2018年3月17日土曜日

J-20は中国専用、FC-31は輸出に振り向ける中国の考え方

中国の英字紙ですので、中身についてとやかく言うつもりはありませんがFC-31は国内採用せず、輸出する一方でJ-20は中国専用とするのはF-22とF-35の関係と同じですね。こうした情報は内容はともかく貴重で無視できません

 

 

J-20 stealth fighter's capabilities to be enhanced J-20ステルス戦闘機の性能はさらに伸びる


A J-20 stealth fighter is seen at a 2016 air show in Zhuhai, Guangdong province.[Photo/Provided to China Daily]


国は最新鋭J-20ステルス戦闘機の改良改修を続け性能を向上し敵防空網突破だけではない能力も実現すると同機主任設計者が語っている。
中国航空工業(AVIC)の科学技術副部長Yang Weiは中国科学院会員でもあり、China Daily単独取材で設計陣はJ-20派生型を開発中であり、さらに後継機となる第六世代機の研究も始めると述べている。
「実現内容に自己満足するつもりはない。J-20はファミリー展開しながら情報処理や情報収集能力を強化していく。同時に次世代戦闘航空機構想を将来の要求内容を検討する」
Yangは北京で開催中の第十三回全国人民代表会議の併設行事で所見を述べている。本人も代表の一人だ。「これまでは他国の軌跡を追って軍用機を設計してきた。わが国の研究開発能力が初歩的だったためだが、いまや自力で何でも開発できる」
同設計主任はJ-20は中国最強の戦闘機で有事には一番肝心な場面に投入されると語った。
「敵防空網突破はもちろんだがその他機能もあり、今後の生産と配備で用途もかわるだろう」(Yang) 
J-20は中国初の第五世代戦闘機で2011年1月に初飛行し2016年11月に機密解除された。配備機体としては世界三番目で米国のF-22ラプター、F-35ライトニングIIに次ぐ。
空軍は同機を各種演習に参加させており、視界外航空戦も想定の一つだという。

同機の重要な任務は空戦で主導権を握り僚機に道を開くことと空軍フライトテストセンター長Zhang Haoが述べる。AVICはJ-20以外にFC-31のテストも行っており、これも第五世代機として海外での採用を狙う。空軍はJ-20の輸出を認めないと明言している。■

2018年3月16日金曜日

台湾が防衛力強化でF-35B導入に前向きに

台湾の防衛体制強化は日本としても無関心ではいられませんが、F-35導入となれば日本もFACOで後方支援できますね。もっとも北京がどんな嫌がらせをしてくるかわかりませんが。KC-135って剰余機材が米国にあるのでしょうか。あるいは給油機を運営する民間企業経由なのでしょうか。Defense News記事です


Taiwan renews interest in F-35 to counter Chinese first strike 台湾が中国からの攻撃への対抗策としてF-35へ改めて関心を示す

By: Mike Yeo    

F-35B STOVL型は米海兵隊で供用中で英国・イタリアが導入検討中。台湾が取得に前向きになっている。 (Lockheed Martin)

湾がロッキード・マーティンF-35に再び関心を示している。米国からの武器調達の次期新規案件の一つとの想定だろう。
台湾国防相厳徳発Yen Teh-faは議会で台湾のF-35への長期的な関心に触れたが、F-35のどの型式か何機調達かは触れていない。
以前の報道では台湾はF-35B短距離離陸垂直着陸型STOVLに関心を示していた。同型は米海兵隊で供用中で、イタリア・英国・日本・シンガポールが導入を検討中といわれる。
Yen大臣はボーイングKC-135ストラトタンカーの導入を検討中と述べており、台湾が空中給油能力を整備するのははじめてとなる。
台湾はF-35BのSTOVL性能により中国の第一撃に対抗し滑走路が使用不能となっても空軍力を温存したいとする。
台湾への武器販売に中国が難色を示しており、台湾を自国領土と見る中国は武力での再統一を否定しない。また外交圧力で台湾の孤立化を狙っている。
これに対して米国は台湾政府との事実上の外交関係を維持しており、台湾関係法(1979年制定)で米国は「台湾の防衛力を十分維持するのに必要な量の防衛装備防衛業務を台湾に使用可能にすること」としている。
近年では中国の反発を恐れて高度米製防衛装備は台湾向け売却対象には除外されてきた。
台湾空軍はロッキード・マーティンF-16A/Bファイティングファルコンと現地生産のAIDC製F-CK-1Ching-kuo經國號戰機、フランス製ダッソー・ミラージュ2000-5戦闘機の混合編成だ。三機種とも近代化改修を受けているものの1990年代の作業のため老朽化が深刻だ。台湾はF-16とF-CK-1の改修を進めており、ミラージュについては対応を検討中だ。

中国の軍事優位性が強まる中で台湾は新型戦闘機の導入を望んでいる。■

KC-46の米空軍向け納入が再度遅延の模様。

相変わらず深刻なKC-46の開発の遅れですが、肝心のボーイングに深刻な危機感が見られないのはひょっとして米空軍向けに損失を計上してもその後の輸出で取り戻せると見ているためではないでしょうね。今のところKC-46を発注しているのは日本だけなので機体単価が急上昇することのないよう目を光らせておきたいところです。Aviation Weekの記事です。


Boeing


Aerospace Daily & Defense Report

Boeing’s KC-46 Tanker Delayed Again 

ボーイングKC-46給油機の納入予定が再度遅延か

Mar 6, 2018Lara Seligman | Aerospace Daily & Defense Report





ーイングのKC-46引渡し開始は2018年遅くになると米空軍は見ており、契約上の納入期限を同社が守れるか疑わしくなってきた。不履行だと大幅な違反金が発生する。
ボーイングの大日程では一号機納入を2018年第二四半期に予定するが、共同日程管理リスク見直しをかけて空軍は2018年末と見るのが現実的としている。空軍広報官エミリー・グラボウスキ大尉が語った。
「今後もボーイングと開発日程を無理のない形にしていき、事業推進を迅速化していきます」とし、「遅延で納税者負担が増えることはありません」と付け加えた。
契約上はボーイングは完全な形の給油機計18機を10月までに空軍に納入することになっている。この納期を守れないと同社は税引前29億ドル、税引き後19億ドルの追加負担を迫られ、ただでさえ同社はこれまで同事業に相当の負担をしているところにさらに支出が増ええる。固定価格契約のためコスト追加分はそのままボーイング負担となるためだ。つまりコスト増は政府ではなく同社が全額負担する。
進展を遅らせている理由は以前と同じで、耐空証明取得とフライトテストだとグラボウスキ大尉は指摘。
FAAは昨年767-2Cの給油機型に型式証明を発行したがボーイングは767-2CをKC-46に変換する肝心の軍用空中給油追加装備の型式証明を交付されていない。
またボーイングは重要問題をまだ解決していない。同機の硬式給油ブームが給油を受ける機体の表面を削る傾向がある。ステルス機の場合深刻な影響を与えかねない。低視認性ステルス塗料が損傷を受けるためでB-2爆撃機、F-22とF-35戦闘機が該当する。
政府と産業界が一緒にフライトテストデータからこの危険の発生頻度と深刻度を国際基準と比較しているところとグラボウスキは以前Aviation Weekに述べていた。データから空中給油時に遠隔カメラが必要になるのか今月中に判断する。
この問題は「カテゴリーI問題」とされ最も深刻な区分とされている。
その他二つの問題があるがこちらはカテゴリーII区分だとグラボウスキは述べている。一つはKC-46搭載の高周波(HF)無線装置で機体表皮をアンテナとして使うが放電現象や火花が発生していることだ。
空軍としては無線機能は必ず作動させたいが給油中の無線使用を厳しく禁じ火花から火災の発生を避ける必要が生まれる。
このことによるリスクは「受容範囲内」とされるがシステムが仕様を満たしていないとグラボウスキは指摘。空軍としてはボーイングが長期間かけてもリスクを完全解決することを望んでいる。
空軍は同時にボーイングにソフトウェア小規模改修も望んでおり、給油後にブームを相手機から外す際に燃料が一部流れるままになるすでに把握されている問題の解決を期待する。

「米空軍とKC-46日程のリスク評価を一緒に検討し、納入予定も検討しました」とボーイング広報のチック・ラメイが述べている。「新型機開発にリスクはつきものですが、当社は空軍と協力してリスクをつぶしていきKC-46テストを完了し、画期的な性能を誇る同機計18機の迅速な納入につとめます」■

2018年3月15日木曜日

★★必勝体制のボーイングMQ-25スティングレイの全体像

先日はジェネラルアトミックスとの共同事業案が出ていたボーイングですが、これですっきりしましたね。マクダネル・ダグラスの系譜を継ぐファントムワークスがボーイングプロパーの機体とし、新たに生まれた無人機部門がGA-ASIと組むのですね。言ってみればボーイングとしては安全策をとったわけでそれだけ同社としてこの事業は落とせないという決意が見え隠れします。それにしても今回Aviation Weekが解説している機体が実は2014年にロールアウトしていたとは。ボーイングの情報管理はしっかりしていますね。


米空母では夜間に作戦が多忙となることが多い。このためボーイング他MQ-25競合各社は空母艦上を模した運用テストを昼間夜間ともにおこなう必要がある。Credit: Boeing



Aviation Week & Space Technology

This Is Boeing’s Play For MQ-25 ‘Stingray’これがボーイングのMQ-25スティングレイだ



Mar 8, 2018James Drew | Aviation Week & Space Technology




ントルイスのランバートフィールドの駐機場に空母航空戦力の未来が姿を現した。ボーイングの高性能試作機制作部門ファントムワークスが駐機場を塗装で空母の飛行甲板に見たてており、ここ数か月同社はこの場所で最新の軍用UAV米海軍向けMQ-25「スティングレイ」試作機テストを全日展開している。
Aviation Weekが見たビデオ映像は「競合相手の閲覧厳禁」とあり大型無人機が白昼に自力でタキシーする状況が写っている。停止、発進、前方移動、カタパルト後方に位置決めし発艦に備える。ただし同機はまだ飛行していない。そのかわりに空母運用適合性をテストで空母艦上で有人機同様に安全、容易かつ十分信頼できる形で移動できるかチェック中だ。
同機を空母艦上でどのように正確に誘導するかは社外秘で当方も記事にはしないと約束したが、従来の手信号や棒は使えないことは想像できるだろう。空母運用適合性テストとしてファントムワークスは同機の「駐機性能」も見ており、F/A-18スーパーホーネットが駐機できる場所なら同機もすべて駐機できるか実証中だ。
当初は無人空母発進偵察攻撃機(Uclass)として企画されたが、ボーイング機は空中給油任務に最適化されていると宣伝中だ。ノースロップ・グラマンなど競合他社がステルスの情報収集監視偵察(ISR)機材として探知破壊能力を強調する中、ボーイングは給油能力を第一にしつつ偵察攻撃能力も保持しているとする。その結果が「T-1」と同社が呼ぶMQ-25採用を目指す機材の一号機だ。
Uclass構想の前から海軍が艦載UAVによる給油の実現をめざしていたのは有人攻撃機材の貴重な飛行時間を給油活動で減らしたいためだ。構想が2015年に仕切り直しされCBARS艦載空中給油機システムのMQ-25となったのはボーイングには朗報といってよい。と言うのは同社はノースロップほど偵察攻撃機能の開発を重視していなかったためだ。このことがきっかけでノースロップは2017年10月に競合から降り、同社が制作したX-47B実証UAVは見捨てられた。
Aviation Week の単独取材でボーイング・ファントムワークスでMQ-25を統括するドン・「BD」・ガディス Don “BD” Gaddis は現在テスト中のT-1試作機は実は2014年11月にロールアウトしており今まで公開していなかったと明らかにした。奇妙な形態の同機ははじめて2017年12月にその姿を目撃されボーイングもツイッターで同機の前面をぼやかした写真を公開した。屋外試験を開始した同社は機体外形のリークは時間の問題と見ていた。
そのとおりになった。The War Zone がランバート国際空港を離陸中にジェレミー・マクガフが撮影した写真を掲載した。同機の全体像を示す写真としては今のところ唯一のものでグライダー状主翼の全体像がわかる
「ランバート空港が施設を当社に自由に使わせてくれ助かった。空母の飛行甲板のように塗装している。また無人機も提供してもらいビデオ撮影できた」とガディスは語る。「実証はなるべく空母と同じ環境に近づけた」
ノースロップが脱落した今はMQ-25で採択を目指すのは三社になり、ジェネラルアトミックス・エアロノーティカルシステムズ (GA-ASI)とロッキード・マーティンのスカンクワークスが競合する。ボーイング含む三社は2017年1月3日期限の海軍航空システムズ本部の提案募集に応じており、今年8月はじめの選定結果を待つ。


ボーイングはセントルイスのランバート国際空港の一画を空母飛行甲板に見立ててカタパルトも設置した。Credit: Boeing


「当社としては要求水準に対して優秀な内容を提出できたと思います。ボス(ボーイングディフェンス、スペース&セキュリティ社長リアン・キャレットLeanne Caret)はMQ-25を当社が強みを発揮できる事業と見ており、なんとしても受注したいとしています。CEO(デニス・ムレンバーグDennis Muilenburg)も同様です。当社は契約を勝ち取ります」
ボーイングは受注に硬い決意を示しているが両面作戦をとる。ボーイング・オートノマスシステムズ Boeing Autonomous Systems は新たに発足した事業体で無人機事業の大部分を手掛け、GA-ASIと提携し社内ではファントムワークスと「ファイヤーウォール」で分けられているといわれる。「あちらで何をしているのか全然わかりません」とガディスも同時並行で進む事業について語る。
完全新規開発のT-1は2012年10月にボーイングが初期設計作業を完了した。二年後にこっそりとロールアウトして機体コンセプトの確認と空母艦上の取り扱い特性の実証に投入され初飛行の準備も始まっている。ガディスは初飛行予定日を口にしていないが8月の契約交付後になりそうだ。


前方から見るとファントムワークスのMQ-25は頑強に見えるが、機体は前後に延ばされ重心はかなり後方に設定されている。ボーイングはこの画像をあえて公開し、高アスペクト比折り畳み式主翼の全体像を悟られないようにした。Credit: Boeing


機体はファントムワークスが以前発表していた全翼機デザインと全く異なる形状だ。全翼機は2011年4月に初飛行しUclass偵察攻撃機の候補とされていた。だが同社は主翼胴体尾翼を一体化しV字尾翼を方向舵昇降舵を兼ねる形とし主翼は折り畳み式の高アスペクト比の機体とした。最初に姿が視認された際には前方の空気取り入れ口と機首のカメラが誤った推測のたねとなった。だがボーイングは前方空気取り入れ口は単純に機内空調用で、カメラはテスト中だけ取り付けデータ収集に使うが実機には搭載しないと認めている。最終形のMQ-25は電子光学センサーを搭載することになりそうだ。
同機はノースロップの第一世代ステルス技術実証機タシット・ブルーと比較されるが、ガディスはボーイングMQ-25は低視認性つまりステルス想定ではないと明かす。たしかにレーダー断面積や赤外線特徴の削減として機体上部の空気取り入れ口や排気口の熱削減の工夫はある。だが主翼形状から新鋭レーダーには簡単に探知されるはずだ。
「ステルス機をめざしたわけではないのです。MQ-25では残存性の要求内容はありません。任務機への給油機能とCVN(原子力空母)での運用適合性に絞り込まれています」とガディスは説明し、状況把握用のセンサーで「軽ISR」機になるという。


ボーイング試作機は2014年11月にロールアウトしていたが最近まで秘密にされていた。屋外テストが始まるまではこの想像図が唯一ボーイングが公開した情報だった。Credit: Boeing


給油任務では空母から500カイリ地点で14千ポンド給油能力が求められ、空母航空部隊の飛行距離を延ばす要求だ。ニミッツ級空母での運用を想定し安全に離着艦しながら艦内で場所をとらず、保守修理が可能であることとしている。
「Uclassに話を戻すと、給油能力は設計上の一要素にすぎません。性能上は十分余裕があり将来の発展性を残しています」とガディスは述べた。
MQ-25は空母航空機材で90年の経験を有するボーイングの最新機となる。セントルイスに本拠があったマクダネル・ダグラスを1997年に吸収合併したことが大きい。マクダネル・ダグラスはダグラスTBDディヴァステイターで1930年代に、40年代以降にはAD-1スカイレイダーとマクダネルF2Hがあり、さらにダグラスA-4スカイホーク、マクダネル・ダグラスF-4ファントム、F/A-18ホーネットが今日の最新F/A-18E/Fスーパーホーネットにつながる。「当社はCVNで多大な知見を有しており、今回はそのすべてを投入しました。ホーネットだけでも合計1.8百万時間のフライト蓄積がありますからね」(ガディス)
GA-ASIから先に提案内容と共同開発体制が発表されたが、ボーイングとロッキード・マーティンから詳細発表がまだない。ボーイングはT-1の主翼構造を悟られないよう情報操作までおこない機体構造の情報を絞っていた。ボーイングはMQ-25提案でどこがスーパーホーネット技術の流用なのか、さらにエンジン等主要装備のサプライヤーを明らかにしていない。
一つだけわかっているのはボーイングが長年使っているコバムCobhamの空中給油装備、いわゆる「バディポッド」でスーパーホーネットが1998年から搭載して僚機への給油を行っている。ポッドは政府支給品として搭載されており、MQ-25でも使われるだろう。
ボーイング、ロッキード、GA-ASIが争う契約は固定価格方式で開発と生産を初期4機向けに行う内容だ。海軍は運用機材を最大72機調達し2026年の初期作戦能力獲得を目指す。
海軍作戦部長には最優先事業であり、新たに創設した海洋装備加速実現室 Maritime Accelerated Capabilities Office が統括する。調達を「加速化」し初期作戦獲得の2026年は契約交付の8年後にすぎない。
各社の競合は機体の実現に限られる。と言うのは海軍がシステム統合にあたり、各種要素をまとめ新規技術との適合性にも責任を有するからだ。新技術の例にレイセオンの共用精密アプローチ着艦システムがある。
ボーイングはMQ-25の生産場所をまだ決めていないが、スーパーホーネット生産が永遠に続かないことを考えればセントルイスが有力だろう。ボーイングは共用打撃戦闘機、長距離打撃爆撃機と大きな事業二つで受注に失敗し、空軍のめざすT-X次世代練習機あるいはMQ-25のいずれかは必ず受注しないと軍用機ビジネスに残れないとの意識だ。これだけの規模の軍用機事業は当面現れないと見ているからで、ファントムワークスに関する限り、T-1は大きな意味がある。

「低コスト低リスクを前面にT-1を成熟化させ契約獲得後に飛行テストに入る準備ができています。当社はこの案件でかなり有望な立場です」(ガディス)■

2018年3月14日水曜日

いせ がカール・ヴィンソン打撃群と南シナ海で共同訓練を開始

USS Carl Vinson in joint training with JS Ise

カール・ヴィンソン打撃群が海上自衛隊のJSいせ(DDH-182)と演習を3月11日開始した。

JS Ise, Haruyuki and Abukuma in the East China Sea after Keen Sword 2013, -16 Nov. 2012 c

By Denver Applehans, U.S. Navy [Public domain], via Wikimedia Commons



Story Number: NNS180312-14Release Date: 3/12/2018 1:43:00 PM

By Lt. j.g. Danielle Moser, Carl Vinson Strike Group Public Affairs
SOUTH CHINA SEA (NNS) -- カール・ヴィンソン空母打撃群は日本の海上自衛隊(JMSDF)との共同演習を3月11日に西太平洋で開始した。
USSカール・ヴィンソン(CVN-70)、駆逐艦USSウェイン・E・メイヤー(DDG-108)はJSいせ(DDH-182)と日米共同作戦演習を開始した。
「強固な海上の協力関係で安全、安定、繁栄が維持されており、インド太平洋地区は70年にわたりこれを享受してきた」と打撃群司令ジョン・フラー少将は述べる。「密接な海上作戦のパートナーとともに地域協力が促進される」
演習ではJMSDFの連絡士官がカール・ヴィンソンに乗艦し共同作戦を進めている。演習では隊列航行や対潜戦、対空戦の訓練もあり、いせは洋上でカール・ヴィンソンからの物資補給訓練も行う。
いせは全長646フィート、排水量18千トンでSH-60K/Jヘリコプター3機を搭載する。主任務は対潜戦、機雷戦、補給支援ならびに捜索救難だ。
カール・ヴィンソン打撃群には第二空母航空団の70機に含め駆逐艦戦隊1と誘導ミサイル駆逐艦USSマイケル・マーフィ(DDG-112)が加わっている。
マイケル・マーフィは先にフランスのフリゲート艦FNSヴァンデミエールと南シナ海で1月2月に演習を行い、通信と操艦の腕を磨いていた。
打撃群は3月9日にヴィエトナムへ米空母として40年間で初の寄港をしていた。

より詳しくは以下参照されたい。 www.navy.mil, www.facebook.com/usnavy, またはwww.twitter.com/usnavy.


USSカール・ヴィンソンについては以下を参照されたい。www.navy.mil/local/CVN70/.

対北朝鮮への警戒姿勢を示す韓国軍がバンカーバスターミサイルを追加発注

朝鮮半島の事態の変化に世界が振り回されている観がありますが、韓国の独立と安全に責任を有する軍部はどう見ているのでしょうか。警戒態勢は維持しているはずですが、政治の方向性が誤っていると判断すればクーデターに動かないでしょうか。あたかも平和が約束されたと浮かれる世間からすればこうしたニュースは歓迎されないでしょうから、おそらくこのニュースは韓国国内では黙殺されているはずです。軍が「国民感情」に忖度するようなことでいいのでしょうかね。


South Korea quietly orders 90 more Taurus bunker-busting missiles韓国がこっそりとバンカーバスターミサイル「トーラス」を90発追加発注

By: Jeff Jeong    

トーラスミサイルは北朝鮮の地下施設攻撃能力があり、金正恩の秘密退避壕も正確に狙えるといわれる。(South Korea Defense Ministry via AP)

SEOUL, South Korea — 韓国の国防調達部門がトーラス長距離空中発射地下施設攻撃ミサイルを90発追加発注した。
国防調達事業庁DAPAは契約情報を開示しておらず、北朝鮮との対話ムードに水を差さないよう配慮しているのは明らかだ。
南北会談とともに米大統領ドナルド・トランプと北朝鮮指導者金正恩の首脳会談に向けた準備により低下している。
ミサイルのメーカーのドイツ企業トーラスシステムズGmbHの契約は2月末に締結されたとDAPA報道官Kang Hwan-seokが述べている。
今回のミサイル発注は2013年に続くものでDAPAはトーラスミサイル170発を発注しF-15K戦闘機搭載を進めていた。ミサイルは一発1.8百万ドル。
A Taurus long-range air-to-surface missile is fired from a South Korean Air Force F-15K fighter jet during an exercise on Sept. 12, 2017, in Taean-gun, South Korea. (South Korean Defense Ministry via Getty Images)トーラス長距離空対地ミサイルが韓国空軍のF-15K戦闘機から試射された Sept. 12, 2017, in Taean-gun, South Korea. (South Korean Defense Ministry via Getty Images)
同ミサイルは韓国が実現をめざす「キルチェーン」先制攻撃装備の中核となり、北朝鮮の核兵器ミサイルによる脅威に対抗する。
同ミサイルの射程は550キロで北朝鮮の地下施設の破壊能力があるといわれ、金正恩の秘密退避場所も含めピンポイントで狙える。
昨年9月に韓国空軍はトーラスの実弾発射試験を初めて実施し、9月3日の北朝鮮核実験に対抗した。演習ではF-15Kから発射したトーラスは400キロ飛翔し群山沖合の標的に命中した。
韓国空軍は国産FA-50軽攻撃機にトーラス350K2(短距離型)の搭載を目指している。韓国はFA-50を60機運用している。350K2は約300キロ軽量化され射程は300キロ。
昨年12月はFA-50近代化のフィージビリティスタデイを開始した。構想では兵装のアップグレード、空中給油機能の追加、エンジン改良が含まれる。■

Email: jeff@defensenews.com

日本はどこまでASEANからの防衛装備提供要請に答えられるか


なかなか思ったように新規防衛装備品の海外販売が進展しない中で、こうした地道が努力がいつか結果を生むかもしれませんし、気前の良い日本のお財布だけが尊重されることになるかもしれません。国有財産処分の実施解釈が変わったことでTC-90も当初の「リース」が供与に変わりましたが、関係者が相当苦労されたのでしょうね。当方も似たような仕事をして戒能で想像に難くありません。


Japan mulls over requests for defence equipment from Southeast Asia 日本が東南アジア向け防衛装備提供の要請を熟考中

Ridzwan Rahmat, Tokyo - IHS Jane's Defence Weekly
09 March 2018
マレーシア向けにP-3Cを供与するとの報道は日本政府が認めていない。 Source: JMSDF

ポイント

  • 日本は東南アジア複数政府からの防衛装備供与の要請を検討中
  • ただし海外政府向け援助より日本での運用を優先したいと自衛隊幹部がJane'sに語った


上自衛隊 (JMSDF) は東南アジア複数政府よりの要請で余剰装備供与を検討中。
防衛装備品と別にASEAN東南アジア諸国連合加盟国から技術知識の提供でも要請を受けており、今後の二国間防衛協力拡大の話もある。
JMSDF教育隊が運用していたキングエアTC-90を5機フィリピン政府に供与し、日本は東南アジア各国の海洋哨戒能力整備に協力している。
TC-902機がフィリピン海軍に引き渡し済みで残る3機も2018年中に移管される。JMSDFは同機運用の訓練もフィリピン海軍要員向けに提供中。
東南アジア各国との防衛関係強化をめざし、日本政府は海洋哨戒能力整備に力を入れており、その筆頭がフィリピンだ。

TC-90以外に日本政府はフィリピン沿岸警備隊 (PCG)用に多用途対応艇10隻をジャパンマリタイムユナイテッド造船で建造させている。PCGは7隻受領しており残りも2018年中に引き渡される。■