Click to enlarge. The upgrade will give the Zumwalt Class an impressive new weapons capability. The CPS hypersonic missiles are expected to replace one or both of the main guns.
ズムウォルト級駆逐艦は、知名度が最も高く、印象的な軍艦だ。極超音速ミサイル(CPS)を搭載すれば、同艦は比類なき火力を発揮する。
ズムウォルト級は15,000トンを超える、駆逐艦としては大型の艦だ。同艦は今日の「駆逐艦」の定義からさらに遠ざかる。巡洋艦として再指定されるか注目される。
ズムウォルト級は、米海軍がその必要性を再評価し、沿岸部作戦を重視するようになった時期に発注され、おおきな批判を受けてきた。確かに高価であり、先進的な艦砲システムの問題から、期待されたほどの武装を備えていないままだった。
同艦の今回の改良では、超音速ミサイルCPS(Conventional Prompt Strike)を搭載する予定だ。
従来型抑止力、戦場支配を可能にする
CPSは、非核の戦略的極超音速兵器システムだ。長い射程距離(数百マイルから数千マイル)、驚異的な速度(マッハ5以上、おそらくもっと速い)、高い敏捷性は、米国に新しい能力を提供する。同ミサイルは、迎撃の可能性がほとんどなく、一刻を争う場面で標的を正確に攻撃できる。
極超音速兵器では米海軍のその他水上艦や潜水艦に搭載される、異なるが密接に関連した変種がある。また、陸上型が米陸軍に配備される。
ズムウォルト級に搭載されるCPSミサイル数は未定だ。また、既存の155mm砲のマウントは維持されるかどうかも不明だ。砲架に影響を与えずにCPS2基の搭載は可能であり、両方の砲架を取り外せば6~8基となる。ロッキード・マーチンは、砲架のうち1基を保持する提案をしている。
興味深い歴史
過去の軍艦に大型弾道ミサイルを装備する計画には、興味深い類似点がある。1950年代、アメリカ海軍は水上艦艇に当時新開発の大陸間弾道ミサイルを装備することを計画していた。有名な原子力巡洋艦「USSロングビーチ」は、これを念頭に設計された。イタリアは実際に巡洋艦の1隻にこの発射管を搭載した。
1957年から61年にかけて、イタリア海軍の巡洋艦ジュゼッペ・ガリバルディは、4基のUGM-27ポラリス・ミサイルを搭載する改修を受けた。政治的な変化により、米国ミサイルが供給されることはなかった。イタリアの代替ミサイル、アルファ用とする計画があったが、これも頓挫した。結局、空振りのままであった。
巡洋艦ジュゼッペ・ガリバルディは、後部砲塔の代わりにポラリスミサイルを4基搭載した。代用ミサイルで試験発射が行われたが、うまくいかなかった。
潜水艦発射弾道ミサイルの成功は、冷戦時代の弾道ミサイル巡洋艦にとって棺桶に釘を打たれるようなものだった。潜水艦への搭載は、米海軍のブロックVバージニア級を筆頭に、注目されているままだ。
しかし、3隻あるズムワルト級は、より強力で明確な能力を提供する。視覚的に印象的な同艦のフォルムは、意思決定者に影響を与えるかもしれない。
中国は巡洋艦に弾道ミサイルを搭載ずみ
弾道ミサイルを搭載するのは、ズムウォルト級だけではない。中国海軍は、すでに最新の055型レンハイ級巡洋艦にYJ-21ミサイルを搭載している。
米中両国のミサイルの仕様はまだ不明だが、観察が可能だ。米ミサイルは、特に直径がより大きい。つまり、アメリカの艦船に搭載できるミサイルの数は少なくなる。
中国のYJ-21ミサイルは、レンハイ級が搭載するユニバーサルVLS(垂直発射システム)に収まる。米Mk.41やMk.57のVLSに搭載できるものよりも、直径も長さも大きい。
大きな違いは、YJ-21が主に対艦兵器と見なされていることだ。ASBM(対艦弾道ミサイル)は、アメリカ海軍の空母に対抗し中国軍が重点としている。とはいえ、YJ-21がある程度までの陸上攻撃能力を持つことはあり得る。■
US Navy's Hypersonic Missile Will Give Zumwalt Class New Capability - Naval News
H I Sutton 08 Jun 2022
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Posted by : H I Sutton
H I Sutton writes about the secretive and under-reported submarines, seeking out unusual and interesting vessels and technologies involved in fighting beneath the waves. Submarines, capabilities, naval special forces underwater vehicles and the changing world of underwater warfare and seabed warfare. To do this he combines the latest Open Source Intelligence (OSINT) with the traditional art and science of defense analysis. He occasionally writes non-fiction books on these topics and draws analysis-based illustrations to bring the subject to life. In addition, H I Sutton is a naval history buff and data geek. His personal website about these topics is Covert Shores (www.hisutton.com)
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