2018年3月7日水曜日

軍事予算増を正当化する中国の説明ぶりを注視してください

中国も日本も英語は外国語であり、苦手な面もあるのですが、メッセージとしていかに間違っていても堂々と伝える中国と、文法や発音にはこだわっても中身がスカスカな英語しかしゃべれない日本では大きな違いが生まれます。 間違っていても(嘘でも)主張するほうが正解になるのでは真面目な日本が浮かばれないのですが、これが世界の実情です。

 小学校から英語を始める日本の教育改革ですが、自分の考えをしっかりと持つことを奨励する教育ではなく、サウンドだけ頭に組み入れるのではいつまでたっても日本は存在感を示せません。

 以下中国人民解放軍傘下のメディアが伝える「正当化」の主張を見てください。


China's military budget ranks world's second, REASONABLE! 中国軍事費が世界二位というのは 当 然 だ !

Source
Editor
Yao Jianing
Time
2018-03-06

BEIJING, March 6 (ChinaMil) --
「中国の2018年度軍事予算が8.1%増」と海外メディアは伝えまたもや「中国の脅威」を騒ぎ立てている。中国が年間国防予算を3月5日に発表し中国国内の専門家に意見を聞いたがことごとく大国として中国が軍事予算を世界第二位に拡大するのは当然との答えが返ってきた。
中国の国防支出比率は高くない
中国の軍事支出は毎年行われる全人代二回の開幕で必ず話題になる。今年の8.1%増は伸び率が一けた台が今年で三年連続となる中、自然な数字だ。2017年予算時よりわずかに高いだけだ。英「フィナンシャルタイムズ」は中国のGDP比国防支出はここ数年にわたり1.3%相当で安定していると伝えた。
 中国の水準は米、ロ、印各国より低い。米国防予算(2018年度)はGDPで3.4%相当で2012年以来最高水準だ。インドの2018年度国防予算は前年から7.8%も増加しGDP1.58%相当だ。ロシアの2018年度予算は5.0%減とだがGDP2.8%相当。日本、韓国がともに2018年度の国防予算は記録更新の増額になっている。
 中国の全国人民代表会議広報官 Zhang Yesui は中国の国防支出はGDP比率で世界主要国水準以下であり、国家予算比率や国民一人当たり水準でも同様と言う。
 一貫して中国は平和的発展にこだわり防衛的国防政策を希求している。中国の発展はいかなる国にも脅威を与えないとZhang報道官は述べる。
 ロシア大統領が新兵器を公表し米大統領トランプが国防予算増額をしたといわれるが、大国間の新たな軍拡レースに世界は捕まったようだ。このような状況で中国の国防支出も着実に増加され今年も増えたわけだ。
 着実な増加は自国の主権と安全を守る中国軍事力がの強化が必要と判断されているためだ。
 さらに重要なのは中国は軍拡レースに加わっていないことだ。つまり中国はあくまでも防衛的な国防政策を追求している。また同時に中国は自国の防衛能力整備に自信があり外部の干渉・影響を受けない。
中国には不透明な軍事支出がない
米メディアCNNは米国防予算が中国よりはるかに大規模だと伝えている。しかしながら、西側メディアの最近の報道でお約束の「不透明な軍事支出」に触れ、「中国国防費はほかの大国より低いように映るが、実は公表数字には軍関連経費が含まれていない。他国はこれも含めた数字を出している」というものだ。
 これに対し軍事筋は中国の不透明軍事支出は過去の問題と一蹴する。各国にも複雑な軍事支出形態があり、軍民共通のプロジェクトも多数あるという。
 例として米宇宙計画の目的でが民間と軍事をはっきり分けるのが困難だ。消息筋は「大国なので中国の軍事予算が世界第二位になるのは当然」と言う。
 PLA軍事科学研究院の研究員Chne Zhou少将は数回にわたり中国国防白書編纂に携わっており、取材で中国の国防費は目的にかなったものであり透明性があり、「隠れ軍事支出」などというものはないとする。
 少将によれば2007年以来の中国は国連の進める軍備状況透明化に協力し、前年の軍事支出実績を毎回国連に提出している。また通常兵器7種類に関する輸出入実績を国連通常兵器登録制度(UNROCA)にも提出している。
新規増額部分の目的
Zhang Yesui報道官はここ数年にわたり中国は国防支出を適正に増加させているがその大きな部分は過年度の不足分を補正することへの支出と説明。兵器装備には改修が必要であり、軍構成員の生活環境の改良も必要であり、訓練や第一線部隊の改善も必要だ。
 ただし2017年発表の声明は今回と微妙な違いがある。2017年3月6日に財務省は2017年度国防予算の増額は主に国防体制や軍改革の支援・深化に充てられ、軍民統合や訓練、生活環境の改善に使うと言っていた。
 微妙な違いは「国防体制や軍改革の進化・支援」が「兵器装備の改良」になったことである。
 李克強首相は3月5日に「過去五年間、すべての関係部門が協調活動したことで軍規模の30万名削減はほぼ達成された。軍装備の近代化も大きく改善された」と述べている。
 中国は2015年9月に2017年末までに軍規模を30万名削減すると発表した。この間に国防予算が有効に使われて国防体制の深化と軍改革が実現したと言える。
戦闘力の向上には装備開発が避けて通れない。軍事専門家によれば「現代戦は過去の戦闘と全く違う。兵器、装備、性能、要求内容いずれも異なる。情報化前提の兵器装備はすべてお金がかかる。第二次大戦時のジェット戦闘機は数十万ドルで導入できたが米国の最新ジェット戦闘機はいずれも千万ドル超だ」
 CNNは最近の中国装備の整備状況として国産空母建造、J-20ステルス戦闘機の配備、DF-41大陸間弾道ミサイルの配備がまじかになったこと、ジブチ基地の設営を挙げ、実戦訓練にも触れ中国の国際影響力増加を報じ、中国が平和への脅威になる度合いが増えていると報じた。
 CNNは中国指導部は軍事力行使で自信を深め、過剰行動をとり、近隣国への危機状況の引き金を引きかねないと報道した。
 だが前出の軍事専門家筋はいずれも「CNNの見立ては極めて素人的だ」と一蹴。各国軍組織が訓練を通じ実戦能力を引き上げていくことは当然で装備面の向上を続けることも当然だとする。世界最強の軍事力を誇る米国の装備能力向上のペースは速く実戦能力も非常に高く維持している。
 軍事消息筋の結論は「プロとして言わせてもらえれば装備開発で実戦能力を引き上げていくことは当然だ。なぜなら軍事力整備として当然の行動だからだ。中国は大国なので国民多数があり、安全保障措置を強化するのは理にかなったことだ」となった。■

The author is Guo Yuandan, reporter with the Global Times.

★B-21レイダーのロールアウトが意外に早く実現しそう

B-21については、ここまで情報ががっちり管理された機体開発はあったでしょうか。それが意外に早く姿を現しそうです。と言うことは開発がそこまで進んでいるということでしょう。デジタル方式の開発生産でこれまでの常識を破るスピードなのかもしれません。


B-21 Raider Officially Heading To Edwards Air Force Base For Testing B-21レイダーがエドワーズ空軍基地に移動しテストを開始するThe commander of the 412th Test Wing made the official proclamation at a local business conference and teased that testing would begin soon.412試験飛行団司令から現地ビジネス界にテストは早期に開始と思わせぶりに発言があった


USAF
BY TYLER ROGOWAYMARCH 5, 2018


の五年間、米国の次期ステルス爆撃機のテストがどこでいつ始まるのかで観測がしきりに出ていた。このたび現地のビジネス会合に出席したカール・シェーファー准将Brigadier General Carl Schaefer(エドワーズ基地第412試験飛行団司令)から注目される発言が出た。准将はB-21テストはエドワーズ基地で行い、大方の予想より早く同機が同基地に移動すると述べた。
准将は2018年3月3日にアンテロープ渓谷商取引委員会会議の席上でB-21の同基地配備について明確に発言した。
「B-21はエドワーズ空軍基地でテストに入ると公表します。...エドワーズは各種爆撃機のテストに使われてきましたがB-21もエドワーズに移動し近い将来にテストを開始します」
シェーファー准将はさらにチーム・エドワーズとして同機受け入れ態勢を整備中でテスト用人材も拡充中と述べた。
USAF
B-21についてはUSAFは構想図のみ数年前に公開したがその後に画像がひとつも出ていない。


記者が前回エドワーズを訪問したのは5年ほど前だが南基地の施設が大幅に改修中だった。USAFのB-52、B-1爆撃機テスト部隊が別のエプロンに移動し、南基地は空にされB-2テスト部隊はあったもが別の謎の事業に備えているのは明らかだった。
記者の同基地訪問後に軍事航空畑で噂が出始めた。何か大きなことが南基地にやってくる。それが当時は長距離打撃爆撃機LRS-Bと呼ばれていた機材で現在B-21レイダーなのは確実だった。同機はゆくゆくは「ファミリー」構成の新装備となり、極秘開発で米国に追いつきつつある他国に優位性を確保するのがねらいとされてきた。
USAF/EDWARDS AFB PAO
1997年7月1日にエドワーズ基地でB-2の技術生産開発段階が完了したことを受け、空軍フライトテストセンターがB-2運用を基地南で行う体制になった。 (File photo dated May 2000)


それから5年ほど経過し同機に制式名称がつき、高度極秘体制のもと一般公開と正式なフライトテスト開始が近づいてきた。このような新型機の支援体制がエドワーズAFBほど整備された場所はほかにない。
GOOGLE EARTH
エドワーズの南基地の広大な施設は保安体制の強化に加えハイエンド戦略装備用の特殊施設を提供できる。かつてはB-2がここに入り、その一方でB-52はB-1B、さらに空中レーザー実験他が展開された。その他格納庫が南東部にあり、空にされ新型ハイテク機材受入れが準備中だ。
一部にはエリア51を新型爆撃機の受入れ施設と見る向きがあるが、極秘施設の同地がフライトテストに使われる兆候はない。ただしB-2同様にB-21が「牧場」で短期間一部テストに投入される可能性はある。
新型爆撃機のテストが各地を渡り歩くことは少ないはずだ。初期テスト後は運用テスト評価段階に入り、少なくとも100機のレイダーが調達され従来の爆撃機より高性能かつ柔軟に運用できるため、テストは初期導入後も並行継続の公算が高い。
NORTHROP GRUMMAN
B-2の場合は実戦配備後もエドワーズAFBとプラント42で活発に開発作業が継続されていた


エドワーズ空軍基地でのB-21のテストに加えノースロップ・グラマンはカリフォーニア州パームデイルのプラント42を大幅拡張中で社員2千名を追加する。さらに将来増強されB-21関連事業は「フライトテスト」で有名な同地経済に経済ブームを生む可能性がある。
同地にとっては一部テストがエドワーズAFBから流れてくるだけでなく同機のロールアウトが近づいてきたことが大きな効果を生む。また生産開始に先立つ5年間が試作型テストに投入されることがわかる。これはB-1BとB-2Aの現役引退の時期とも符合し、2020年代中ごろに開始するB-21への交代が2030年代中頃まで続く。
FACEBOOK GIF
B-2がノースロップのプラント42上空を超低空飛行し関係者の努力に敬意を表した。1990年代初頭。


新型爆撃機のロールアウトあるいは画像公開があれば現在は詳細不明のままの構想図しかないところに大きな意味が生まれ、の航空業界並びに軍事技術上で最大級の事業の全体像が明らかになる。その場面が実現寸前と想像するだけで興奮してくる。
B-2スピリットのロールアウトから30年となる2018年11月22日に要注意だ。この日付はB-2後継機種でノースロップ・グラマンの全翼機形状ステルス爆撃機第二号の公表にぴったりではないか。
同社およびUSAFが現時点で理解している内容を1998年時点と比較すれば、B-21がついに公開され高性能戦闘用航空機の頂点に立つ日には誰もが圧倒されるのは想像に難くない。

Contact the author: Tyler@thedrive.com

2018年3月6日火曜日

★中国の2018年国防予算はこう読み取れ

中国の軍事支出がこのまま成長を続けると大変なことになりますが、基本は経済力であってあれだけ人為的に数字を操作し多額の負債を作ったため破綻は必至なのですがなかなかその日は来ませんね。(これは政府借入=国民貸付がほぼ国内だけで完結する日本と同じ状況)こうなるとかつてのデタントと同様に米国は敵の敵は味方とばかりにロシアと組めばいいのですが今の状況ではとてもこれは無理ですね。またロシア経済も一次産品価格に大きく左右される途上国型になっており、米国としてはインド、日本と言う域内大国の力への期待が大きくなるはずで、その分中国は日本への警戒心を強めるはずです。今後中国からの「間接侵略」に注意が必要です。



What we know about China’s increased defense spending in 2018 中国の2018年軍事支出を概観する



By: Christopher Bodeen, The Associated Press    
年の中国の国防予算は8.1%増の1.1元(1,734億ドル 約18.4兆円)となる。
多分に儀礼的な全国人代表会議で発表された数字で昨年予算は前年比7%増で1兆元の大台に乗った。
連続二桁成長で中国の国防予算は米国に次ぐ世界第二位になった。米国の次年度予算要求は7,160億ドル。
「中国のめざす軍事力増強の道を続け戦争に備える」と李克強首相が三千人の代表を前に人民大会堂で発表した。
軍は「固い決意で国家主権、安全、発展を護持する」(李首相)
兵員数では中国軍は世界最大だが、李首相は30万名削減の目標は「ほぼ達成した」とし、人民解放軍は2百万名体制となる。
中国の国防支出はGDP比並びに国家予算比率で世界主要国の水準より低いと全人代広報官Zhang Yesuiが語っている。今年の国防予算は中国のGDP82.7兆元の1.3%相当だ。
ただし中国の公表予算の精度を疑う専門家は多く、国防装備品の調達は「簿外」支出扱いのためだ。
インフレ調整後の予算増加分はほぼ昨年並みであることに注目し、上海在住の軍事専門家 Ni Lexiong は中国は数の上での軍拡競争を避けてハイテク装備や訓練に重点投資すると見る。
中国のライバル国たる米国、日本、インドも予算増加率が中程度になって警戒心を和らげるだろうが、中国の空軍力、海軍力、ミサイル、衛星攻撃力の急速な整備には「心穏やかでないはず」と上海政治科学法律大学教授のNiは解説する。
予算増相当は軍人員の生活環境改善に投入し、その他訓練強化のほか、朝鮮半島の危機に備え、インドとの国境、南シナ海、台湾海峡の情勢変化に備えるはずとSongは言う。
中国が熱を入れるのが接近阻止領域拒否で米海軍他外国軍を中国沿岸に近寄らせないことだ。
海軍関係
中国海軍は空母遼寧での訓練を続けており、昨年4月には5万トン新空母を純国産艦としてウクライナ建造の遼寧をモデルに進水させた。
さらに093B型商級原子力推進攻撃型潜水艦の改良型に対艦攻撃ミサイルを搭載し、米海軍のロサンジェルス級よりやや劣る存在とみられる。また055型誘導ミサイル駆逐艦は中国の最先端海軍技術を搭載した艦だ。
こうした新鋭艦艇でインド太平洋のパワーバランスに変化が生まれ、米海軍がこれまで圧倒的に強く、域内主要国の日本やインドがプレゼンスを高めようとしている。中国海軍の艦艇多くに対艦巡航ミサイルが導入しており、有効射程は米海軍装備より長い。
中国海軍は数の威力で影響力を高めようとしている。
中国の海洋軍事力は三つの組織で構成しており、海軍、沿岸警備隊、水上民兵でともに艦艇数で世界最大で「重要水域でプレゼンスと影響力を維持」していると米海軍大学校のアンドリュー・S・エリクソン(中国海洋問題研究所)は語る。
ただし三組織の艦艇数の増加が「先細り」傾向にあるのは高度技術化に重点を置いてきたためとエリクソンは分析しており、米国は現状の二倍程度の中国潜水艦隊に将来直面するとみている。ただし技術は劣るとする。
航空宇宙
中国は先月にJ-20ステルス戦闘機の戦闘部隊配備が始まったと発表し、米F-22やF-35に対抗している。同様に注目されるのはミサイル技術の進展でDF-21Dは米空母を狙い開発され、新型空対空ミサイルは射程400キロで早期警戒機や給油機を標的とし、米空軍の作戦能力を劣化させる目的がある。
技術開発力を誇示するべく中国は2月に中間段階でのミサイル防衛装備のテストに成功したと発表し、2007年に中国が実際に衛星を破壊させた事例を思い出させた。
他の超大国への意識
中国の軍事開発部門は米国が今年になり対テロ作戦からロシア・中国を脅威評価の中心に変化させたことに注目していると退役大佐Yue Gangが述べている。

中国はロシア同盟国と見られることは快く思わないものの超大国間で競合が改めて感じられるとYueは述べている。「きな臭い感じが濃くなってきた」■

2018年3月5日月曜日

★建造中、就役前の各国空母はこれだけある

世界ではこれだけの空母が建造中あるいは就役まじかになっているんですね。そのうちやはり米国のスーパー空母とこれから登場する中国の原子力空母が頂点に立つのでしょうか。今後もその動向は要注意です。


These are the world's newest aircraft carriers これが世界の最新空母の全容だ


USS Gerald R. Ford
USSジェラルド・R・フォードが初めて自力航行をした。ヴァージニア州ニューポートニューズ付近。 April 8, 2017.US Department of Defense
初めて登場した航空母艦は今日の姿と似てもつかない艦容だった。
当時は「水上機補給艦」の名称で水上機を搭載支援が役目で、水上機は艦から降ろされ水面を滑空できた。したがって飛行甲板も不要だった。
一世紀が経過し概念がほぼ全面的に変わった。愛情をこめて「フラットトップ」と呼ばれる航空母艦は世界各地の海軍で最重要装備になっている。
現時点で空母を運用するのは9か国で合計20隻にのぼる。うち5か国で新規空母が建造中で今後続々と就役する予定だ。
米国、英国、中国、インド、イタリアがその5か国ですでに建造を開始しているか、企画中だ。最初から固定翼機運用を目的に建造される空母以外に、ヘリコプター運用用の小型空母がF-35B等のVTOL航空機運用用に改修される例も生まれつつある。
以下最新空母各艦を見てみよう。


USSジェラルド・R・フォード

USS Gerald R. Ford

USSジェラルド・R・フォード  July 28, 2017. US Navy



USSジェラルド・R・フォードは2009年11月起工、2013年10月完工し、2017年7月に就航した。今後建造予定の新型空母10隻の一号艦だ。
同艦には新規技術数々が導入されており、電磁航空機発進システムもその一つで従来の蒸気動力カタパルトにかわるものだ。
フォードは全長1,106フィートで75機を搭載し、中心はF-35になる予定だ。ただし同機の開発問題のためフォード艦上で同機がみられるのは2018年末になる。
フォードはF/A-18Fスーパーホーネットの離着艦テストを行ったばかりだ。同艦が完全に戦力化するのは2022年の見込みだ。


USSジョン・F・ケネディ

USS John F. Kennedy
建造中のUSS ジョン・F・ケネディ (CVN 79), June 22, 2017. US Navy


USSジョン・F・ケネディはフォード級空母の二号艦で構造面では2017年6月時点で50パーセント完成している。
ケネディはハンティントン・インガルス工業がニューポート・ニューズ(ヴァージニア州)で建造中で、当初2018年の完成予定だったが工程で問題が数点発生している。
問題の中心は建造費用関連で、ジェラルド・R・フォードとも関連している。フォードでは単価が22%上昇し、128億ドル(2008年価値で)になった。
米政府会計監査院が就役時期を遅らせる提言をしたため現在は2020年就役を見込む。


USSエンタープライズ
USS Enterprise
USSエンタープライズ想像図 Wikimedia commons


USSエンタープライズはフォード級三号艦で昨年8月に最初の鋼材切出し式典が行われている。
米海軍でエンタープライズの艦名を有する第9番目の艦となる。直近の艦は初の原子力推進空母で昨年2月に退役している。

HMSクイーン・エリザベス

HMS Queen Elizabeth
65,000トンのHMSクイーン・エリザベスは英国艦船史上最大の艦だ。モロッコ沿岸から英領ジブラルタルに寄港した。February 9, 2018. Associated Press


2017年就役したHMSクイーン・エリザベスは英海軍最新の空母であり、同時に唯一の現役空母である。
クイーン・エリザベスが他の空母と異なるのは艦橋が操艦用、航空機用の二重構成になっていることだ。
飛行甲板は全長932フィートで40機まで搭載できる設計で、うち固定翼機はF-35が中心でその他チヌーク、アパッチAH MK1ガンシップ、AW101マーリン輸送ヘリ、AW159ワイルドキャット対艦攻撃ヘリを搭載する。
クイーン・エリザベスは初の海外寄港として2018年2月にジブラルタルを訪問した。


HMSプリンスオブウェールズ

HMS Prince of Wales
HMSプリンスオブウェールズ命名式September 8, 2017


HMSプリンスオブウェールズはクイーン・エリザベス級二号艦でスコットランドのローサイス造船所で建造中だ。
同艦は昨年9月に正式に命名され、実際のプリンスオブウェールズたる皇太子夫妻が式典に出席した。
昨年12月、同艦はドックを出て初めて海に出た。現在艤装バースにあり、すべての装備を搭載する。
艦の構造部分は完成しており、海上公試を2019年に開始し、正式就役は2020の予定だ。


遼寧

Liaoning中国初の空母遼寧が香港を出港した。July 11, 2017. Reuters


遼寧は人民解放軍海軍初の実用空母で中国は以前から用途廃止した空母を購入しカジノや博物館に転用してきた。同艦は1998年に建造途中の旧ソ連艦を購入して空母として中国が完成させたものだ。
全長999フィートで航空戦力は瀋陽J-15多用途戦闘機を26機、昌河Z-18対潜・輸送ヘリコプター12機、ハルビンZ-9多用途ヘリコプター2機で構成する。
就役は2012年で完全な戦力があるにもかかわらず訓練艦とされ、PLANが航空運用に習熟するために使われている。


001A型艦

Type 001A001A型艦、大連にて 2017. Wikimedia commons


001A型艦は中国初の国産建造空母だ。建造は遼寧の就役直後に始まり、同艦から数々の改良点がある。
最も目立つのが全長が1,033フィートになったことで、48機を搭載する。
艦名は不明だが、山東になるとの観測もあった。現在は大連軍港で艤装中で2020年ごろの就役になると見られる。


002型艦

002型艦は中国国産建造空母の二号艦で空母として三隻目になる。建造は2015年に始まり中国のめざす空母戦力大幅増の重要な一歩となる。
002号艦は原子力推進で中国は原子力空母を保有する三番目の国(米、仏に次ぐ)となる。
同艦も電磁方式(EMALS)カタパルトを搭載し航空機運用をする。
EMALSによりJ-15以外の機種も運用可能となる。中国はJ-31やJ-20ステルス機の空母運用を目指しているともいわれる。
中国は艦名がない002型空母の建造を加速化し「外洋海軍」を2025年までに実現する一助としたいとする。


INSヴィクラマーディティヤ

INS VikramadityaReuters


INSヴィクラマーディティヤはインド唯一の空母でINSヴィラートが2017年初めに退役していた。
大幅改修したキエフ級空母だがもともとはソ連海軍用に1982年に建造され、艦名をふたつつけられていた。1987年から1991年はバクー、その後アドミラル・ゴルシコフ(1991年-1996年)だった。
同艦はインド海軍に2013年から編入され、その前に大幅改修工事を済ませている。
ヴィクラマーディティヤは全長930フィートで合計36機を搭載する。MiG-29K(26機)とカモフKa-31、Ka-28ヘリコプター10機だ。またインド海軍で艦内にATMを搭載した初の艦となった。


INS ヴィクラント

INS Vikrantヴィクラントが艤装バースへ移動した。June 10, 2015. Wikimedia commons


INSヴィクラントはインド初の国産建造空母で同時にインドで初の国産鉄鋼素材を使って建造する艦となる。
同艦は2004年に発注され、2009年起工された。全長860フィートとヴィクラマーディティヤより短いが30機から40機を搭載し、構成はやはりMiG-29Kとヘリコプターとなる。
ヴィクラントでは各種のトラブルがインドに発生している。建造が数次にわたり遅延され、予算は超過したがついに2018年末までに海上公試(2年間)を開始しそうだ。就役は2020年に予定する。


トリエステ

Trieste
トリエステの模型がパリの海軍国防展示会に展示された DefenseWebTV/YouTube


トリエステはイタリア三番目の空母となる。同艦は従来型の空母ではなく揚陸ヘリコプタードック艦でむしろ米海軍のアメリカ級揚陸強襲艦に近い。
全長803フィートとアメリカ級より小さいが、12機を運用し、アグスタウェストランドAW101ないしNHインダストリーズのNH90となるだろう。
だがイタリア海軍はF-35B少数機の運用を狙い、実現すると固定翼機運用可能な通常型空母になる。
イタリアはサン・ジョルジオ級揚陸輸送ドック艦を運用中。
トリエステは進水2019年、就役2022年の予定だ。


ROKS 馬羅島

トリエステと同様に韓国のROKS馬羅島は揚陸強襲艦で、起工は昨年4月で2018年4月に進水予定だ。
現在は同艦を2020年に就役させ独島級揚陸強襲艦の二号艦とする。独島は2007年7月に就役した。

全長653フィートで同艦はヘリコプター10機を運用でき、UH-1H、UH-60Pまたはウェストランド・スーパーリンクスを想定するが、イタリア同様に韓国もF-35Bの運用を検討中だ。■