米空軍はF-35計画を縮小する可能性があるとSECAFが発表(Defense One)―ロッキードの実績に不満ながら、マスクの有人戦闘機不要論にも我慢ができない様子、トランプが国防分野と関係ない人事を進めるのにも不安があるようです。
2024年9月20日、ユタ州の試験訓練場で行われる訓練に参加するため、滑走路にタキシングして離陸するヒル基地の第388戦闘航空団所属の米空軍F-35ライトニングII 2機。. U.S. AIR FORCE / SENIOR AIRMAN NICHOLAS RUPIPER
退任するフランク・ケンドール長官はイーロン・マスクによる最近の発言に反発している
退任が迫る空軍長官はF-35戦闘機の購入を縮小する可能性が空軍にあると発言した。
「F-35の調達目標は1,763機だが 最終的に何機購入するかはわからないし、今は誰も予測できない。 もっと買うつもりだし、ある程度の期間買い続けるつもりだ。しかし、その準備ができているとは思わない」とフランク・ケンドールはミッチェル航空宇宙研究所開催のイベントで語った。
ケンドールは、F-35がすぐに消えるわけではなく、仮にNGADプログラムの下で第6世代戦闘機の製造を決定したとしても、それは「非常に高価な機体」であり、数量を実戦配備するには少なくとも「数年」を要するだろうと強調した。
しかし、国防総省はロッキー社に「より良いパフォーマンス」を求めている、とケンドールは言う。 同社は、F-35のアップグレードパッケージの技術開発の問題のため1年にわたりF-35納入の一時停止を余儀なくされている。
「ロッキードは約束したものを提供できていないし、そのスピードも圧倒的に劣っている」とケンドールは語った。
ロッキードとF-35プログラム室は最近、次の2つのF-35生産ロット-18と19について合意に達した。 これらのジェット機は、「さまざまな要因から」以前のロットより高価になるだろうとケンドールは述べ、ロッキード関係者の以前のコメントを繰り返した。
トランプ次期政権は、F-35に関する計画を発表していない。トランプ大統領の重要顧問であり、「政府の効率化」を目指す取り組みの共同リーダー、イーロン・マスクは最近、同機を「時代遅れ」「クソデザイン」と酷評している。
ケンドールはマスク発言を批判し、本人の軍事経験のなさを指摘し、「挑発的な」発言をする前に軍についてもっと学ぶよう促した。
「イーロン・マスクはエンジニアとして尊敬している。 だが戦争の経験はないし、あそこまで壮大な発表をする前に、ビジネスについてもう少し学ぶ必要があると思う」とケンドールは語った。
ある時点で、軍は有人戦闘機の代わりに自律型ドローンだけに頼るようになるかもしれないが、それは「何十年も先の話」だとケンドールは言う。 他の空軍首脳も同様に、有人航空機の時代は終わりつつあるとの指摘に反発している。
新政権の発足まで、ケンドール空軍長官の任期はあと数週間しかない。 ケンドールはすでにトランプ政権移行チームと会談しており、国防総省を回り始めたと伝えられている。
トランプはまだケンドールの後任を発表していない。 ポリティコは今週初め、トランプの大口献金者で小規模な投資顧問会社の代表アンドリュー・マッケナAndrew McKennaが最有力候補だと報じた。 もしマッケナが指名されれば、国防総省での経験がほとんどないトランプが国防総省のトップに指名した数人のうちの一人となる。
ケンドールは、彼の後継者は、その人物が国家安全保障コミュニティ出身であろうとなかろうと、「学習モード」に身を置き、国防総省の専門家のアドバイスに耳を傾けるべきだと述べた。
「このコミュニティーのことをよく知らない人が入ってくるのであれば、アドバイスとしては、キャリアを積んできた人たちの話に耳を傾け、できるだけ早く多くのことを学ぶことだ」。■
Air Force may curtail F-35 plan if newer tech pans out, SECAF says
Outgoing secretary Frank Kendall also clapped back at recent comments by Elon Musk about manned vs. unmanned systems.
STAFF WRITER
DECEMBER 19, 2024
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