中国第6世代戦闘機NGAD。 イメージ: スクリーンショット
要点と概要:
中国は新型戦闘機を発表し、その軍事力の高まりを誇示した
ステルス特化の三角形機体がソーシャルメディアに登場し、憶測を呼んでいる
J-20以上の長距離性能と積載量に重点を置いてたようだ
珍しい3発エンジン構成は、中国のエンジン技術の限界を示唆している
この新型戦闘機(おそらく戦術爆撃機)は、南シナ海と台湾周辺の軍事バランスを大きく変える可能性があり、中国の急速に進歩する軍事技術を西側諸国はあらためて認識する必要性がある
ソーシャルメディアに掲載された中国製第6世代戦闘機のモックアップ。
ステルス爆撃機か戦闘機か? 中国の新型戦闘機の秘密を読み解く
今日の午後、中国の新型戦闘機の動画と画像がソーシャルメディアを賑わせた。 詳細はまだ大雑把だが、ドリトㇲ形状の航空機は中国で最も先進的な有人航空機のデザインだ。 ソーシャルメディアに画像やクリップを投稿したネットユーザーのおかげで、その役割や能力について推測することができる。
しかし、その他の詳細については、数年とは言わないまでも、数カ月は謎のままであろう。
中国の新型第6世代戦闘機(あるいは爆撃機?)
中国は特徴的に控えめな発表で、これまで未公開だった新型戦闘機のデザインを、市街地上空で飛行させることで世界に公開した。
例えば、2010年に公開されたJ-20戦闘機「マイティ・ドラゴン」は、成都上空で飛行させ、航空ファンたちが即座に撮影した。
中国当局はまたしても、話題作りの達人であること示した。突然の暴露、粗雑なビデオ、公式声明の欠如によって、謎と興奮が作り出されている。
本日未明、中国の中心都市・成都上空で新型機が撮影された。 航空機は、J-20マイティドラゴンの2人乗りバージョンと思われるJ-20Sを伴って撮影され、追跡機の役割を果たしていた。
目撃場所とJ-20の使用は、成都飛機有限公司(CAC)がこの戦闘機を開発したことを強く示唆している。 CACはJ-20の開発責任者でもある。
この機体は、大きな三角形のデザインをしている。 B-2スピリットやB-21レイダー爆撃機のように、主翼と胴体を一体化させ、垂直面の数を減らしてレーダーリターンを得ている。
画像は曖昧だが、機首はそれなりにオーソドックスで、機体の上半分と下半分が接する部分に水平のスプラインがあるように見える。
狭い前縁が胴体中央部で急激に広がり、大きな三角形の翼を作るクランクアロー型を採用している。
水平安定板と垂直安定板がないことも、機体のステルス性を高めている。ブーメランのような形をしたB-2爆撃機とは異なり、中国の新型戦闘機は翼と翼の間を埋めて三角形にした。その点で、1970年代にボーイングが発表したステルス爆撃機のコンセプトに似ている。
中国空軍のJ-20戦闘機
この戦闘機の三角形形状は、内部容積を大きくしている。 機体や翼端に燃料、武器、センサーを追加搭載できる非ステルス機とは異なり、ステルス機はレーダーに映らないようにペイロードを内部に収納する。
このため、F-35のようなステルス機ではペイロードを減らすか、内部収納を増やすために機体を物理的に大きくすることが多い。 この点で新型戦闘機は、空対空ミサイルと空対地ミサイルを幅広く搭載でき、燃料容量が大きいため、J-20よりも遠くまで運ぶことができる。
3発エンジンステルス戦闘機は中国向け?
この戦闘機の最も珍しい特徴のひとつは、エアインテークが3つあることだ。 これは、この機体が3基のターボファンエンジンを搭載していることを示している。これはおそらく、3つの独立したエンジンを使用する史上初の戦闘機である。 しかし、これに明確な利点はない。
実際、中国の航空産業における不利な点、つまり戦闘機を2発機とする強力なエンジンの不足を指摘している可能性が高い。
中国は高性能航空機エンジンの世界に追いつこうと懸命に努力しているが、3発機という明確な設計は、中国の航空宇宙デザイナーでさえ、国産エンジンが欧米の設計に匹敵するとは考えていないことを示唆している。
なぜ中国はこの新型戦闘機を必要とするのか?
この新型戦闘機に関する1つの明白な疑問は、その使用目的だ。中国が直面する可能性のある2つの紛争とは、南シナ海や台湾をめぐる地域の同盟国や米国との戦争である。
中国はどちらの場合でも、第一列島線から火力を投射しなければならない。 この架空の線は、日本、琉球諸島、台湾を通り、南シナ海を包含している。
理想的には、アメリカの巡航ミサイルの射程圏外にありながら、戦争を遂行するアメリカの基地や空母を脅かすことができるよう、中国国内の奥深くにある基地からそれを行うべきである。ステルス性、航続距離、積載量に重点を置いたこの新型機は、このミッションにうってつけだ。戦闘機任務よりも爆撃機の任務に重点を置き、米空軍のF-111アードバークのような戦術爆撃機になる可能性さえある。
冷戦後の数年間にわたり航空機生産国は、国防予算が乏しい時代に政治的・経済的な支持を得るため、可能な限り大げさに宣伝しながらも、開発の歩みを遅らせることが多かった。 今日の飛行で、中国はそのような慣行を打ち破った。
中国の航空機は一般的に西側の設計より劣っていることが証明されているが、おそらくこの場合でも、より迅速に開発し、実戦配備することができるだろう。中国の技術的劣勢は永遠には続かないだろう。 西側諸国は腰を上げ、注意を払うべきだ。■
Written ByKyle Mizokami
Kyle Mizokami is a defense and national-security writer based in San Fransisco. His work has appeared in Popular Mechanics, Esquire, The National Interest, Car and Driver, Men's Health, and many others. He is the founder and editor for the blogs Japan Security Watch, Asia Security Watch and War Is Boring.
Dorito in the Sky: Unpacking China’s Radical New Stealth Fighter
By
https://www.19fortyfive.com/2024/12/dorito-in-the-sky-unpacking-chinas-radical-new-stealth-fighter/
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