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ハーミウスの超音速機クォーターホースMk1が地上試験を完了し、初飛行に向かう。目標はSR-71の記録を破ること―設立5年の企業がここまでの成果を見せていることは驚きとしかいいようがありません。

 


Quarterhorse Mk 1 at Edwards AFB c Hermeus

Source: Hermeus


超音速機の新興企業Hermeusは、Quarterhorse Mk 1の地上試験を完了し、亜音速ジェット機の飛行試験キャンペーンを開始する準備を進めている。

 アトランタに本社を置く同社は12月17日、カリフォーニア州のエドワーズ空軍基地で3週間にわたって行われたクォーターホースMk 1の地上試験を完了したと発表した。

 11月に同社のLinkedInのページに投稿されたビデオでは、覆われたMk 1ジェット機が暗闇の中、平台のローリーの荷台に載せられてエドワーズに運ばれていく様子が映っていた。


出典ハーミウス 社

ハーミウスは、カリフォーニア州エドワーズ空軍基地で3週間の地上試験キャンペーンを完了し、現在は飛行試験に移行している。

 地上試験は、米空軍のテストパイロット学校がある同空軍基地内の乾燥した湖底を使用し、フルアフターバーナー下での130kt(240km/h)のタクシー試験で頂点に達した。ハーミウスによれば、エドワーズでのクォーターホースMk 1の地上試験は、空力モデルの仮定を検証し、航空機の方向制御を評価し、制御面の性能を評価するために使用された。

「Mk 1の高速空力設計は、低アスペクト比の翼、高翼面荷重、低推力重量比など、ユニークな課題をもたらしている」。

Hermeus Quarterhorse Mk 1 at Jacksonville flight test facility c Hermeus

ハーミウス

ハーミーズの Chimera推進システムは、Pratt & Whitney F100戦闘機エンジンと統合されたラムジェットにより将来の極超音速飛行の動力源となる。

 無人航空機の遠隔不ライドデッキも高速タクシー試験で評価され、電磁干渉や人間の操縦ステーションを最適化する能力が評価された。

 ハーミウスは今年初め、同社の施設で地上試験を終えていた。 テストキャンペーンは離陸と着陸を中心に行われ、持続飛行の期間も含まれるという。

 ハーミウスの主な焦点は、飛行中の制御面の有効性の評価、高迎角での性能とハンドリングの評価、高翼面荷重下での操縦性のテスト、飛行ソフトウェア内の制御ゲインとフィルターの検証などである。

 ハーミウスは、極超音速技術の成熟と飛行体の開発を支援するために空軍から資金援助を受けている。それを達成するため、同社はより高性能な航空機を設計・製造するという急速反復戦略を採用している。

 「クォーターホースMk 1で、私たちはわずか204日で完全新設計の航空機を設計・製造する能力を証明しました。「このテストキャンペーンを通じて、我々のチームがいかに迅速かつ厳格に航空機の飛行を検証できるかを実証しています」。

 スカイラー・シュフォード社長によれば、同社の目標は年に1機の新型機を開発することに変わりはなく、現在の焦点はクォーターホース・ラインだという。

 遠隔操縦のMk 1は、クォーターホースファミリーの最初の飛行可能な機体であり、地上ベースのクォーターホースMk 0試験機に続いて2機目である。

フロリダ州ジャクソンビルにあるハーミウスの高エンタルピー空気呼吸試験施設は、プラット&ホイットニーF100ターボファンや同社独自の極超音速エンジンChimeraを含む、さまざまなエンジンや推進サブシステムの試験に使用される。

 ハーミウスは、亜音速のMk 1を、近々発表されるクォーターホースMk 3でマッハ5の極超音速の壁を破る最終目標に向けた足がかりとして使用する。 超音速対応のクォーターホースMk 2が橋渡しの役割を果たす。

 スタートアップの同社の目標は、ロッキードSR-71ブラックバードが約50年前に樹立した対気速度記録を更新することで、Mk 3を世界最速の航空機にするという目標を掲げている。スミソニアン航空宇宙博物館によると、1976年に双発ブラックバードの1機が到達した速度は時速1,905kt(3,529km)、つまりM3.3であった。

 プラット&ホイットニー社製F100ターボファンを搭載し、可変エアインテークを備えたデルタ翼を備え、ロッキード・マーチン社製F16戦闘機とほぼ同じ大きさの超音速クォーターホースMk2型の設計作業がすでに進行中である。

 同社はまた、超音速機Mk 2と極超音速機Mk 3のクォーターホースに搭載される独自のプレクーラーシステムも実験している。ハーミウスは具体的な詳細を明らかにしていないが、この技術は極超音速飛行を実現するために不可欠なものとなる。■


Ryan Finnerty

Ryan Finnerty is the Americas defence reporter for FlightGlobal.com and Flight International magazine, covering military aviation and the defence industry. He is a former United States Army officer and previously reported for America’s National Public Radio system in New York and Hawaii covering energy, economics and military affairs.


Hermeus completes ground testing ahead of Quarterhorse Mk 1 first flight

By Ryan Finnerty18 December 2024



https://www.flightglobal.com/fixed-wing/hermeus-completes-ground-testing-ahead-of-quarterhorse-mk-1-first-flight/161152.article


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