自衛隊もいやおうなしにこうした状況に放り込まれます。今やどんな情報でも活用すべきでしょう。こうした記事が少しでも役に立てばいいのですが。
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ハミド・カルザイ国際空港の衛星写真。アフガン空軍や米軍の機材はタリバンの手に落ちる前に破壊する案がある。
ハミド・カルザイ国際空港に展開する米軍は撤収作戦の最終段階で本国に移動できない装備等は破壊することが判明した。ペンタゴン確認した。作戦終了期限が8月31日に迫っている。米軍部隊は梱包作業に入るが、避難民をどの程度搬送できるかが課題となる。タリバン側はアフガン国民の国外脱出を阻止すると公言している。
ペンタゴン報道官ジョン・カービーは米陸軍ハンク・テイラー少将(統合参謀本部で撤収作戦を指揮)とともにカブール撤収の最終段階について述べたが、情勢が極めて流動的だと強調した。カービーは予定通りなら米軍完全撤収は8月31日までに完了すると述べた。
「人員装備の撤収は各地の例と同じく展開する」「人員と合わせ装備品の撤収も重要だ。必要なら装備品はハミド・カルザイ空港で破壊処分する」(カービー報道官)
報道官は破壊処分の方法について詳しく述べなかったが、撤収期限は確実に近づいている。米軍は7月にバグラム基地で規模不詳だが弾薬類を処分しており、人員撤収を先に完了していた。
破壊対象になりそうな装備品には大型かつ高価なものがある。国務省は7機あるCH-46Eシーナイトヘリコプターは持ち帰らず現地で処分すると発表している。ニューヨークタイムズはロケット対抗迫撃砲(C-RAM)防衛装備は米大使館閉鎖時に敷地内で破壊したと報じている。走行できなくなった軽装甲車両も放置された。
ハミド・カルザイ国際空港内でアフガニスタン軍所属だった兵器装備品等の破壊命令が米軍部隊に下るかが注目される。米政府は空爆により各種兵装類、装備品を破壊し、タリバンの手に落ちるのを阻止するとの報道が出ている。
「こうした撤収作戦では想定外の事態も発生するが、極めて慎重に事を進める必要がある」とカービー報道官は空港での米軍園あ国軍への危険があることを認め、同時に避難民への脅威が差し迫っていることに触れた。「各段階を追って着実に進め安全安心をわが国のみならずその他国の人員に確保することが最上段に来る」
また部隊撤収や装備品搬送についてペンタゴンから逐一報告する予定はないとし、「情報の保全で脆弱性を予防するため」とした。
撤収の最終段階に疑問が集まるのは、米国人に合わせその他国さらにアフガン避難民の全員を予定通り撤収させるのは不可能だからだ。米軍は空輸能力を日々拡大しているが、避けられない事実としてのしかかっている。本日の記者会見でもテイラー少将から米政府はここ24時間で毎時1,000名を輸送しているが、まだ不足だと認めた。
米政府のみならず各国で大きな議論の対象になっているのは期限となっている8月31日を延長できるかだ。G7首脳陣から本日出たせいめいぶんでは「撤収作戦での軍事支援を終了させる一方的な日時設定を回避する」よう求めている。
下院軍事委員会のアダム・スミス委員長はハミド・カルザイ国際空港における緊急作戦を継続する緊急対応策があると記者会見で明らかにした。合わせてジョー・バイデン大統領は8月31日期限を遵守する姿勢との報道もある。もちろん緊急対応策があるといっても実施は全く別の話である。
その中核部分はカブールでの空輸能力にかかっており、妨害なく進められるか、あるいは最悪の状況はタリバンの意向に振り回されることだ。米政府関係者は米軍部隊がタリバンと衝突している事態は公然の秘密といsており、ワシントンポストは中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官がタリバン共同設立者アブドル・ガニ・バラダーと秘密会合を持ったことを伝えており、撤収期限問題も当然話し合われたはずだ。
タリバンは米軍部隊及び各国軍はすべて8月31日までの撤収を求めており、バーンズ-バラダー会談含む米側との交渉結果とは関係ないとする。
こうした状況の複雑さに加え、タリバンから本日発表があり、ハミド・カルザイ国際空港に向かうアフガン国民を阻止しているという。「カブール空港に通じる道路は閉鎖した。外国人は通行できるが、アフガン人は使用を許していない」とタリバン広報官ザビフラ・ムジャヒドが本日の記者会見で明らかにした。「医師、技術者等教育を受けた国民は国内で必要だ」
米政府や外国政府関連で協力したアフガン人でタリバンの報復を恐れるものがそのまま空港への移動を阻止されることになる。すでにその事態が発生しているとの報道もあるが、タリバンが正式な方針としていることが問題で米政府他各国政府が必要なアフガン人をどうやって国外脱出させるか考えなくてはならない。
カブール撤収作戦では米軍他各国軍の今後は不透明なことがわかる。撤収期限延長が実現しないと米軍部隊は期限前から梱包作業を開始する必要がある。撤収作戦は後戻りが効かず、空港内の各部隊のリスクは高いままだ。
撤収期限過ぎても米軍をカブールに駐留させることになればタリバンとの交戦をしながら、撤収作戦を続けることになる。保安状況が急激に悪化すれば、米軍部隊のリスクはさらに悪くなり、攻撃を受けつつ撤収を展開することになる。
その時点で空輸は装備品より人員に中心をおくことになるのは容易に想像できる。たとえば、ヘリコプター一機でC-17A輸送機の貨物スペースを占領してしまうが、人員なら数百名を運べる。地上支援体制に限界があるため、固定翼機やヘリコプターで空中給油能力がある機体は空中給油を受けている。カブールを最後に撤収するのは米陸軍のエリート部隊である第160特殊作戦航空連隊(SOAR)になりそうだ。
こうした状況のもと、各種装備品などは現地で破壊処分を迫られそうだ。
Update 3:20 PM EST:
ホワイトハウス声明ではジョー・バイデン大統領がG7首脳jとアフガニスタン情勢を協議したとある。声明では米軍の撤収作戦は予定通り8月31日期限のままとあるが、同時にバイデン大統領から「必要に応じ期限を調整する緊急策」を求める発言もあった。■
With the priority being placed on getting people out of the Talian-controlled country, getting even high-tech weapons out may not be possible in time.
BY JOSEPH TREVITHICK AUGUST 24, 2021
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