A ship under construction at graving dock at Philly Shipyard in Philadelphia, Pa. Philly Shipyard Photo
連邦議員超党派から19日、米国が中国との競争に打ち勝つため、商業海運・造船部門を改革する超党派法案の発表があった。
米国の繁栄と安全のための造船・港湾インフラ法The Shipbuilding and Harbor Infrastructure for Prosperity and Security for America Act(SHIPS法と呼ばれる)は、国家海事戦略の策定と、ホワイトハウスの国家安全保障会議の一員となる海事安全保障アドバイザーの設置を規定する。
ドナルド・トランプ次期大統領が国家安全保障顧問に指名する予定のマイク・ウォルツ下院議員(共和党、フロリダ州選出)は、マーク・ケリー上院議員(民主党、アリゾナ州選出)とともに10月に法案を発表した。
米国商船大学を卒業し、法案の共著者ケリー議員は、声明の中で次のように述べている。「我々は常に海洋国家であったが、今や国際海運を支配し、我々よりもはるかに迅速に商船や軍艦を建造できる中国に、その地位を奪われている。
「SHIPS for America Actは、この課題に対する答えです。造船、海運、労働力開発を支援することで、サプライチェーンを強化し、外国への依存を減らし、アメリカ人を高賃金の仕事に就かせ、海軍と沿岸警備隊の造船ニーズを支援する」。
法案は、両院の両党議員から支持を得ている。法案のその他スポンサーは、下院軍事委員会の海兵隊・投射戦力小委員会の委員長を務めるトレント・ケリー議員(共、ミズーリ州選出)、HASC準備小委員会の委員長を務めるジョン・ガラメンディ議員(民、カリフォーニア州選出)、トッド・ヤング上院議員(共、インディアナ州選出)などである。
ガラメンディ事務所による法案概要によると、法案は、戦略的商業艦隊プログラムを設立することにより、米国籍の船団に10年以内に250隻を追加することを求めている。
「米国籍の外航船舶は200隻に満たず、うち国際貿易に参加しているのは約80隻に過ぎない」。
元ミリタリー・シーリフト・コマンドの船員であり、キャンベル大学の歴史学准教授であるサル・マーコリアーノSal Mercoglianoは、この法案が海事分野の人材育成に取り組み、州の海事アカデミーへの入学を奨励していることを称賛した。
「これは1970年の商船法以来の大規模な海事改革だ。 「このようなことは55年ぶりということになる」。
例えば、法案成立後6ヶ月以内に、米国海事局のトップは、海事大学への入学者を増やし、より多くの船員を輩出するために何が必要かを分析した報告書を議員に提出しなければならない。
マーコリアーノは、商業部門の改善は米海軍の艦艇建造に役立つと述べた。
「商業造船が米国の造船所に戻れば、海軍の造船にもプラスになる。なぜなら、契約の行き来による造船所の労働者の雇用と解雇がなくなるからだ。「船を建造し、修理する安定した商業産業基盤を作ることができれば、造船開始、造船停止、再開、雇用、解雇で政府契約に依存する必要がなくなる」。■
New SHIPS Act Legislation Aims to Revamp U.S. Shipbuilding Industry
December 19, 2024 6:40 PM
https://news.usni.org/2024/12/19/new-ships-act-legislation-aims-to-revamp-u-s-shipbuilding-industry
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