Credit: Kratos
クレイトス・ディフェンス・アンド・セキュリティはタナトス無人戦闘航空機の初飛行を完了した。
クレイトスの無人システム部門の社長であるスティーブ・フェンドリーSteve Fendleyは、今後6〜12ヶ月の間にシステムが進化するにつれて、より多くのことを学びたいと本誌に語った。同社は初飛行の時期については明言せず、ここ数カ月以内としている。
クレイトスは2023年11月にタナトスのデザインを発表し、エリック・デマーコEric Demarco最高経営責任者(CEO)は決算報告で、1年以内に契約を結びたいと述べた。デザインには、2つの吸気口と1つの排気口を持つ単発UCAVと思われるものが描かれている。 機体には垂直尾翼と水平安定板がなく、同社のステルスアプローチを示している。
フェンドリーは12月7日、レーガン国防フォーラムでのインタビューで次のように語った:「タナトスの飛行は事実上実証済みです。当社は、機体が飛ぶかどうかではなく、統合されたシステムが任務を遂行できるかどうかを試しているのです」。
クレイトスは、空軍の共同戦闘機(CCA)プログラムの今後の増分に強い関心を持っていると言う。最初の調達分はアンドリルとジェネラル・アトミックスに授与された。フェンドリーによれば、CCAは、第5世代戦闘機で行われていることを補強し、第4世代戦闘機からオフボード・システムを導入することで、生存しやすくするという。 例えば、ボーイングF-15やロッキード・マーチンF-16のような第4世代戦闘機に対して、大きなスタンドオフを提供するために、電子戦に「初期の高い焦点」を当てることが挙げられる。
同社は、米海兵隊(USMC)と空軍双方とXQ-58ヴァルキリーで進行中の仕事をしている。
フェンドリーによれば、ヴァルキリープログラムは、10月に行われたエメラルド・フラッグ演習を含め、テストにおいて「さまざまな作戦ミッションセットの統合」に重点を置いているという。そのミッションの間、XQ-58Aは初めて「キル・チェーンを閉じる」ためにターゲット・データを米海兵隊のロッキード・マーチンF-35Bに転送した、と彼は言う。
海兵隊はXQ-58のようなシステムを最終的に実戦配備することに興味を示しているという。
クレイトスが主張する作戦に関連する側面のひとつは、バルキリーが滑走路に依存しないことである。
「国防総省は滑走路の独立性こそ王道だと言ってきた。とはいえ、クレイトスは引き込み式の通常型離着陸システムにも取り組んでいる。
同社は、製造可能性を念頭に置いてUCAVを設計している。例えば、同社はヴァルキリーについて、1,000機生産に何が必要かを尋ねられた。 この研究では、クレイトスは自社設計とパートナーからのエンジンの両方を使用することを検討しているため、推進力がネックになる可能性が高いことが示された。その結果、生産に要する時間は「それほど長くはないが、エンジンが制約になる」と彼は言う。
同社はドローンやその他の小規模な用途をターゲットとしたエンジンを自社製造しており、7月にはGEエアロスペースと協業を発表し、CCAを含むシステムでのスケーラブルな用途を開発している。
「最初から生産を前提に製造しています。これは、当社自身のシステムにおいても、また独自システムを開発したいと考える他の企業と協力する上でも、かなり有利です」とフェンドリーは言う。
クレイトスはドローンで幅広い経験を持つ。国防総省が対無人航空機システムに重点を置くようになるにつれ、同社の業務は大幅に増加すると予想される。同社のBQM-167、BQM-177、MQM-178 Firejetはいずれもハイエンドの対UASに使用できる。例えば、FirejetはイランのShahedドローンを効果的なエミュレーションし、他のドローンは「さらに高い能力」を提供するだろう、と彼は言う。■
ブライアン・エバースティン
2021年8月にアビエーション・ウィーク誌に加わる前は、エアフォース誌で国防総省を担当していた。 ブライアンは2011年に『ミリタリー・タイムズ』の記者として防衛航空を取材し始めた。
Kratos Conducts First Flight Of Thanatos UCAV
Brian Everstine December 11, 2024
https://aviationweek.com/defense/aircraft-propulsion/kratos-conducts-first-flight-thanatos-ucav
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