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開戦前よりもウクライナ戦車の台数は増えている。祖国防衛に志が高いウクライナ軍と燃料切れ、戦闘放棄のロシア軍の対比が著しい。

 

 

 

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捕獲したT-72に即席でウクライナ記章がつけれているYURI BUTUSOV PHOTO, VIA TWITTER

 

 

2月23日夜のロシアによる軍事侵攻開始から、少なくとも74両のウクライナ軍戦車が喪失、破壊、鹵獲された。

 

 

 しかし、ソーシャルメディアを精査するオープンソース情報アナリストによれば、ウクライナはロシア戦車を少なくとも117両鹵獲している。

 つまり、ウクライナ軍の戦車は開戦前を上回っている可能性がある。

一方、ロシア軍は少なくとも37両のウクライナ軍戦車を鹵獲したが、失った274両に追いつかない。

 鹵獲戦車数のちがいは、ロシアの開戦準備の不足を物語っている。同時に、防御側が有利に戦う状況を物語る。

 ロシア軍はウクライナへ数十キロから数百キロ侵攻し防御が不十分なまま補給線が延び、前線部隊が弾薬や燃料を使い果たす危険性がある。ウクライナが押収した戦車の多くは、ガス欠で乗員が逃亡したり、座っているだけだった。

 一方、ウクライナ軍は 「内戦」の利点を享受し、主要都市や基地付近で戦っている。ウクライナ軍補給線は、防衛線内に収まっている。

 つまり、ウクライナ戦車が戦場で燃料切れになる可能性は非常に低い。

 ウクライナが捕獲した117台はアナリストが目視確認した分で、実際はもっと多いはずだ。ウクライナ農民が放棄されたロシア車両を牽引する動画は、ウクライナでの抵抗の象徴になった。

 押収した戦車その他車両のうち何両が使用に耐えるかは不明だ。  

 しかし、ウクライナがロシアと同型の戦車を使用していることが救いだ。ウクライナ軍の主力戦車T-64は、ロシア軍で退役ずみだが、T-72とT-80はウクライナ軍も使用している。

 T-80はT-64の発展型で、ソ連戦車で最も洗練されている。それに対しT-72は、シンプルかつ安価で大量生産に適し、戦場での支援も容易だ。そのためT-72をウクライナ軍予備隊に配備している。

 いずれにせよ、鹵獲戦車はウクライナが利用するはずだ。問題は、どれだけ早く修理し、燃料補給し、弾薬補充し、乗員に割り当てるできるかだ。

 数日で起こり得る。3月11日には、旧ロシア軍戦車がロシア軍へ砲火を開いた。戦車、戦闘車両、大砲、防空システム、トラックなど何百台何千台もウクライナに移動されたが、ロシアの戦略的目標への課題が浮き彫りになっている。

 人口4400万人のウクライナが祖国防衛で結束しており、クレムリンは勝利への道を進めない。

 ロシアがシリアに傭兵1000人規模を要請したのに対し、ウクライナは予備軍15万人を動員したのがこれを物語る。

 予備役隊員が装備に困ることはないだろう。旧ロシア軍T-72に乗り込み、ウクライナ記章をペイントすることになろう。■

 

The Ukrainian Army Has More Tanks Now Than When The War Began—Because It Keeps Capturing Them From Russia

David AxeForbes Staff

Aerospace & Defense

 


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