報道機関に何度言ってもわかってもらえないようですが再び書きます。機体名称は正しく表記してください。B1Bという機体は存在しません。B-1Bです。同様にF35やF15という表記もアウトです。記事にあるようにB61だと核爆弾になります。わかっていてそう書くのであれば確信犯ですね。また報道しない自由のように勝手に表記を変えることが許されるとマスメディアは思っているのでしょうか。今回の危機をきっかけに正しく機材名称を伝える努力をしてもらいたいものです。
Could North Korea Really Shoot Down a U.S. F-15 or B-1 Bomber?
北朝鮮は本当に米F-15やB-1爆撃機を撃墜する能力があるのか
September 25, 2017
- 北朝鮮はドナルド・トランプ大統領のツイッターを平壌への宣戦布告と受け取っている。そこで金正恩政権は報復に乗り出すとし、朝鮮半島周辺の国際空域を飛行する米空軍爆撃機を攻撃するとまで述べている。
- 「全世界は我が国に宣戦布告したのは米国の側だと明瞭に認識しているはずだ」と北朝鮮外相リ・ヨンホがニューヨークで報道陣に語っている。「米国が宣戦布告した以上、こちらには対抗策の権利があり、米戦略爆撃機がたとえ我が国領空を侵害しなくてもこれを撃破できる」
- リ外相は9月23日のトランプのツィートを言及しており、北朝鮮が近い将来に存在しなくなると述べていた。「北朝鮮外相がU.N.で演説するのを聞いた。リトル・ロケットマンの発言と重なり、両者とも長く生きれれないだろう」とトランプは述べていた。
- 平壌が米爆撃機が朝鮮半島付近を飛行するのを斬首攻撃の前触れと受け止める可能性はある。実際に先週末に米国はロックウェルインターナショナルB-1Bランサー戦略爆撃機を北朝鮮東海岸国際空域内でで飛行させている。
- 「軍事境界線からここまで北に飛んだ軍用機は21世紀で初のことでDPRKの無謀な行動を当方が真剣に受け止めていることの裏付けだ」とペンタゴン主任報道官デイナ・ホワイトDana Whiteが述べている。「今回のミッションは米国の決意のあらわれであり大統領には軍事オプション多数があり脅威に打ち勝てることの明白なメッセージだ。北朝鮮の軍事兵器開発は深刻な脅威とアジア太平洋に受け止められており、国際社会全般でも同様だ。軍事力を広範に投入してでも米本土と同盟国を防衛する準備ができている」
- 国務省とホワイトハウスはトランプのツィートは宣戦布告ではないと述べている。「北朝鮮に宣戦布告した事実はない」とホワイトハウス報道官サラ・サンダースSarah Sandersが報道陣に述べている。「正直に言ってそのような主張は馬鹿げている」
- それでもトランプの発言は平壌が真剣に受け止め、金政権が米爆撃機あるいは偵察機を撃墜する試みに出る可能性が指摘されエチル。だが、実は平壌にはその手段はごく限られている。
- 北朝鮮空軍には近代的な機体はごく少数しかなく、それでもソ連時代のミコヤンMiG-29フルクラム、MiG-23フロッガーの初期型だけが米軍用機の脅威になるとみられる。両機種ともB-1B、ボーイングB-52あるいはノースロップ・グラマンB-2スピリットステルス爆撃機の付近に近寄る前に米戦闘機により撃破されるだろう。北朝鮮空軍にとって唯一の撃墜可能性は米あるいは同盟国戦闘機の援護がないときだけである。
- 地対空ミサイルなら撃墜のチャンスは高いだろう。もし米軍機が接近した場合に限られる。北朝鮮防空網の装備品の大半は旧ソ連時代のものであるが一部驚くほど高性能の国産兵器も投入している。
- 「ソ連時代のSAMとしてS-75、S-125、S-200それにクヴァダットがあります」とワシリ・カシンVasily Kashin(高等経済研究院付属欧州国際問題研究総合センター主任研究員)がThe National Interestに今年早々語っていた。「S-75を国産化し、一部で大規模性能向上を実施しています。さらに2010年代から国産新鋭SAMシステムとしてKN-06と米韓で呼ぶ装備を実戦配備しています」
- KN-06SAM部隊の編制規模は不明だが、同装備はロシアS-300の初期型と同等の性能があるという驚くべき存在だ。「同ミサイルが何発整備されているのかは誰も知りません。KN-06にはフェイズドアレイレーダーがつきミサイル誘導装置経由で標的を追跡する性能があり、S-300Pと同等の性能があるはずですが射程が延長されています」
- カシンはアジア問題の専門家として韓国でKN-06のテスト成功の記事が出ていると指摘した。同ミサイルの射程は150kmと推定されている。KN-06が無視されがちな理由として情報はあるのだが西側アナリストが総じて北朝鮮工業力を低評価していることがある。
- だが北朝鮮の脅かしを無視してはならない。平壌は米軍機を撃墜した実績がある。1969年4月15日、ニクソン政権の時代に米海軍のロッキードEC-121ウォーニングスター偵察機が撃墜され31名の乗員が命を奪われた。ニクソン大統領は報復しなかったが一時核攻撃で北朝鮮の挑発に応えようかと検討していた。
- 「大佐からEC-121が100マイル沖合で撃墜されたと聞いて、大佐は攻撃の準備をするよう命令した」と当時米空軍マクダネル・ダグラスF-4ファントムIIのパイロットでクンサン基地に一次的に派遣されていたブルース・チャールズBruce Charlesが当時を回想する。乗機のF-4には330キロトンのB61千宿熱核爆弾一発が搭載され離陸準備を整えていた。「警戒体制を解く命令が来たのは夕方ごろだったがは大佐は今日はないようだが明日はわからないと述べていた」
- 1994年12月18日に北朝鮮は非武装の米陸軍所属OH-58カイオワ偵察ヘリコプターを非武装境界線上空で撃墜し、パイロット一名が死亡、もう一名が捕虜となった。クリントン政権は報復でよい選択肢がないとわかり、自制を選んだ。
- だが北朝鮮は米海軍艦船にも攻撃をしかけている。1968年1月23日、米海軍の観測船USSプエブロを拿捕し、水兵1名を殺害し83名を捕虜とした。同艦は今も北朝鮮国内に残るが乗員は同年12月23日に釈放された。リンドン・B・ジョンソン大統領は報復措置も検討し、核攻撃もその一つだったが最終的に引き下がった。
- 現政権がどんな反応を示すか不明だが状況は一層不安定になってきているようだ。■
Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.
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