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TBS系列でsuicide droneを殺人ドローンと伝えていたのは情報を歪める意図があったのでしょうか。メディア報道にはチェックが必要ですね。
ロシアのウクライナ戦は3週間経過した。ロシア軍の装甲車、非装甲車、航空機、人員の損失が拡大しており、すべての前線でロシア軍の前進は鈍化している。同時に、首都キーウ含むウクライナ都市は、これまで以上に過酷な砲撃にさらされ続け、民間人何百人が犠牲となり、何百万人が避難を余儀なくされている。
本日未明、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、米国連邦議会でリモートで演説した。大統領は、自国上空の飛行禁止区域の設定、防空などの軍事支援の拡充、紛争を阻止するため新たな国際同盟の創設、ロシアへのさらなる制裁措置などを改めて訴えた。
ゼレンスキー演説の直後、ジョー・バイデン米大統領はウクライナに8億ドルの追加軍事支援策を発表し、議会有力議員によれば、スイッチブレード空中待機弾(自殺無人機)100機が含まれる。
テキサス州選出の共和党下院議員マイケル・マコールMichael McCaulは、バイデン大統領が本日未明に発表したウクライナ向け追加軍事支援パッケージに、スイッチブレードが含まれるとポリティコに語った。ホワイトハウスのプレスリリースは「戦術的無人航空機システム」と表現した。NBCニュースはバイデン政権がウクライナにスイッチブレードを送ることを検討していると以前報じていた。
米国政府が現在、ウクライナ当局に譲渡する予定のスイッチブレードの機種は明らかではない。米軍にあるスイッチブレード300の旧型を送ることは、新型スイッチブレード600より、簡単に実施可能な選択肢の1つだろう。
いずれにせよ、発射管装填タイプのスイッチブレードがウクライナ軍に有益な装備となるのは間違いない。バックパック型の携帯型滞空兵器は、兵士数名でも局所的な空中偵察が可能で、前方の偵察、障害物、待ち伏せ、ターゲットなどを発見できる。そして、極めて正確に攻撃することができる。航空監視と航空支援を分隊レベルまで「民主化」する効果が生まれる。
同装備は、ウクライナ軍のヒット・アンド・ラン待ち伏せ攻撃に応用できる。小型無人機で撮影された動画では、東部ハリコフでウクライナ特殊作戦部隊が肩撃ちロケットランチャーでロシアのトラックと交戦しており、こうした戦術の典型例だ。
別の動画でも無人機で撮影しており、南部の港町マリウポリでロシア支援を受けた分離主義者が運用するT-64BV戦車が対装甲兵器の攻撃を受けており、ウクライナ各地で続く街頭戦闘の例となっている。
バイデン政権の追加援助には、肩撃ちの地対空ミサイル「スティンガー」、対戦車誘導弾「ジャベリン」、無誘導対人兵器「AT4」なども含まれる。
マコール議員はさらに、ウクライナへのS-300地対空ミサイルシステム移転を米国政府が不特定の同盟国と打診中とポリティコに語った。国防総省は問題の同盟国がNATO加盟国のスロバキアであるとの報道について、肯定も否定もしなかった。オースチン米国防長官は明日スロバキアを訪問する予定で、「長官はスロバキアにもウクライナに提供可能な支援について話をすると考えてよい」と、米国防当局高官は本日記者団に語った。
米国防省高官によると、クレムリンは総軍事力の約75%をウクライナ戦に投入している。また、ロシア軍は現在、ウクライナに少なくとも弾道ミサイルと巡航ミサイル980発を発射した。
ウクライナ当局は、南部メリトポリ市の市長イワン・フェデロフIvan Federovの所在を同国軍が突き止め、解放できたとしている。フェドロフ市長は、ロシア軍が同市を占領して3月11日に拉致されたと伝えられている。
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領の米議会演説は、短いものの熱がこもっていた。9.11テロ事件、日本の真珠湾攻撃、キング牧師の「I Have A Dream」演説など引用し、紛争を生々しい映像で示した。
ゼレンスキーは、これまで訴えてきた自国上空の飛行禁止区域の設定を再び求めた。彼は、ウクライナの人々は、ヨーロッパでこの80年間誰も見たことがない空からの「恐怖」にさらされている、と述べた。
米国はじめNATO加盟国は、自国軍をロシア軍と対峙させ、深刻な紛争の火種になりかねない作戦をきっぱりと拒否している。
ウクライナ大統領は、飛行禁止区域設定が不可能なら、追加防空装備が必要だと述べた。特に、ソ連が設計した長距離地対空ミサイルシステム「S-300」を希望すると明らかにした。S-300PやS-300V(NATO名称はSA-10、SA-12)を指しているかは定かでない。ウクライナ軍は該当システムの派生型を運用している。
米国政府は、ソ連時代の各種防空システムをウクライナへ移転する際、同国軍で運用中の装備品に焦点を当てて検討すると述べている。今日、CNNは、アメリカ当局とその他NATO加盟国が、9K33 Osa (SA-8), S-300 (SA-10), S-300V (SA-12), 9K34 Strela-3 (SA-14)の 地対空ミサイルシステム含む追加軍事支援を準備していると報じた。マコール下院議員を引用したCNN報道では、S-300が送付済みとあったが、これは誤報と判明している。
ゼレンスキーは、既存の国際機関では自国の紛争を食い止められないと指摘し、「U24」との新しい国際同盟を呼びかけた。U24(united for peace)とは、「紛争を即座に止める力と意識を持つ国々が、24時間以内に介入する」とのウクライナ大統領の構想だ。
ウクライナ大統領は演説で、ロシア制裁のさらなる強化を求めた。彼は、米国企業から「ロシア人が1銭も受け取らないようにしたい」と述べ、米国企業が 「我々の血で溢れた」ロシア市場を完全に放棄するよう懇願した。
「バイデン大統領、あなたは一国のリーダーです。あなたが世界のリーダーであることを望みます」とゼレンスキーは演説の最後に言った。"世界のリーダーとは、平和のリーダーということです」。
国家安全保障補佐官ジェイク・サリバンは本日、ロシア安全保障会議のニコライ・パトルシェフNikolay Patrushev長官と会談し、ここ数週間で最高レベルの両政府間交流が実現した。サリバンは、ウクライナ紛争に関してロシアに懲罰的なコストを課し、ウクライナ当局に軍事的およびその他の支援を提供する米国政府のコミットメントを改めて表明した。米財務省と司法省は本日、ロシアのオリガルヒへの制裁を執行するため特別タスクフォースを立ち上げたとそれぞれ発表した。
ロシアのプーチン大統領は本日、テレビ演説を行い、ウクライナの「特別軍事作戦」は計画通りに進んでおり、これまでのところ「成功」していると主張した。また、ウクライナがロシアに対する脅威の「踏み台」になるのを防ぐためと称し、侵攻を開始した理由に関する長年の主張を繰り返した。また、ウクライナと国際的なパートナーについて、根拠のない主張を繰り返した。たとえば、キーウ政府は米国支援により核兵器や生物兵器を開発している、などというものだ。
今日、紛争を終結させるためにウクライナ当局への要求をクレムリンが、軟化させているという報道が出た。フィナンシャル・タイムズ紙によると、現在、キーウ政府が中立の立場を正式に採用し、ロシアの重要条件のひとつであった軍事力制限を設けるという15項目を中心に交渉が行われているとある。議論されているモデルは、ウクライナがオーストリアやスウェーデンのような中立的な政策を採用することを意味する。
ウクライナでの戦闘は、現在も続いている。しかし、ロシア軍は実質的な利益を上げるのに苦労し続けており、人員や物資の損失が拡大している。
一方でウクライナの一般市民は、ロシアの占領下にある地域を含め、暴力の脅威にさらされている。
ロシア政府は欧州評議会から排除され、国際的な孤立が続いている。■
Ukraine Will Get Switchblade Suicide Drones As Part Of New US Aid Package Lawmaker Says
A new $800 million U.S. aid package for Ukraine includes drones, air defenses, anti-armor weapons, and more.
BY JOSEPH TREVITHICK MARCH 16, 2022
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