M142高機動ロケット砲撃システムHigh Mobility Artillery Rocket System (HIMARS) が「アフリカのライオン」演習で一斉砲撃を実行した。モロッコ南東部にて。June 9, 2021. FADEL SENNA / AFP
国防総省の最高政策責任者が6月1日に語ったところによると、アメリカはヨーロッパに 高機動ロケット砲撃装備High Mobility Artillery Rocket System4基を送り、数週間以内でウクライナ軍が運用できるよう訓練する。
HIMARSは、バイデン政権がウクライナに行った7億ドル援助の一部で、ウクライナ侵攻から約100日となった今、ロシア軍を撃退するためのものである。
米国当局は、プーチンがロシア国内から攻撃してきたとしても、今回供与の兵器がロシア国内に向け使われないとウクライナ側が約束してから、HIMARS送付を同意した。
しかし、ウクライナ国内のロシア軍に対する使用は制限されない、と政策担当国防次官コリン・カールColin Kahl,は言う。
「同国には主権国家として自国領土を守る権利がある」「この戦争を始めたのはロシアだ」。
ウクライナは、2014年にロシアが奪った領土の奪回で戦うこともできる、とカールは言った。
「例えば、ウクライナ軍がケルソンに押し寄せたとします。もし接触線に沿ってドンバスに押し戻せば、我々はそれを防衛的と見なす」。
HIMARSの射程距離は約43マイルで、現在の大砲の射程距離より長くなる。
バイデン政権は、新しく安全保障支援パッケージを発表するたびに、先進的兵器を送ることに積極的になっている。ジョー・バイデン大統領は、本日の支援発表の中で、HIMARSはロシア攻撃を撃退する「新しい能力と高度な武器となる」と述べた。
毎回の新装備供与で、政権はロシアのエスカレーションを誘発するか検討してきた。カールは、ウクライナ国内の地上戦で使用できる中距離HIMARS弾を提供すると決定したが、「何百キロも離れた空域から巡航ミサイルを発射するロシア爆撃機の撃退には役立たない」と述べた。
国防総省は、ウクライナ軍がHIMARSシステムのに訓練に3週間かかると見積もっている。カールは、米国は追加HIMARSを送る可能性を匂わせた。
今回の7億ドルのパッケージには、対砲兵レーダー5、航空監視レーダー2、ジャベリン対戦車兵器1000、ジャベリン指揮発射ユニット50、その他の対装甲兵器6000、榴弾砲用155ミリ砲弾1万5000発、ミ17ヘリコプター4、戦術車15、予備部品が含まれる。■
Latest Ukraine Arms Package Includes HIMARS, Mi-17s, and Thousands of Artillery Rounds
SENIOR PENTAGON REPORTER, DEFENSE ONE
JUNE 1, 2022
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