ここ数週間、連邦政府への謎のドローン目撃情報の中心は、ニュージャージーとニューヨーク上空であったが、見知らぬ操縦者が操縦する飛行物体は世界的な現象となっている。
米国では、ドローンは米軍のものではなく、外国政府の所有物でもないと当局が主張している。しかし、議員や住民が政府の透明性を高め、これらの物体が何であるかについての回答を求める中、目撃された場所の数は増え続けている。
中部大西洋地域
ニュージャージー州では、州北東部モリス郡にある米軍の研究・製造施設、ピカティニー工廠を含む、敏感な地域にある2つの目撃情報が最大の話題を呼んでいる。
トランプ次期大統領のトランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブも、ニューヨークの西40マイルに位置するベッドミンスターにあり、ドローンが目撃されているとWJARは報じている。
2024年12月5日、ニュージャージー州バーナーズビル上空で目撃された複数のドローン(Brian Glenn/TMX via AP)
ニュージャージー州のドーン・ファンタジア下院議員(共和党)はソーシャルメディアの投稿で、同州で目撃されたドローンの直径は最大6フィート(約1.5メートル)で、ライトを消した状態で飛行することもあったと述べた。
同議員によると、最初の目撃は11月18日で、それ以来毎晩目撃されているという。 また目撃情報は通常午後6時から11時の間に起こり、一晩に4件から180件の目撃情報が報告されているという。
同議員の推定によると、一晩あたり平均92件の目撃情報があり、控えめに見ても、目撃情報が報告され始めてから2500件にのぼるという。 ジャージー・ショア地域を代表する2人の議員は、オーシャン郡にあるバーネガット・ライトとアイランド・ビーチ州立公園付近で12機のドローンが目撃されたと報告した。WJARは、これらのケースでは、ドローンガ米国沿岸警備隊のボートを追いかけているのを目撃されたと報告した。
沿岸警備隊の広報担当は、"複数の低空飛行機"が同警備隊のボートの近くで目撃されたと伝えた。
WJARのレポートによると、ニュージャージー州ではドローンはレクリエーションや商業利用では合法である。しかし、地域や連邦航空局の規制の対象となる。 ドローンの操縦者はFAAの認定を受けなければならないという。
コーリー・ブッカー上院議員(民主党)を含むニュージャージー州選出の議員たちは、連邦政府がこの問題について透明性を欠いていることに懸念と不満を表明している。
WJARによると、「我々の空の上で何が起こっているのか知る必要がある」とブッカーは語った。
ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事(民主党)は、ドローンの目撃情報が脅威をもたらすとは考えていないと述べた。しかし、マーフィー事務所は金曜日に、ガーデンステート周辺での無人航空機システムに対する懸念についてバイデン大統領に連絡したと発表した。
その中でマーフィーは、州や地元の法執行機関はドローンへの対応に限界があるため、連邦政府のリソースをこの問題にもっと割くべきだと書いている。
アンディ・キム上院議員(民主党)は、地元の法執行機関とパトロール中にドローンを目撃したと報告している。キムによると、白、赤、緑の光が一度に5〜7機のグループで現れるのを目撃したという。
キムはソーシャル・プラットフォームXへの一連の投稿で、その物体がFlightAwareのトラッカーに表示されなかったため、その光が航空機とは関係ないことがわかったと書いている。
ニューヨーク市では、ブロンクスやクイーンズの住民が複数のドローンを目撃したと報告しているほか、ラガーディア空港上空でも目撃情報が報告されているとニューヨーク・デイリー・ニュース紙が金曜日に報じた。
ニューヨーク市緊急事態管理局はXで、ドローンの活動に関する公式報告は受けていないが、空港付近での目撃情報は把握していると伝えテており、報告書によると、警察がブロンクスで通報すると、ドローンは離陸したという。警察はまた、スタテン島でも目撃情報があったと報告している。
メリーランド州では、ボウイの住民がドローン目撃のビデオを地元メディア機関に公開した。
オータム・スタスッリと彼女の家族は、赤と緑の点滅する光を見つけたとき、クリスマスのイルミネーションだと思ったとDC News Nowに語った。彼女は、大きな音を立てているSUVサイズのドローンを3機から5機見たという。
「ドローンがそこらじゅうにいました」と彼女は付け加えた。
スタズーリさんはまた、軍のジェット機がドローンを追跡しているようだったと指摘し、航空機がどこから来るのか心配していると述べた。
マサチューセッツ州のラリー・ホーガン前知事は、木曜日夜、ワシントンD.C.郊外25マイルに位置するマサチューセッツ州ダビッドソンヴィルの自宅上空で数十機の大型ドローンを目撃したとソーシャルメディアに投稿した。
中西部
ミネアポリス・セントポールの南に位置するミネソタ州ノースフィールドの住民は、点滅する謎の光を夜空に見たと報告している。
デボラ・ワグナーと彼女の娘は、その光を追跡するのは難しいとFox 9に語った。
「その光を追いかけようとしたのですが、なかなか追いつけませんでいsた」とワグナーは言い、その光は消えてしまったように見えたと付け加えた。
彼女の娘、クリッシー・グレイディは、携帯電話で球体のビデオを撮ろうとしたが、ビデオは物体が消える前にホバリングしているのを示した。
「UFOなの? 政府のものなの? とグラディは尋ねた。
西海岸
同様の目撃情報は南カリフォーニアでも報告されており、住民たちは色のついた光を目撃している。
サンディエゴ郊外レモングローブに住むコリン・ランボーは、CBS8に対し、"空に浮かぶ赤い光の束"を目撃したと語った。 ランボーは、 "赤く光る球体 "の艦隊と呼ぶものを見たとき、彼は運転していたとテレビ局に語った。
ランボーは、5分間に少なくとも25個の球体を見たと報告した。
南カリフォルニアのワインカントリー、リバーサイド郡に位置するテメキュラでは、住民がコミュニティ上空をホバリングする大型ドローンを目撃したと報告した。
ある住民は、物体は車ほどの大きさだったと語った。
一方向にまっすぐ進んだかと思うと、突然、ジグザグに進んだり、向きを変えたりして、あっという間に壊れる」とその男性は言う。
地元の保安官関係者は、無人機は同署のものではないと述べた。
サンディエゴの北にある海兵隊基地キャンプ・ペンドルトンは、地元住民からドローン目撃の報告を数件受けた。同基地の広報担当はCBS 8に、目撃情報があったとき、同基地ではドローンによる活動は計画されていなかったと語った。
世界各地
正体不明のドローンはイギリスの空軍基地4箇所上空でも目撃されており、イギリス政府は軍事支援を要請している。
空軍当局者によると、11月20日以来、4つの英国軍事施設とその周辺で「小型」無人機が目撃され続けている。いずれの活動も基地の運営を妨げていないという。
空軍は声明で、物体の大きさや構成は様々であり、軍は基地関係者を耐えるためにホスト国の当局者やミッションパートナーと協力していると述べた。
ロイター通信によると、ドイツのラムシュタイン米空軍基地でも今月、ドローンが目撃されたという。
情報筋は、ドイツ当局は誰が無人機を操作しているのか特定できていないと語った。しかし、彼らはドローンがアマチュアによって操作されている可能性は排除している。
NewsNationのロス・クルサートは、12月14日午後9時(米国東部時間)からNewsNationの1時間の特別番組で、ニュージャージー州全土で目撃された謎の無人機の不可解な事件を検証する。
NewsNationはNexstar Media Groupの所有で、同グループはThe Hillも所有している。
Mystery drones: Where they have been spotted?
by Jeff Arnold - 12/14/24 8:47 AM ET
https://thehill.com/homenews/state-watch/5040153-where-mystery-drones-were-spotted/
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。