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ボーイングF-15EXイーグルIIは台湾に必要な戦闘機となるのか(National Security Journal)

Lt. Col. Richard Turner, 40th Flight Test Squadron commander, pilots the F-15EX, the Air Force’s newest fighter aircraft, to its new home at Eglin Air Force Base, Florida March 11. The aircraft will be the first Air Force aircraft to be tested and fielded from beginning to end through combined developmental and operational tests. The 40th FLTS and the 85th Test and Evaluation Squadron personnel are responsible for testing the aircraft. (U.S. Air Force photo/Samuel King Jr.)

3月11日、フロリダ州エグリン空軍基地で、最新戦闘機F-15EXを操縦する第40飛行試験中隊長のリチャード・ターナー中佐。同機は、開発試験と運用試験を組み合わせて試験されており、実戦配備される。 第40と第85試験評価飛行隊が同機の試験を担当している。(米空軍写真/Samuel King Jr.)



湾はF-15EXイーグルIIを購入できるのか? 9月、台湾のミラージュ2000戦闘機が夜間訓練中に墜落し、致命的な事故には至らなかったものの、全機が地上待機を余儀なくされた。このことから台北がアメリカからの新型戦闘機を必要としているかどうかという問題を提起している。  一つの選択肢は、F-15Eストライク・イーグルの改良型であるF-15EXイーグルIIだろう。 これによって台湾は、ほぼ毎週のように台湾の防空識別圏内を飛行する多数の中国軍戦闘機を撃退し、制空権を得ることができる。


躍進する中国

台湾には助けが必要だ。中国には新型ステルス爆撃機H-20があり、この20年代後半か2030年代前半に連続生産が開始される予定だ。 人民解放軍空軍(PLAAF)には第5世代ステルス戦闘機のJ-20そしてJ-35Aがある。PLAAFはしばしば、台湾の防衛体制に挑む哨戒活動で、台湾を繰り返し圧倒する空中戦力を誇示している。


封鎖または全面的な水陸両用攻撃の可能性

米国がF-15EXを台湾に提供すれば、中国は憤慨するだろう。アメリカが台北に兵器システムを送ると、中国は不満の声を上げる。しかし、本土との状況はますます悪化している。海軍による隔離や封鎖の間、中国は航空優勢を確立し、台湾上空に飛行禁止区域を設けることができる。  そして中国は、空軍で屈服させている間に、水陸両用攻撃を仕掛けることができる。台湾は、PLAAFが国境を越えた戦いに勝利しないようにするための戦闘機が必要なのだ。


F-15EXはしぶといウォーバードになる

そこでF-15EXの登場だ。ステルス性はないものの、この鳥は非常に印象的だ。 敵の戦闘機を簡単に迎撃できるマルチロール戦闘機だ。うらやましいほどのペイロードサイズ、大きな航続距離、そして優れたスピードを持っている。

 F-15EXは、最新のレーダーとセンサー群、パイロットに優しいコックピット、状況認識を向上させる独自のイーグル・パッシブ・アクティブ・ウォーニング・サバイバビリティ・システムを備える。

 F-15EXの素晴らしい点は、その速度と推進力である。2基のF110-GE-129ターボファンエンジンが優れた加速力を生み出す。    F-15EXは最小出力から最大出力まで4秒で到達できる。エンジンは750ガロンの燃料で50,000ポンドの推力を押し出し、MACH2.5+を達成できる。


F-15EXは高価な機材

しかし、F-15EXは1機あたり約9000万ドルから9700万ドルもする。台湾は空軍にいくら投資するかを決めなければならない。ドナルド・トランプ次期大統領とその国家安全保障チームは、台湾が中国を阻止するために防衛費を増やし、戦力を向上させる方法を模索している。封鎖や水陸両用攻撃があった場合、米国が台湾を救出するかどうかは不明だ。

台湾がF-35を購入する可能性があるとの憶測もある。その購入は習近平を激怒させるに違いない。 

 F-15EXとF-35が台湾に譲渡された場合、中国は台湾を威嚇するために大規模な軍事演習を行うだろう。

 しかし、台湾は新しい戦闘機を切実に必要としている。F-15EXは、特にF-35との組み合わせで、堅実な選択となるだろう。 

 イスラエルの最近のイラン攻撃の経験を見てみよう。イスラエルはF-16とF-15Iの部隊とともにF-35Iを使い、イランの奥深くを攻撃した。 全機がかすり傷ひとつなく帰還した。F-35Iはイランの地対空ミサイルシステムを制圧してから、非ステルス戦闘機が地上攻撃で流れ込んだ。

 台湾はF-15EXやF-35で中国戦闘機から自国を守り、中国に対し「鼻血攻撃」を仕掛けることができる。

 台湾に両機種を購入する資金があるかどうかは不明だが、台北は少量のF-15EXから始めて、F-35を購入するようになるかもしれない。 

 台湾がミラージュ2000からのアップグレードを必要としているのは明らかだ。 台湾は今こそ、防衛に真剣に取り組む時なのだ。■



著者について ブレント・M・イーストウッド博士

ブレント・M・イーストウッド博士は、『Don't Turn Your Back On the World: A Conservative Foreign Policy(世界に背を向けるな:保守的外交政策)』、『Humans, Machines, and Data(人間、機械、データ)』の著者である: Human, Machines, and Data: Future Trends in Warfare』のほか2冊の著書がある。 人工知能を使って世界の出来事を予測するハイテク企業の創業者兼CEO。 ティム・スコット上院議員の立法フェローを務め、国防と外交政策について同議員に助言。 アメリカン大学、ジョージ・ワシントン大学、ジョージ・メイソン大学で教鞭をとる。 元米陸軍歩兵将校。 X @BMEastwoodでフォロー可能。


Boeing’s F-15EX Eagle II: The Warplane Taiwan Needs?

By

Brent M. Eastwood


https://nationalsecurityjournal.org/boeings-f-15ex-eagle-ii-the-warplane-taiwan-needs/


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