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ウクライナ戦争3月2日の状況。ロシア軍は補給支援活動など不備を露呈。ただし、克服をめざしつつさらに攻勢を強める予測。プーチンは苦境と感じていない。

 


Russian military vehicle burns in Ukraine

ウクライナ・ハリキフで炎上するロシア軍装甲兵員輸送車は放棄されている February 27, 2022. AP Photo/Marienko Andrew


  • ロシア軍はウクライナの思わぬ抵抗に手こずっているが、プーチンは消耗しきっていないとペンタゴンは見ている

  • ロシア軍のウクライナ侵攻が失速しているのは補給問題とあわせウクライナ側の抵抗が激しいため

  • 米関係者はロシア軍が状況に適応し、ウクライナへ圧力をかけ目標を達成すると見ている



シア軍は補給問題やウクライナの抵抗に苦しんでおり、ウクライナ全土への進軍が妨げられているが、モスクワに選択肢がないわけではないと、米国防高官は記者団に3月2日に語った。


水曜日時点で、ロシアはウクライナ周辺に配備した戦力の約82%を投入したようだ。これは、火曜日時点の80%を超えているものの「追加戦闘能力の豆乳として大規模」ではなかったと、同高官は述べた。


ウクライナの空では争いが続いている。モスクワの主張と裏腹に、ロシアはウクライナ全土の制空権を「獲得」していないという。「ウクライナの防空・ミサイル防衛能力は無傷で存続している」


ロシア軍はウクライナ都市複数に進攻しているが、大多数で進展がないように見える。ロシアは南部の都市ケルソンを占領できたが、戦闘開始以来、主要都市で占領できたたのは同市だけである。


ウクライナの抵抗は「効果的でかなり独創的」であり、ロシアは部隊への燃料・食料の供給に苦労している。


ロシア側は問題を認識しており、解決しようとしている。しかし、ロシア側は引き続きこれらの物流と維持の問題に悩まされている」と言うのがこちらの評価だと当局者は述べた。


ここ数日、首都キーフに進撃するロシア軍支援のため40マイルに及ぶ輸送隊が向かっているように見えたため、国際的な関心が集まった。この輸送部隊は停滞しているようだと同高官は述べ、米国はウクライナ軍が「場所と時間によっては」輸送船団を標的にしたとの「兆候」を得たと付け加えた。


「また、キーフ北側で士気に問題があり、作戦がうまくいかなかったと考えられる」と付け加えた。同高官は以前、ウクライナの他の場所で進撃が遅れている要因として、ロシアが「自国の航空機とパイロットで高いリスクを取る」ことに消極的だと指摘していた。


アナリストや専門家は、ロシアの軍隊投入に疑問を投げかけている。モスクワは、ウクライナ軍をすぐに制圧でき、抵抗に直面しないと誤って考えている、という指摘だ。


ロシアの小部隊は重要拠点の制圧に突進したが、ウクライナの軍や民間人の守備により動きが鈍くなったり、撃退されている。


CNAのロシア専門家で元CIA軍事アナリストのジェフリー・エドモンズJeffrey EdmondsはInsiderに対し、混乱の兆しを見せている部隊があり、後続の支援なく行われた空爆作戦や待ち伏せされた輸送隊など、「作戦上の不手際」が発生していると述べた。


米国防当局者は2日、ロシア軍が歩兵、装甲、砲兵、空軍を複合的に使って抵抗を制圧していないと指摘し、専門家はロシア軍のドクトリンからの逸脱を指摘している。


「この規模、複雑な作戦なら当然と思われる程度まで、複合戦力の統合が進んでいないと見える」と、同高官は述べた。


「空では対地支援の統合的な活動はあまり見られない」と同高官は付け加え、統合的なウクライナ軍の防空・ミサイル防衛能力の掃討や、地上軍移動に先立つ航空支援の欠如を指摘した。


同高官は、ウクライナの抵抗が効果的になっているのは、複数要因によるものとした。


ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は引き続きウクライナ軍を指揮中で、軍は「装備資源を非常によく結集している」と述べ、ウクライナ人の「戦う意志は非常に強い」と付け加えた。米国はじめとする各国の安全保障支援も継続しており、ウクライナ政府関係者はその活用を示唆している。


ロシアは依然として質的にも量的にも軍事的に優位で、抵抗を克服するべく強力で無差別火力を投入する多面的攻撃を仕掛けてくると予想される。数百人の民間人がすでに犠牲になっているとの報告もあり、ウクライナからはロシア軍の各種兵器が民間人を襲う映像も出てきた。


ロシア軍は「学ぶだろう。適応し、これまでの困難や不手際を乗り越えるはずだ。我々はその動きを予断なく見るべきだ」と米国政府高官は述べた。


準備した部隊の82%を投入しても、プーチン大統領が「消耗した」ことにはならない、と同高官は付け加えた。「それどころか、彼は選択肢を増やし続けている」し、「利用可能な戦闘能力に関して言えば、まだ極限状態ではない」とした。■


Russia's military is 'bedeviled' by its own problems and Ukrainian resistance, but the Pentagon says Putin isn't 'spent'

Christopher Woody 

https://www.businessinsider.com/russia-faces-own-military-problems-ukraine-resistance-but-isnt-spent-2022-3


ロシア語が由来のキエフではなく、キーフに変更しています。


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