2026年7月7日火曜日

今年のRIMPACのSINKEXでは旧タイコンデロガ級巡洋艦モービル・ベイが標的となる―最大の見ものとなるでしょう

 

タイコンデロガ級巡洋艦がRIMPACでSINKEXの標的となる

Ticonderoga Class Cruiser Set To Be Sunk During RIMPAC Wargames

旧USSモービル・ベイは味方部隊に海底に沈められる

https://www.twz.com/sea/ticonderoga-class-cruiser-set-to-be-sunk-during-rimpac-wargames

(米海軍写真:広報専門下士官 アレクサンダー・フロイテル)

『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』紙によると、今後数週間以内に、退役したタイコンデロガ級誘導ミサイル巡洋艦USSモービル・ベイ(同級7番艦)が、味方部隊によって太平洋の海底に沈められる。また、タラワ級強襲揚陸艦旧USSペリリュー(LHA-5)も、味方からの砲火で撃沈される予定だ。両艦は注目度が高く、かつ全く別の2つの標的であり、SINKEX演習としては類を見ないほど興味深い組み合わせとなるだろう。このイベントは、第30回環太平洋合同演習(RIMPAC)という隔年開催の国際海上演習中に実施される。

RIMPAC 2026は6月24日に始まり、7月31日まで続くが、沈没の日程や方法は明らかになっていない。沈没演習(SINKEX)RIMPACにおける集大成となるイベントであるが、使用される余剰艦の種類は回によって異なる。

The guided-missile cruiser USS Mobile Bay (CG 53) cuts through the Pacific Ocean, Feb. 5, 2019. The John C. Stennis Carrier Strike Group is deployed to the U.S. 7th Fleet area of operations in support of security and stability in the Indo-Pacific region. (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Jake Greenberg)

2019年2月5日、太平洋を航行する誘導ミサイル巡洋艦「モービル・ベイ」(CG 53)。(米海軍写真:マス・コミュニケーション・スペシャリスト3等兵ジェイク・グリーンバーグ) 2等兵曹ジェイコブ・L・グリーンバーグ

モービル・ベイは2023年に退役し、1年後に国家歴史登録財への登録資格がないと判断され、その運命が決定づけられた。

1987年2月27日に就役したモービル・ベイは、就役期間36年間注に重要な任務多数に参加した。「同艦の作戦歴には、1989年のレバノン・ベイルートにある米国大使館からの避難作戦、『デザート・ストーム作戦』を支援するためトマホーク対地攻撃ミサイル(TLAM)22発の発射、そして1991年の『ファイアリー・ヴィジル作戦』において、フィリピン共和国スービック湾近郊のピナトゥボ山噴火により避難を余儀なくされた数千人の避難支援などが含まれる」と海軍は述べている。また、同艦は「メキシコ・アカプルコの南西約800マイルの海域における米国沿岸警備隊法執行分遣隊(CGLED)による10.5メートルトンのコカイン押収作戦や、2003年の『イラクの自由作戦』を支援するためTLAMの発射」にも参加した。

沈没日が現時点で不明であることに加え、モービル・ベイがどんな攻撃を受けるのかも分かっていない。こうした演習は、様々な兵器システムや乗組員の性能を検証するため実施される。その際、艦艇が多様な兵器の攻撃を受けることがよくある。

例えば、直近のSINKEXでは、西太平洋で行われた「ヴァリアント・シールド2026」で、米空軍のB-2Aスピリット爆撃機が、退役艦ジュノーに向けてAGM-158C長距離対艦ミサイル(LRASM)を発射した。多くの場合、魚雷から短距離ミサイル、ロケット砲、さらには空中からの銃撃に至るまで、あらゆる手段が用いられ、退役艦の犠牲を最大限に引き出そうとする。

モビール・ベイ」は、RIMPAC2022に参加したタィコンデロガ級巡洋艦4隻の1隻であり、SINKEXで処分される予定だ。さらに海軍の記録によると、元USSベラ・ガルフ、元USSアンティータム、元USSポート・ロイヤルもすべて、同じ運命をたどることになる。

退役したタイコンデロガ級巡洋艦で最初に沈没させられたのは、USSヴァレー・フォージで、2006年11月にハワイで行われた標的射撃訓練中に沈められた。

タイコンデロガ級はトマホーク対地攻撃ミサイル(TLAM)を搭載し、防空・ミサイル防衛部隊および指揮統制プラットフォームとしての役割を果たしている。また、ハープーン対艦ミサイルMH-60Rシーホークヘリコプターも装備し、対潜戦任務も遂行する。

1980年代から1990年代初頭にかけて建造された同級巡洋艦は、主に空母打撃群の対空戦能力の中核を担ってきた。

現在、海軍には同級艦が9隻現役で就役している。うち6隻は今後数年で退役する予定だが、残るUSSゲティスバーグUSSチョシン、およびUSSケープ・セント・ジョージは、近代化改修が完了しているか、あるいは完了間近で、20年代終わり頃まで現役を続ける見込みだ。

これらの艦艇を就役させ続ける取り組みは、多額の費用を要し、物議を醸してきた。その経緯については、当サイトの関連記事こちらで詳しく読むことができる。

海軍は、RIMPAC 2026を同演習史上最大規模として位置付けている。

141022-N-NZ935-057PHILIPPINE SEA (Oct. 22, 2014) – The amphibious assault ship USS Peleliu (LHA 5) sails into open water as part of the Peleliu Amphibious Ready Group (PELARG). Peleliu is the lead ship in the PELARG (#PELARG14), commanded by Capt. Heidi Agle, and is conducting joint forces exercises in the U.S. 7th Fleet area of responsibility. (U.S. Navy Photo by Mass Communication Specialist 1st Class Joshua Hammond/Released)

フィリピン海(2014年10月22日)―― 強襲揚陸艦「ペリリュー」(LHA 5)が、ペリリュー強襲準備群(PELARG)の一員として外洋へと進出した。(米海軍写真:マス・コミュニケーション・スペシャリスト1等兵ジョシュア・ハモンド/公開)MC1 ジョシュア・ハモンド

「演習期間中、30カ国、30隻以上の水上艦、5隻の潜水艦、15カ国の陸上部隊、206機以上の航空機、そして3万人が、ハワイ諸島と周辺で訓練および作戦活動を行う」と海軍はプレスリリースで述べた。「RIMPACは、この地域の海上交通路の安全と安定を確保するため不可欠な、参加国間の協力関係を育み維持しつつ、独自の訓練の機会を提供する。」

「モービル・ベイ」が最終的にどう処分されるのか、注目される。詳細が判明次第、最新情報を提供したい。■

ハワード・アルトマン

シニア・スタッフライター

ハワードはTWZのシニア・スタッフライターである。紛争について頻繁に執筆しており、特に中東やウクライナに焦点を当てているほか、世界中の軍・諜報当局者や業界リーダーへのインタビューも手掛けている。現在は、米中央軍および米特殊作戦司令部の本拠地であるフロリダ州タンパ近郊に在住している。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントをどうぞ。