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★★航空自衛隊F-15新規改修の方向性が見えてきた

US government, Boeing to help Japan upgrade missile, electronic warfare capabilities for F-15 jets 米政府、ボーイングが日本のF-15改修を助け、ミサイル搭載本数、電子戦能力の向上をめざす



By: Mike Yeo


ボーイングが発表したF-152040Cミサイル搭載本数増加版の想像図 (Courtesy of Boeing)

本がF-15イーグル戦闘機の改修を企画中で米国政府、ボーイングの支援を想定と防衛省関係者が語った。
宇野 茂行(防衛政策局防衛政策課主席次長)は米国・ボーイングは海外軍事販売制度を使う想定で日本国内の防衛産業も加わるとDefense Newsに語った。
防衛省はでF-15J/DJのうち2機の改修予算を概算要求89百万ドルとしているが、これが今後の改修作業の原型となるのだろう。さらに386.7百万ドルを経常外予算で要求している。
改修で「新型電子戦装備で周辺国の能力向上に対応する」とある。また搭載ミサイルの本数を増やすねらいもあり、AGM-158共用空対地スタンドオフミサイル等のスタンドオフ兵器搭載も可能となる。
ボーイングは日本国際宇宙展でF-15高性能版の模型を展示した。現行F-15は最大8発搭載仕様だが、大幅に増える。
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While Boeing has a model of the F-15 Advanced Eagle bristling with AIM-120 AMRAAMs
宇野によればF-15Jのレーダーも改修対象だが概算要求では特記していないという。
宇野は口にしなかったが新型レーダーが電子スキャンアレイになるのは確実で、米空軍のF-15C/D型、シンガポールのF-15SG、サウジアラビアのF-15SAがレイセオンAN/APG-63(V)3レーダーを搭載しており、米空軍F-15EストライクイーグルはやはりレイセオンのAN/APG-63(V)1を積んでいる。
宇野はもともと多段階改修を想定して製造されている日本の後期型F-15J/DJの88機にこれまでLink 16含む追加装備が搭載されているが今回の改修ではまずこの各機が対象となると述べた。
2018年末公表見込みの中期防衛ガイドラインが改修内容をより詳しく述べ対象機数も明らかになるだろう。
三菱重工はライセンス方式でF-15を213機1981年から1999年にかけ生産し、うち約200機が日本国内7ヶ所の飛行隊に配属されている。うち一個飛行隊はアグレッサー部隊だ。■

 これは費用対効果が高い考え方ですね。F-15にはまだ活躍して貰う必要があります。人口の高齢化とともに運用機材の高齢化も必然なのでしょうか。従来より長く運用に耐える機材の設計、製造、運用維持が必要ですね。

コメント

  1. AAM-4を捨てろというアメリカの無言の圧力を感じます。

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  2. F35との連携により戦闘システムや戦闘形態が変かだね。
    F35なら威力偵察。偵察任務のセンサーも豊富でイージス艦などのミサイル誘導も可能。組み合わせか。

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  3. 費用対効果・・・高いですか?
    現状のままでは使い物にならないので仕方なく資金投入せざるを得ないだけでしょう。
    個人的には余計な投資はせずにF-15はもう対空戦闘用機材としては見限って各種スタンドオフミサイルの発射母機と割り切った方が費用対効果が高いと思いますね。

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  4. 自衛隊にはデジタル化した「J-MSIP」103機、F-15J改(近代改修)があるが、
    旧式F-15J「Pre-MSIP」=アナログ式の100機をなんとか改修しないと使え
    ない。今の最新ミサイルはデジタル式なのでなにも使えません。
    今時Pre-MSIPなんかで戦闘に行ったら死ぬで。

    ボーイングが狙っている改修は、日米で抱える旧式の「Pre-MSIP」
    F-15が400機もあるので、こいつの改修でしょう。

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  5. ステルス機能なくて役に立たないと思う
    発射機の位置から前衛のステルス機の位置ばれてしまう

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