2026年7月23日木曜日

ウクライナのF-16がロシア戦闘機を空対空戦で初の撃墜を記録したと米軍トップが認める―ウクライナの防空体制は各国の支援を受けて着実に進歩しているが、ロシア空軍力はそれでも優勢だ

 A Ukrainian F-16 has shot down a Russian fighter jet for the first time, according to the highest-ranking U.S. military officer. If confirmed, it would represent a significant development in the air war over Ukraine.

ウクライナ空軍

ウクライナがF-16で初のロシア戦闘機撃墜:米統合参謀本部議長

Ukrainian F-16 Scored First Air-To-Air Kill Against A Russian Fighter: Top U.S. General


ダン・ケイン大将による発表は、ウクライナのF-16がロシアのSu-35Sを撃墜したという前に出ていた報道を裏付けるものだ

https://www.twz.com/air/ukrainian-f-16-scored-first-air-to-air-kill-against-a-russian-fighter-top-u-s-general

軍最高位の将官によると、ウクライナのF-16がロシアの戦闘機を初めて撃墜した。交戦は、ウクライナ上空での空戦における重要な進展であり、すでに「1,000機以上」のドローンや巡航ミサイルの「撃墜」実績を持つウクライナのF-16にとって、空対空戦績に新たな注目すべき記録が加わった。また、これはF-16の歴史においても注目すべき出来事となる。ソ連戦闘機を撃墜するため製造されたこの戦闘機が、初飛行から半世紀以上を経て、ヨーロッパ上空でロシア戦闘機を撃墜したからだ。

米統合参謀本部議長のダン・ケイン大将は、ワシントンD.C.で行われた米上院歳出委員会の公聴会で、この画期的な出来事を公に確認した。

同大将は議員を前に次のように述べた。

「ウクライナの産業基盤が、対空能力を拡大する中で成し遂げている驚くべき成果を強調したい」「その範囲は、地対空能力から空対空能力にまで及んでいる。」

リチャード・ダービン上院議員から、ウクライナの防空システムへの資金提供を3年間停止した場合の潜在的な影響について問われ、ケイン議長は付け加えた。

「最近、ウクライナのF-16がロシアの戦闘機を撃墜した、初の空対空撃墜事例があったことを指摘しておきたい。したがって、多くの国々の支援と協力により、ウクライナの多層的な防空体制を拡大する能力は、ここ数年で飛躍的に向上したと考えている。」

これ以上の詳細は明らかにされなかったため、交戦がいつ、どこで発生したのか、ロシア機の正体、使用された兵器、そして米国当局が撃墜の事実を認定するに至った根拠については、依然不明なままだ。

ウクライナのF-16 2機による空対空戦闘。最も近い機体は翼端にAMRAAMミサイルを装備している。ウクライナ空軍提供のスクリーンショット

とはいえ、ウクライナのF-16が空中戦で有人ロシア戦闘機を撃墜したと、米軍高官が公に述べたのはこれが初めてだ。

作戦開始以来、ウクライナのF-16は膨大な数のロシア製巡航ミサイル使い捨て攻撃ドローンを撃墜しているほか、空対地攻撃任務も遂行している。

ケイン大将が言及した交戦は、7月8日に発生したロシアのSu-35S多用途戦闘機の撃墜事件を指している可能性がある。当時、ウクライナ軍当局は同機の撃墜を発表した一方、親クレムリン派のロシア軍系ブロガーらもこの損失を認めた上で、パイロットは生存し、基地へ帰還したと主張していた。

ウクライナ空軍系のテレグラムチャンネル「Sunflower」は、このロシア機が「この地域で我々に多大な迷惑をかけていた、まさにその経験豊富な敵パイロット」であると主張した。

以前の推測では、Su-35Sは1機または複数のウクライナ空軍のF-16に射程圏内へ誘き出された後、ペイトリオット地対空ミサイルに撃墜された可能性も示唆されていた。しかし、その説を裏付ける証拠は提示されなかった。

ペイトリオット・バッテリーの側面に描かれた、ロシアの戦闘機2機とヘリコプター3機の画像。ウクライナ空軍によるスクリーンショット

正確な経緯がどうであれ、Su-35Sを撃墜したことは、同機が持つ優れた長距離空中戦闘能力を考慮すれば、注目すべき成果と言ってよい。

Su-35Sはロシアで最高性能の戦闘機の一つで、ウクライナのパイロットたちからは最も危険な敵機の一つと見なされてきた。

ロシアによる全面侵攻の初期段階において、ウクライナのMiG-29フルクラムパイロットで、コールサイン「ジュース」としてよく知られていた故アンドリー・ピルシチコフは、Su-35Sについて、その強力なレーダーとR-77-1アクティブ・レーダー誘導空対空ミサイルを理由に、最大の空中脅威だと述べていた。改良型R-77-1は、射程が約68マイルあり、電子戦対策へ耐性が向上し、真の「発射後放置」能力を備えていると報じられている。これは、ウクライナのソ連時代の戦闘機には欠けていた能力である。

その後、Su-35Sはさらに強力な兵器、すなわちR-37M超長距離空対空ミサイルを装備した。2022年夏に実戦投入されたこのミサイルは、射程が最大124マイルに達すると報じられており、ロシアの戦闘機はロシアが支配する空域の奥深くに留まりながら、ウクライナの航空機を脅かすことが可能となった。この射程は、おそらく大型で機動性の低い航空機目標に限られたものであり、あらゆる留保事項を伴う「販売パンフレット上の数値」に過ぎない。にもかかわらず、ピルシチコフはこの兵器を「クソほど危険だ」と率直に評していた。

ロシア航空宇宙軍のSu-35Sが、兵器試験中にR-37Mミサイルを発射している様子。ロシア国防省のスクリーンショット

ウクライナのF-16で使用可能な現代の空対空ミサイルで最も射程が長いのは、先進中距離空対空ミサイル(AMRAAM)のAIM-120C-8型である。アクティブ・レーダー誘導式の同空対空ミサイルは、ウクライナが長年求めてきたものだ。ピルシチコフは2022年に本誌に対し、「ファイア・アンド・フォーゲット型ミサイルの不足が、ウクライナにとって最大の問題だ」と語っていた。

以前も述べた通り、公式の性能数値は機密扱いだが、AIM-120C-8は一般的に75~100マイルの距離にある目標を撃墜できると見なされている。もちろん、実際の運用においては、あらゆるミサイルの射程には様々な要因が影響するが、とりわけ重要なのは、発射機と目標のエナジー状態および高度である。

Su-35Sの高度な電子戦システムとロシアの数的優位性が相まって、ロシアの戦闘機は比較的自信を持って作戦を展開することができた。2022年、ピルシチコフは、最大で2ダースものSu-35が国境のロシア側をパトロールし、ウクライナ軍機と交戦する機会を待ち構えていた事例を振り返った。

入手可能な報告によると、ロシアは当初、奇襲に大きく依存したR-37M戦術の成果に満足していた。戦闘機は、攻撃を隠蔽するための陽動や欺瞞措置を講じた後、標的が予期しない瞬間に空対空ミサイルを発射した。しかし、ウクライナ軍の航空機損失が増加したため、キーウはこの脅威に対抗する新戦術を開発せざるを得なくなった。

ロシア側の説明によると、ウクライナの戦術変更は、NATOの情報・監視・偵察(ISR)資産によって可能になったという。これらの資産は、ウクライナ軍にロシア戦闘機の活動に関するほぼリアルタイムの情報を提供し、長距離ミサイルの発射を検知していた。この警告を受けて、ウクライナのパイロットたちは、攻撃的な回避飛行と電子妨害を組み合わせてミサイルのロックオンを解除し、撃墜される可能性を低減させる防御機動を実行するだけの十分な時間を得たと報じられている。

こうした戦術が、F-16による空対空撃墜に貢献したかどうかは定かではないが、それらはウクライナにおける空戦の「猫とネズミ」のような性質を反映している。

Su-35Sもウクライナの防空網から完全に免れているわけではない。

オープンソース追跡グループ「Oryx」によると、この戦争で9機のSu-35が撃墜された。Oryxは目視確認ができた損失のみを集計しているため、実際の数字はこれより多い可能性がある。

危うく撃墜を免れた事例もある。

ロシア側報告によるとM・ステファノフ大佐が操縦するSu-35Sが飛行場に帰還し、飛行後の点検中に整備員が機体に28カ所の穴を確認したという。

2026年4月、黒海上空を飛行中の英国のRC-135「リベット・ジョイント」機から撮影されたロシア軍のSu-35S。同機はR-73/74、R-37M、R-77-1空対空ミサイル、およびKh-31対電波ミサイルを装備している。Crown Copyright

ケイン発言が米国の情報評価を反映している場合――その可能性は高いと思われる――、これはウクライナが、西側諸国から供給されたF-16戦闘機を、広範で多層的な防空ネットワークに統合する能力をさらに高めていることを示唆している。同時に、ロシアはウクライナ上空で一度も制空権を確立しておらず、その航空機は前線の自国側にある一部の地域、さらにはロシア国内でさえも危険にさらされている。

とはいえ、これを空戦における転換点と見なすべきではない。ロシアは依然としてはるかに多くの戦闘機を配備しており、広範囲にわたる長距離地対空ミサイルのカバー範囲を維持しており、ウクライナの航空戦力に深刻な脅威を与え続けている。

たとえロシアの主力戦闘機の一つを撃墜したとしても、1回の成功した交戦だけで空軍の力関係は根本的に変わらない。しかし、この事実は、ウクライナが拡大を続ける西側製戦闘機群、統合された防空体制、そしてあらゆる分野で経験を積む防空要員が、ロシア航空宇宙軍が直面するリスクを引き続き高めていることを示している。■

トーマス・ニューディック

スタッフライター

トーマス・ニューディックはTWZのスタッフライターであり、軍事航空、防衛技術、兵器システム、国際安全保障を専門に取材している。ドイツのベルリンを拠点とし、世界中の紛争、軍事近代化の取り組み、新興の航空宇宙技術について報道しており、特に空軍力と現代戦争におけるその役割に関心を寄せている。彼の報道は、現代および歴史的な空軍力、とりわけヨーロッパにおける深い専門知識に基づいており、欧州全域およびそれ以外の地域における軍用航空、空戦、航空宇宙技術の発展に焦点を当てている。

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