2026年7月22日水曜日

イラン戦の戦費は375億ドルに膨れ、ペンタゴンは追加671億ドルを要求―議会のチェック機能というより資質の問題なのでしょうか。週刊誌ネタで政府を大声で恫喝する日本の議会と全く違い知的なやり取りが米国では当たり前になっていますね

 

2026年7月21日、国防総省への追加予算要求に関する上院歳出委員会公聴会で、ピート・ヘグセス国防長官が証言した。(エリック・リー/ロイター)

イラン戦の戦費は375億ドルに膨れ、国防総省はその他費目も含め追加予算671億ドルを要求

Cost of Iran war rises to $37.5 billion, Pentagon requests $67.1 billion more

By Patricia Kime


  • Defense News

  •  パトリシア・キーム

  • 2026年7月22日 午前8時13分

https://www.defensenews.com/news/pentagon-congress/2026/07/21/cost-of-iran-war-rises-to-375-billion-pentagon-requests-671-billion-more/

ート・ヘグセス国防長官は火曜日、進行中の紛争で緊急資金の拠出を求める公聴会で上院議員らに対し、イラン戦争による国防総省のこれまでの支出は375億ドルに達したと述べた。

ヘグセス長官と統合参謀本部議長ジョン・ケイン大将は、上院歳出委員会で証言し、戦争およびその他国防総省の経費(弾薬、ドローン、米国南部国境やワシントンD.C.への陸軍および州兵の派遣など)のため671億ドルの追加予算を求めた。

同省には、昨年「ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル」による調整予算として受け取った1,560億ドルのうち、750億ドルが残っていることを踏まえ、上院議員らは今回の緊急資金要請に懐疑的な見方を示した。

同委員会の民主党筆頭委員であるワシントン州選出のパティ・マレー上院議員は、国防総省が昨年1兆ドル以上の資金を受け取り、今年は1.3兆ドルを要求していることを踏まえ、委員会は「この戦争に資金を投入する要求を無条件に承認できない」と述べた。

「大統領の要求は、そもそもイラン戦争の費用を賄うための要求ですらない。この要求は、国防総省の無関係な優先事項への資金提供を求める要求で溢れかえっており、緊急追加予算ではなく、年次歳出予算手続きで検討されるべき内容だ」と同上院議員は述べた。

ニューヨーク州選出のクリスティン・ギリアブランド上院議員(民主党)は、有権者がガソリン代や食料、その他の家計費の高騰を目の当たりにしている中で、国防総省のニーズをどう説明するのかを問いかけた。

「1.5兆ドルで爆弾のための無制限の資金を求めている一方で、アメリカ国民の医療、食料、住居のための資金は不十分だ」。

ヘグセス長官は、750億ドルの調整予算は、バイデン政権下で「無視」されてきた軍再建に使われる予定であるため、作戦支援には新たな資金が必要だと述べ、新たな要求は差し迫ったニーズに対処するための「緊急かつ不可欠な資源の注入」であると述べた。

「軍は、『力による平和』を実現するために、世代を超えた投資を必要としている」とヘグセス長官は述べ、その後、前任者のロイド・オースティン元国防長官が「4年間何をしてきたのか」と付け加えた。

「我々が引き継いだ際、放置されていた状況、陳腐な考え方、そして官僚主義の程度は愕然とするほどだった」とヘグセス長官は語った。

長官はさらに、追加予算案は「直面する世界の新たな現実に基づいた新たな要求」と付け加えた。

「この局面に対応するために動き出している」とヘグセス氏は語った。

5月、ヘグセス長官は戦争費用を290億ドルと見積もっていた。

追加予算要求額の約半分にあたる327億ドルは、進行中の作戦への直接的な資金提供に充てられる予定だ。残りは、戦争とは関係のない国家安全保障上の優先事項に充てられる。

この要求額には、軍需品に210億ドル、作戦に173億ドル、機密プログラムに121億ドル、サイバーセキュリティに51億ドル、ドローンに24億ドル、戦備に17億ドル、燃料に15億ドル、そして「行政上の優先事項」および州兵支援に20億ドルが含まれている。

この要求は、2月28日に始まった戦争が過去2週間で激化している中で出されたものだ。米国は過去10日間連続で空爆を実施しており、過去4日間で4人の米軍将兵死亡し、米国の死傷者総数は18人となった。

国際海事機関(IMO)によると、ホルムズ海峡での攻撃により少なくとも14人の商船乗組員も死亡しており、イランがこの戦略的水路に対する支配権を再確立したことで、同海峡を通過する船舶の数は劇的に減少している。

ケイン大将は上院議員らに対し、「好機――つまり時間が――まだ我々の味方であるうちに」と前置きし、資金提供を求めてこの場に立ったと述べた。

「敵対勢力は、利害を一致させ、複数領域で同時多発的な課題を生み出しており、情報、戦闘能力、技術を共有している。それが戦争の速度を加速させているのではないだろうか?」とケイン大将は冒頭の発言で述べた。

ルイジアナ州選出のジョン・ケネディ上院議員(共和党)や数名の上院議員が懸念を示したのは、ロシア・ウクライナ戦争に対する政権の対応と、ウクライナ支援のため約束されたもののまだ配分されていない資金についてであった。ケネディは、国防総省がこの紛争において明確な立場を選んだという保証を求め、ケイン議長に「我々」はどちらの勝利を望んでいるのかと問いかけた。

「ウクライナの勝利を望みます」とケインは答えた。

「ロシアはアメリカの友人ですか?」とケネディは尋ねた。

「『友人』という言葉をどう定義するかによると思います。複雑な関係だと思います」とケイン議長は答えた。少し間を置き、こう付け加えた。「しかし、いいえ、彼らは友人ではないと思います」

ケネディ議員はまた、ホルムズ海峡に関して政権がどんな展開を予想しているか、そしてイランが核兵器を開発する意図は何か――これはドナルド・トランプ大統領がイラン攻撃の当初の理由として挙げたもの――についても質問した。

「率直な答えをしてください!」とケネディはヘグセス長官に訴えた。

アラスカ州選出のリサ・マーコウスキー上院議員(共)は、追加予算要求が承認された場合、トランプ政権がこれを、6月に50対48で上院が可決した戦争権限決議の60日間期限を再開させる措置とは見なさないという確約を求めた。

ビル・クリントン大統領がコソボに米軍を派遣した先例を挙げ、マーコウスキーは、政権がイランでの紛争を継続するために十分な権限を有していると認識しているかを尋ねた。

「当省としては、現時点で必要なすべての権限を有しているというホワイトハウスの立場を、当然ながら支持している」とヘグセス長官は述べた。

ウィスコンシン州選出のタミー・ボールドウィン上院議員(民)とウェストバージニア州選出のシェリー・ムーア・カピト上院議員(共)の2人は、現在の紛争で負傷した軍人が米軍から適切な医療ケアや外傷性脳損傷の検査を受けていないとの懸念について、ヘグセス長官に議事録に残る形で回答するよう求めた。火曜日時点で、この紛争により440名以上の兵士が負傷している。

「可能な限りのあらゆるレベルの医療を提供するために、あらゆる努力が払われている」とヘグセス長官は述べた。

パトリシア・キームについて

パトリシア・キームは、軍および退役軍人の医療、医学、人事問題を担当するシニアライター。




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