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中国の新型国産早期警戒機Y-20が目撃される(The War Zone)―年末になって中国から新型機登場のラッシュです。2025年も中国軍の新型装備には注意が必要ですね。

 Pictures have emerged of what looks to be the first known example of a new Chinese airborne early warning and control (AEW&C) aircraft based on the four-engine Y-20 cargo plane commonly referred to as the KJ-3000.  

中国のインターネット




Y-20輸送機が原型の空中早期警戒管制機は、現在はターボプロップ機が主流の中国にとって大きな能力強化となる


4発エンジンのY-20予想機を改装した中国初の空中早期警戒管制機(AEW&C)の写真が公開された。 

 中国にはAEW&Cプラットフォームがすでにあるが、ほとんどは小型のターボプロップ機だ。国産機をベースとした近代的な大型ジェットエンジンのタイプは、ロシアのIl-76キャンディッド機体をベースとした既存の少数のジェットエンジン搭載のKJ-2000メインリングの後継となるか、少なくともそれを補強することができる。

 Y-20 AEW&C航空機の登場は、過去2日間に行われた、2機の未公開の最新鋭戦闘機の登場や、PLAN初の怪物的な076型水陸両用強襲揚陸艦の公式発表など、中国の軍事的な重大発表のなかでのことである。

 Y-20をベースにしたAEW&C機(俗にKJ-3000と呼ばれることが多い)は、開発が進められているとの報道が前からあった。現在のところ、このような航空機は2020年に初めて登場したY-20Bのアップエンジンをベースにしたものだろうと予想されている。国営の西安飛機公司(XAC)が開発したベースラインのY-20A輸送機は、2013年初飛行した。 Y-20UやYY-20Bとして知られるY-20の空中給油タンカー型も就航している。


エンジン換装型Y-20B。 

中国のインターネット

基本形のY-20A。 台湾国防省


 昨日ネット上に出回り始めたKJ-3000と思われる機体の写真では 既存の中国のKJ-2000、ロシアのA-50 Mainstay(同じくIl-76ベース)、アメリカのE-3 Sentryなど、多くのAEW&C機で一般的に見られるように、胴体後端上部に大きな円形レドームがある。

 今判明しているところでは、Y-20をベースにした新しいデザインは、前部胴体の上部と尾翼の下に大型のドームを追加する可能性がある。  KJ-2000とA-50はともに、AEW&C機のもうひとつの重要な要素である広範な通信設備と連動して、前部胴体の上部と下部に追加のドームを備えている。 KJ-3000は、レーダー以外にも情報、監視、偵察能力を持つ可能性がある。

 KJ-3000のメイン・レドームがどのように構成されるかはまだ不明である。 A-50やE-3の回転式メイン・レドームとは異なり、中国の既存のKJ-2000やターボプロップKJ-500のメイン・レドームは固定式で、3つの独立したアクティブ電子スキャン・アレイ(AESA)アンテナを使用して360度の範囲をカバーする。

 KJ-3000がどのようなレーダーやその他のミッション・システムを搭載しているにせよ、中国にとっては、より大型のジェットエンジンを搭載した新しいAEW&C機を保有するだけでも有益である。 

 運用中のKJ-2000は4機しかない。

 人民解放軍空軍と海軍(PLAAFとPLAN)は、本誌が詳しく伝えてきたように、長年にわたって国産ターボプロップAEW&Cの能力を高めてきた。しかし、Y-20を原型としたことで、速度、航続距離、駐機時間の点で有利である。また、高高度で飛行できるため、レーダーにとってより良い足場となる。これは、特に、地形やその他の要因のために下方のレーダーが「見る」ことができない低空飛行の航空機やミサイルを発見し追跡する「見下ろし」能力を提供するのに非常に重要である。

 加えて、KJ-3000の乗組員は大人数であるため、より長時間の耐久性やより複雑な任務に対応できる。空中給油機能を追加すれば、その到達距離と総ミッション時間はさらに延びるだろう。空中給油プローブを搭載したターボプロップKJ-200およびKJ-500 AEW&C機のバージョンが開発されている。


空中給油プローブを搭載したKJ-500A。 中国のインターネット


完全に国産化されたプラットフォームであるKJ-3000は、KJ-2000に比べ、維持・整備やアップグレードが容易である。メインリングは運用コストが高く、ロシアのサプライチェーンに縛られている。 Y-20ベースの設計は、輸出市場への道を開く可能性さえある。中国はターボプロップAEW&C機を販売しており、パキスタンに売却した例もある。

 AEW&C機は近代的な空軍にとって重要な要素となる。特に、戦術・戦略航空部隊の規模と範囲を拡大し続けている中国空軍にとってはそうである。 KJ-3000のような航空機は、中国軍が本土、台湾、南シナ海を含む反アクセスとエリア拒否のバブルを拡張し、サポートするだけでなく、より遠くに力を投影するのに役立つ。

 本誌は過去にこう書いている:

 「中国のAEW&C機の普及は、将来の戦争観の変化を示唆している。それは、中華人民共和国を防衛するだけでなく、より遠くへ、より多様な地域(高度に戦略的な南シナ海を含む)へ、ますます力を投射することを含む。中国軍は明らかにAEW&C能力を高く評価しており、重要なルックダウン能力を含む領空監視だけでなく、程度の差こそあれ海上監視も行っている。

 「このような大規模で拡大するAEW&Cプラットフォームの保有とその特殊な特性は、これらの航空機が将来の潜在的な紛争(おそらく米軍が関与する紛争)で実際にどのように使用されるかも示唆している。 このような能力があれば、中国は最も戦略的な地域をカバーできるだけでなく、より分散した、さらには条件の悪い基地から作戦を展開することもできるはずだ。ターボプロップエンジン搭載のKJ-200やKJ-500シリーズのような小型タイプは、この種の作戦に特に適しており、中国の島嶼前哨基地の常備機であるだけでなく、極めて戦略的な台湾海峡でも日常的に運用されている。

 「国防総省が今月初めに発表した中国の軍事開発に関する最新の年次報告書によれば、『KJ-500は、中国(中華人民共和国)の最新鋭の空中早期警戒管制(AEW&C)機であり、KJ-2000メインリングとKJ-200モスの後継機として、急速なペースで生産と納入が続けられている』とある。これらの航空機は、PLAAFが様々な条件下で、より大量に、より遠距離の脅威を探知し、追跡し、標的にする能力を増幅し、 PLAAFのIADS(統合防空システム)ネットワークの範囲を拡大する」。


円形レドーム内のタイプではなく、胴体上部に「バランスビーム」スタイルのレーダーアレイを持つ中国のKJ-200。 Alert5 via Wikicommons (表示-継承 4.0 国際ライセンス)


 米軍関係者も中国のAEW&C開発の重要性を強調してきた。特に、これまで以上に射程の長い空対空ミサイルで武装した、より高性能な戦闘機をコントロールするためだ。

 「我々は、あちら側がJ-20ステルス戦闘機をかなりうまく飛ばしていることに気づいている」と、当時太平洋空軍(PACAF)のトップであったケネス・ウィルスバック大将は2022年に語っていた。「最近、東シナ海でF-35でJ-20に比較的接近し、交戦とは呼べないが、J-20に関連する指揮統制に比較的感銘を受けた。

「彼らの超長距離空対空ミサイルのいくつかは、KJ-500に助けられている」と、ウィルスバック(現在航空戦闘司令部のトップ)は当時付け加えた。である

 KJ-3000についてはまだ解明されて実態もあるが、PLAの既存のAEW&Cフリートへの論理的な追加となり、貴重な追加能力を提供しそうだ。■


China’s New Domestically Developed Y-20 Airborne Early Warning Jet Spotted

A homegrown airborne early warning and control jet based on the Y-20 cargo aircraft is a big enhancement for China's current fleet dominated by turboprops.

Joseph Trevithick


https://www.twz.com/air/chinas-new-domestically-developed-y-20-airborne-early-warning-jet-spotted


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