団に中東からリモートで述べた。

 

襲撃ではISIS戦闘員一名も銃撃を加えたと同大将は述べ、ゲートでの爆発で「空港内の駐屯地への被害はなかった」とした。

 

マッケンジー大将は今回の襲撃を多重攻撃と表現した。「ISIS-Kの脅威が今回現実になってしまった。こうした襲撃は今後も続くとみている。考えられる対策をすべて取っている。タリバンが空港の外縁部警備にあたっており、必要な防護措置を取ると当方に連絡してきた」

 

マッケンジーは現時点の推測として自爆テロ要員はタリバン検問所を通過し米軍が空港に入ろうとする避難民をチェックする中に紛れ込んだとする。

 

タリバンは空港へ向かう群衆のチェックを行っているが、「チェックがうまくいく場合といかない場合がある」とし、米軍もチェック機能を改善していることを強調した。

 

マッケンジー大将は米軍が「ひきょうな」攻撃の主犯を探し出し、反応の「準備ができている」と述べた。

 

カブールに展開する米軍部隊には自衛能力があるとし、AH-64攻撃ヘリコプター、MQ-9無人機が同空港を拠点に飛行し、F-15やAC-130ガンシップが周辺部の警戒にあたり、対ロケット弾・迫撃砲弾装備も配備済みと述べた。またトラックによる襲撃も入口で阻止する体制にあり、タリバンには保安体制の強化や近隣道路の閉鎖を要請しているとも述べた。

 

また、航空機への射撃が発生したと認めた。「わが方の航空機に時折射撃が加えられているが被害は皆無だ。軍用機には自衛用装備があるが、チャーター機などが脆弱だ」

 

「切れ目なく航空機を離発着させることが最重要事項だ。一機で450名もの避難民が乗っており、ISISが狙っている」

 

今回の襲撃事件の数時間前に米大使館から残留米国人に緊急連絡があり、空港検問ゲートに近づかないよう求めていた。また英国からもゲート付近の群衆がイラク-シリア-コラサンのイスラム国(ISIS-K)の標的になっているとの警告も出ていた。

 

カブール撤収作戦は急速に最終段階に入りつつあり、8月26日時点で陸軍海兵隊部隊5千名近くが展開していた。カブール空港内には5千名近くの避難民が残っており、マッケンジー大将は「空港外へ退去させる」としている。

 

大規模空輸作戦で8月26日時点で計104千名の米国人等を移送させた。

 

まだ1千名の米国人が国内に残るが全員が国外脱出を希望しているわけではないとマッケンジーは述べた。

 

マッケンジー大将は米軍部隊によるカブール空港入り口での避難民選別作業を賞賛し,「避難民の息がかかるほど密で危険な作業だが着実にこなしている」とした。

 

ロイド・オースティン国防長官はツイッターで「テロリストは自爆したが、その瞬間も米軍隊員は他者の生命を救おうとしていた。その損失を悔やむ。負傷した隊員を救う。また深い悲しみにある隊員の家族を支える。だからと言って進行中の任務を放棄するわけにいかない」と述べた。


同日に空港敷地内で別の爆発もあったが、これは米軍による「制御爆発」で撤収の準備作業だったと国防関係者が同日遅く解説している。■


11 Marines, 1 Sailor Killed in Terrorist Attack at Kabul Airport

Service members were securing one of the last gates open for Afghans, Americans to escape.

By TARA COPP and ELIZABETH HOWE

AUGUST 26, 2021 03:44 PM ET


米軍の死傷者には言及があってもアフガニスタン人の被害に触れていないのが気になります。米軍はタリバンと意思疎通があり、役割分担をしている様子がわかります。さて、自衛隊機はカブールに到着しましたが、対象となる日本人等が一人も空港に到達できておらず空のままパキスタンに戻ったようです。現行法では空港外での自衛隊の活動はできないようです。一人も脱出させられないのであれば、作戦が失敗したことになり、揚げ足を取る向きが出てくるでしょう。むしろ、軍隊として機能できない制約を受けている自衛隊の地位を替えるべく憲法改正に向かわなければならないのですが。

コメント

  1. 現状では、自衛隊どころか米軍でも空港外での活動は困難でしょう。米軍火器を備えたタリバンが掌握する市街地で居場所もはっきりしない救出対象者を捜索するなんて、ブラックホークダウンを超えてます。

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