現行のVC-25Aがオファット空軍基地(ネブラスカ)に立ち寄った。Jan. 22. (US Air Force/Josh Plueger)
次期大統領専用機の納入は以前の予定からさらに遅れる模様だ。
ボーイングはVC-25B一号機の引渡しを17ヶ月先送りする想定だと複数の消息筋から判明した。
空軍は新日程を了承しておらず、ボーイングと交渉の可能性がある。だが、ボーイングによる新日程予想は社外関係者に伝わっており、昨年時点の12ヶ月遅れが更に拡大していることがわかる。
「当社は空軍当局と密接に作業し、大日程の承認を得たいと考えています」とボーイング広報ディディ・ヴァンニエロップDidi VanNieropが声明を発表した。
空軍協会主催の航空戦シンポジウムで空軍の調達責任者代行ダーリーン・コステロDarlene Costello はVC-25Bの引き渡し時期を2024年との当初予定から「一年超の遅れ」になると認めた。
空軍は独自に事業点検を終えたばかりで、ボーイングとの新日程確定に「一ヶ月ないし2ヶ月」かかるとコステロは見ている。
「重要なのは事業を先にすすめることだ。新日程が決まるまで何もしないわけではない」
計画遅延は昨年夏に初めて明らかになった。コステロが議会でボーイングから通知があり、12ヶ月相当の遅れが発生しているとわかったと述べていた。
ボーイングはCOVID-19パンデミックさらに契約企業GDCテクニクスの倒産を遅延の腫瘍原因に上げている。GDCテクニクスはVC-25Bの内装工事を担当していたが、ボーイングは契約を破棄し、同社を告訴し、同社の作業が一年以上遅延しているのを理由にしていた。
遅延による費用増加分はボーイングが負担することになる。契約が39億ドルの固定価格のためだ。同契約で技術製造開発業務で747を大統領専用機に改装し、防御装備(内容は機密扱い)、電子装備および通信装備の保安強化が行われる。■
on March 04, 2022 at 3:36 PM
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