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ウクライナ軍は更に長期の抵抗も、ロシア軍撃退も不可能ではない

 Ukrainian soldiers drive on an armoured military vehicle in the outskirts of Kyiv, Ukraine, on March 5, 2022

キーフ郊外で装甲車両に乗るウクライナ軍隊員 March 5, 2022

[AP Photo/Emilio Morenatti]

 

ウクライナ軍は頑強に戦っているが、勝ち目はあるのか


勝利までプーチンがエスカレートし続けるとの一般的な見方からすれば、ウクライナがロシア侵攻を阻止する可能性は遠のいたように見えるが、不可能とはかぎらない。

 

戦から2週間、ウクライナ軍が戦術的に成功し、ロシア軍が効果を挙げずに入るのは驚くばかりだが、ウクライナに対しロシアの軍と兵器システムの圧倒的な規模から、この戦争は結局時間の問題だと考える人もいるだろう。

 

ウクライナが短期的には抵抗しても、両軍の圧倒的な戦力差を考えれば、長期的には持ちこたえられるのだろうか。

 

意外にも、答えは「イエス」かもしれない。

 

はるかに小規模ながら士気と武装に満ちたウクライナ軍が、大規模な通常軍に対し持続的な戦闘成果を上げ続けている。

 

ロシアが戦いを激化させる中でこのまま状況は維持できるのだろうか。ロシアが圧倒的な兵士と装甲車両をウクライナに送り込めれば、抵抗勢力は最終的に制圧されるだろうか。自国を守るため死んでも戦うというウクライナ人の意志など、不確定要素もある。ロシア軍による民間人への砲撃は、この闘志を消す試みかもしれないが、うまくいっていないように見える。

 

しかし、プーチンが自国の軍事的欠陥を克服し、エスカレーションし続ければ、最終的には数の多さが決定要因になる。確かに、ウクライナ軍が採用しているハイブリッド戦法や反乱型の歩兵戦術により、小規模部隊でも大規模な機械化軍に対し大きな損傷を与えている。

 

接近してくるロシア軍に交差点や橋、狭い通路で対人兵器を使用するなど、戦術的効果が大きい。非対称的な防衛は、直線的な力対力の機械化対決を避け、建物内や角を曲がった隠れた場所から、接近する装甲車に対戦車兵器を発射するようのが一例だ。

 

米国と西側諸国は、この種の防衛を強化するために、ジャベリン対戦車ミサイル数千発などをウクライナに送っている。強固に武装した戦術小集団は、大規模侵攻軍に壊滅的な打撃を与えている。このことを世界はウクライナで経験している。

 

大量のロシア増援部隊がウクライナ都市に侵攻すると、同様の困難に遭遇する可能性がある。勝利のために、最終的にロシア人の命がどれだけ犠牲になるか。もし、ウクライナ国民が全員、ロシアの支配に屈するのを拒否し、死ぬまで戦うとしたら、侵略軍は最終的にどうするのか?ロシアは住民のほとんどを殺してしまうのだろうか?

 

ウクライナ人の鉄壁の決意が、最終的にロシアの侵攻を止めることになるのだろうか。プーチンは勝利を得るまでエスカレートし続けるとのコンセンサスで考えれば、はかない希望かもしれない。■

 

 

Ukrainian Army Battles Tough (However, Putin Can Unleash 90% of his Military Power) - Warrior Maven: Center for Military Modernization

KRIS OSBORN, WARRIOR MAVEN

 

Kris Osborn is the defense editor for the National Interest and President of Warrior Maven - the Center for Military Modernization. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University.


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