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ウクライナばかりに目を奪われてはいけない。日本周囲で気になるロシア、チュウゴクの海軍部隊の動きをまとめてみました。

 

ニミッツ級空母USSエイブラハム・リンカン(CVN-72)から発艦するF-35CライトニングII は海兵隊戦闘攻撃飛行隊(VMFA)314「ブラックナイツ」の所属機。 March 15, 2022. US Navy Photo

【黄海上空で米海軍航空部隊が示威行動】米第7艦隊は、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射を受けて、2022年3月15日黄海で空母機が航空示威行動を実施したと発表した。

USSエイブラハム・リンカン(CVN-72)の海軍F/A-18E/Fスーパーホーネットと海兵隊F-35CライトニングII共用打撃戦闘機、および米空軍機が国際空域に展開した。

声明では、北朝鮮が2月27日と3月5日に相次いで行ったICBM発射は、国連安全保障理事会決議と国際公約への公然たる違反であり、近隣諸国と国際社会に脅威を与えていると述べている。

米国は、「米国および同盟国の安全確保のため必要なあらゆる措置を今後も取る。DPRKがもたらす脅威に対処するため、同盟国・協力国と緊密な連携を維持している。韓国と日本の防衛に対する米国のコミットメントは揺るぎないものだ」と声明にある。

リンカンは1月22日にカリフォルニア州サンディエゴを出港し、西太平洋で活動中。

【フィリピンがPLANによる領海侵犯に抗議】フィリピン外務省は月曜日、1月29日から2月1日にかけての人民解放軍海軍(PLAN)によるスールー海侵犯について、中国大使を召喚すると発表した。フィリピン政府は問題のPLAN 艦船は、艦首番号 792 の東調級Dongdiao-class電子偵察艦とし、許可なくフィリピン海域に侵入し、パラワン州のクヨ群島とミンドロ州のアポ島海域に到達した。

フィリピン海軍のフリゲート艦BRPアントニオ・ルナAntonio Luna(FF-151)が PLAN 艦に警告したが、PLAN は無害通航と主張したうえスールー海に3日間にわたり滞留し、フィリピン艦から繰り返しフィリピン海域から直ちに出るように指示されても活動を続けた。

「国際公約を守るフィリピンは1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)第52条に基づき、無害通航権を認めている。しかし、PLAN792艦の行為は無害通航に当たらず、フィリピンの主権を侵害した」(声明文)。

【北海道付近でのロシア艦艇の動き】3月10日にロシア艦艇10隻が日本を通過したが、3月14日にも太平洋から日本海に航行するロシア艦が目撃された。

Japanese MoD images

水上艦3隻とキロ級潜水艦3隻のグループが宗谷海峡を、1隻が津軽海峡を通過した。

統合幕僚監部は、3月14日の報道発表で、宗谷岬の南東約130kmの海域で、水上艦3隻とキロ級潜水艦3隻が北西に航行するのを確認したと述べた。水上艦は艦番号で駆逐艦RFSマーシャル・シャポシニコフ(543)、ミサイル範囲計測船RFSマーシャル・クリロフ(331)、救助タグSB-522だった。

各艦はその後、ロシアのサハリン島南部と日本の北海道北部を隔てる宗谷海峡を西進した。統合幕僚監部によれば、駆逐艦「まきなみ」(DD-112)が監視を行ったという。

月曜日の2回目の発表では、同日午前9時にロシアの兵器輸送船が本州の尻屋崎の東北東約70kmを西に移動するのを探知し、その後、津軽海峡を西に移動し、日本海に航行したとある。また、掃海艇「いずしま」(MSC-687)がロシア艦を監視したと発表された。

津軽海峡は本州と北海道を隔て、宗谷海峡と同様、日本の領海は両端のわずか3カイリの国際海峡である。津軽海峡は、3月10日に10隻が通過していた。

今回のロシア艦船は、1月から2月にかけての大規模演習に参加したロシア太平洋艦隊の一部であり、演習終了後に母港へ向かったとみられる。■

US Carrier Fighters Overfly Yellow Sea in Response to North Korean Missile Launch - USNI News

By: Dzirhan Mahadzir

March 15, 2022 1:56 PM


コメント

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