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米国がついにウクライナに無人機装備の供与を決定。ISR機能の拡充となれば地上部隊に有利な状況が生まれそう。

 


Pentagon Sends Drones to Ukraine


 

中高度を飛ぶグローバルホークや高高度のU-2など、ウクライナ軍に大きな効果をもたらす可能性のある作戦システムが多数ある。

 

イデン大統領は、国民向けテレビ演説の後で、ウクライナ向け8億ドル支援パッケージに署名し、あらたに無人機装備も含まれている。

 

 

無人機をここに来て供与する意味

 

今回は無人機が含まれたが、これまで国防総省や国家安全保障の指導層が言及したり強調してこなかったので、非常に重要だと思われる。

 米国製無人機の技術的洗練度を考えれば、ロシアの地上の動向を追跡し、地上にいるウクライナの防衛隊に重要なデータをネットワーク送信する能力に極めて重要な意味がありそうだ。

 大統領発表を受けて、ロイド・オースティン国防長官は声明を発表し、ウクライナへの米国の全体的な支援との関連で、新展開を発表した。

 「大統領が署名した2022年度ウクライナ補正予算を根拠とする追加権限により、米国防総省は第5回大統領令による安全保障支援を迅速に進めている」と述べた。オースティンは国防総省声明で、「本日の最大8億ドル相当の支援で、政権発足以来の米国の安全保障支援の総額は20億ドル以上となる」と述べた。

 総合支援パッケージは、弾薬、武器システム、肩撃ち防空迎撃ミサイルのほか、無人機も含む。

 無人機は、ウクライナ人がロシア軍の動きに関する重要な情報を得るまでの時間を短くすることで、実質的に貢献できる。例えば、キーウに迫るロシア攻撃部隊の動きをリアルタイムで伝えるデータがあれば、防衛拠点に分散するほぼ機動部隊が大きな恩恵を受ける可能性が高くなる。

 中高度を飛ぶRQ-4グローバルホーク、高高度のU-2、あるいはレイヴンのような近接市街戦に適した地上ユニット統合型手投げ式無人機など、ウクライナ地上軍に大きな価値をもたらす作戦システムが数多く存在する。

 小型無人機が地上部隊に組織的に配備され、ロシア防空網のレーダー圏内で活動すれば、ロシア軍を待ち伏せで殲滅を狙うウクライナ軍に重要な戦術的情報を提供するだろう。

 もちろん、ロシアの防空網がどこまで整備されているかという問題はあるが、地上の動きや熱源など、敵活動を検知できる超長距離センサーはますます充実している。

 また、無人機オペレーターは、機体が予測可能な経路をたどらないように、また防空レーダーや迎撃ミサイルの影響を受けにくい経路を進むように、戦術を調整できる。また、探知を回避する設計の中・高高度の無人機や、防空レーダーの開口部下で活動できる小型無人機も存在するようだ。

 合わせて、地上の指揮統制技術をウクライナに供与することも考えられる。戦闘の変化の速さを考えると、重要情報が地上の戦闘部隊に早く届けば届くほど、侵攻してくるロシア軍に対して成功を収める可能性が高くなる。■

 

Pentagon Sends Drones to Ukraine - Warrior Maven: Center for Military Modernization


KRIS OSBORN, WARRIOR MAVEN

MAR 17, 2022

 

 

Kris Osborn is the defense editor for the National Interest and President of Warrior Maven - the Center for Military Modernization. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University.


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