2020年7月10日、岩国海兵隊航空基地(MCAS)を出発する木更津を拠点とする陸上自衛隊所属のV-22オスプレイ。 米海兵隊写真
自衛隊による木曜日発表によると、10月に与那国島で起きた自衛隊のV-22オスプレイの事故は、パイロットと副操縦士のミスによるものだった。V-22の日本における飛行は再開されている。
事故は、オスプレイが日米二国間演習「キーンソード25」の一環として医療搬送訓練を行っていた際に発生した。第1ヘリコプター団第108飛行隊に所属するオスプレイは、午前11時38分、与那国駐屯地でホバリング中だった。パイロットは上昇しようと前進中に予期せぬ高度低下に見舞われ、離陸を中止し近くの平地に着陸した。着陸した直後、機体は再び上昇し、左右に揺れ始めたため、左ナセルが地面に激突し、オスプレイは損傷した。
この事故で、米海兵隊員数名を含む16人の搭乗員は全員無傷だった。 事故当日に設置された陸上自衛隊副幕僚長を委員長とするAAIC航空事故調査委員会は、フライト・データ・レコーダー(FDR)や整備データの分析、関係機の整備状況、関係者からの聞き取り調査とともに、機体や部品の損傷について調査を行った。
その結果、物理的・外的要因は認められず、フライト・データ・レコーダー(FDR)および整備データの解析から、人的要因が事故原因であることが判明した。
自衛隊は事故原因について、まず、ホバリング前に作動するはずのオスプレイのエンジン出力機能が作動しなかったこと、具体的には、パイロットと副操縦士がオスプレイの運用計画の直前変更に気を取られ、オンになるはずの中間出力スイッチがオンにならなかったことを挙げた。 時事通信は、スケジュールの遅れと乗客1名の直前追加が注意散漫の原因だったと報じた。
その結果、オスプレイは離陸のため十分なパワーを確保できず、機体が上昇するため前進するにつれて高度を下げ、パイロットは飛行経路上の障害物を避けるために離着陸を中止せざるを得なくなった。第二に、パイロットの機体制御が不十分だったため、着陸後に機体が上昇したり左右に揺れ、オスプレイが不安定になったことが判明した。
陸上自衛隊は、この2つの事故原因について、電源喪失については、電源を入れるスイッチを見落とさないよう明示すること、ホバリングに移行する前の操作手順についてパイロットと副操縦士に追加訓練を実施すること、シミュレーターを含め、さまざまな状況やミッション条件での訓練を充実させ、オスプレイ搭乗員の経験を積むこと、の2点を対策として示した。
オスプレイの操縦安定性喪失については、操縦士・副操縦士を対象に、出力喪失時の緊急操縦や、そのような事態に対処するための具体的な計画や標準的な運用手順の策定、指揮官による計画策定の指導などの訓練を強化する。
陸上自衛隊は、今回の事故調査結果を踏まえ、再発防止策を徹底した上で、オスプレイの飛行を木曜日に再開するとしている。 事故後、陸上自衛隊はオスプレイを着陸させており、その結果、米海兵隊との合同空襲訓練を含むキーンソード25演習へのオスプレイの参加は中止された。 陸上自衛隊はオスプレイを合計17機運用しており、昨年11月29日に屋久島沖で起きた米空軍のMV-22Bオスプレイの墜落事故後、米国とともにオスプレイの飛行を停止していた。
日本はオスプレイを、特に中国が領有権を主張する尖閣諸島を含む南西諸島における島嶼防衛戦略の重要な一部と考えている。オスプレイの航続距離と展開能力は、陸上自衛隊が南西部のさまざまな小さな島々(その多くは飛行場や港を持たない)に必要に応じて部隊を迅速に展開することを可能にする。
オスプレイの運用と安全性は、日本国民にとって懸念事項となっている。特に、在日米軍のオスプレイが人口密集地近くの基地から離発着するため、オスプレイが基地から離発着する際にそのような地域を上空飛行することになる。オスプレイが活動する地域を管轄する防衛省の地方防衛局では、オスプレイの運用に関する広範な広報活動や自治体への説明活動を行っている。
米海軍のCMV-22Bは、ジョージ・ワシントン空母打撃群(CSG)所属の空母航空団(CVW)5の一員として、11月7日に国防総省が発表した画像に基づき、艦隊後方支援マルチミッション飛行隊(VRM)30「タイタンズ」の一員として日本周辺を飛行中である。■
JSDF: Pilot Error Cause of Japanese V-22 Accident, Grounding Order Lifted
November 14, 2024 12:00 PM
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