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ウクライナ戦の最新状況(現地時間6月10日現在)ロシア軍の損害状況のウクライナ発表はどこまで信憑性があるのかなど

 


シアによるウクライナ侵攻が始まって107日目の金曜日、戦略的な都市セベロドネツクの戦いは続いている。


現地からの最新報告によると、ロシア軍は市街地の大部分を制圧しているが、完全な包囲には至っていない。



セベロドネツク

セベロドネツク市と周辺では、戦闘が続いている。ロシア軍はこの戦略的都市の大部分を支配しているが、完全に攻略できていない。ウクライナ軍は断固として防衛を続けているが、長い戦いで完全に劣勢に立たされている。


ウクライナ政府関係者は、ウクライナ軍は大砲で15~20対1、砲弾で40対1の不利な状況にあると述べている。その結果、砲撃回数や時間が減少中だ。


戦争研究所(ISW)によると、現地の状況は以下の通り。



反対に、ロシア軍は開戦当初からの戦術を完全に転換し、装甲車両や機械化大隊による戦術集団が前進する前に、砲兵で目標を軟化させる方法をとっている。この戦術で、ロシア軍戦車が登場する頃には対抗するウクライナ軍が残らないため、ウクライナ軍が享受してきた対優位性が大きく否定される。



ロシア軍の死傷者数

ウクライナ軍はロシア軍の死傷者数を毎日発表している。公式発表の数字は個別に検証されたものではない。


しかし、西側情報機関の評価と独立した報道は、ウクライナが主張する死傷者数をある程度裏付けている。例えば、オープンソースの情報調査ページ「オリックス」は、600両以上のロシア戦車を破壊または拿捕したのを目視で確認しており、英国国防省が再確認している。


ウクライナの主張の多くにも、同様の独立した検証が存在する。米国防総省は、ロシア軍が1,000両以上の戦車、数十機の戦闘機やヘリコプターを含むあらゆるタイプの戦闘車両を失ったことを認めたばかりだ。


さらに、西側情報機関を引用した報告によると、ロシア軍はこれまで最大2万人の戦死者を出しているという。現場にいないと正確な数字を確認するのは難しいが、西側の公式数字はウクライナ発表とかなり近い。


金曜日時点で、ウクライナ国防省は以下のロシア軍損害を主張している。

  • 戦死31,900人(負傷者・捕虜は約3倍)。

  • 装甲兵員輸送車3,450台を破壊

  • その他車両および燃料タンク2,438

  • 戦車1,409

  • 大砲712

  • 戦術的無人航空機システム 572

  • 戦闘機、攻撃機、輸送機 212

  • 多連装ロケットシステム(MLRS)222

  • 攻撃・輸送用ヘリコプター178

  • 巡航ミサイル125をウクライナ防空隊が撃墜

  • 対空砲台97

  • 架橋装置などの特殊装備プラットフォーム54

  • ボートおよびカッター13

  • 移動式弾道ミサイルシステム「イスカンダル」4


ドンバス地方での継続的な圧力と攻撃作戦にもかかわらず、ロシアの死傷者発生は大幅減少している。このことは、2つを示唆する。1つ目は、ロシア軍指揮官が攻撃作戦に慎重になっている、2つ目は、ウクライナ軍が戦闘力や弾薬を使い果たしつつあることだ。最近の現地からの報告では、ともに事実であり、戦いの疲労が双方に深まってきていることがうかがえる。


ウクライナ軍はセベロドネツク周辺からの撤退に重点を置いており、これもロシア軍の死傷率が鈍化している理由かもしれない。

 ここ数週間、ロシア軍の死傷者が最も多かったのは、スロビャンスク、クリビイリヒ、ザポリジャー地区で、各地での激戦を反映していた。日が経つにつれ、激しい戦闘はスロビャンスクの南東、ウクライナの重要な町セベロドネツク、ライマン周辺のバフムト方面に移った。

 ここ数日でウクライナ軍の反攻により、最も多くの犠牲者が出た場所は、ヨーロッパ最大の原子力発電所があるザポリジャとなっており、再び西に移動している。金曜日、ウクライナ軍がセベロドネツク近郊で最大の死傷者を出したのは同地域での激しい戦闘を反映している。


ロシア軍が東部で再攻撃している目的は、ドネツク、ルハンスクの親ロシア派地域を完全に支配し、各地域と占領中のクリミアの間に陸上回廊を作り維持するためと表明している。■



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Stavros Atlamazoglou | June 10, 2022


Stavros Atlamazoglou

Greek Army veteran (National service with 575th Marines Battalion and Army HQ). Johns Hopkins University. You will usually find him on the top of a mountain admiring the view and wondering how he got there.

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