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Know Your Enemy:「 台湾海峡は国際水域ではない、全域に中国主権が及ぶ」と中国が主張を始めた

 ご注意 以下はCCPの見解を代弁する環球時報英語版からのご紹介です。文中で赤字部分は環球時報の表現です。文中の見解、意見は当ブログの主張ではありません。

   

 

連海洋法条約(UNCLOS)に「国際水域」は存在しない、と中国外交部の王文斌Wang Wenbin報道官は1日の記者会見で明言した。アメリカは、普遍的に適用されるべき国際法のルールを、自分たちで作った一方的なルールに置き換えている。国際ルールと秩序の破壊者がどちらかは自明であると、国際法の専門家は述べている。

 

 

ブルームバーグが月曜日に報じたところによれば、数カ月にわたり、中国軍当局者がアメリカ側との会談席上で、台湾海峡は国際水域ではないと繰り返し主張しており、バイデン政権内に懸念を呼んでいる。

 

米国と同盟国が台湾海峡の大部分は「国際水域」であると主張しているのに対し、外交部の王報道官は、中国が台湾海峡の主権、主権的権利、管轄権を享受していると報道官は述べた。

 

中国は、他国が台湾海峡を口実に台湾関連の問題を操作し、中国の主権と安全を脅かすことに断固反対する、と報道官は付け加えた。

 

台湾は中国の領土の一部であり、台湾海峡の幅は狭いところで約70海里、広いところで220海里であると同報道官は述べた。国連海洋法条約と中国の法律によると、台湾海峡の海域は、両岸から海峡中央に向かい、内水面、領海、連続水域、排他的経済水域などの区域に分けられる。中国は台湾海峡に対して主権、主権的権利および管轄権を有する。同時に、関連水域における他国の合法的な権利を尊重するという。

 

米国務省のネッド・プライス Ned Price報道官は24日、ロイター通信へ電子メールで次のように述べた。「台湾海峡は国際水路であり、航行と上空飛行の自由を含む公海の自由が国際法の下で保証されている地域であることを意味する 」。

 

同報道官は中国による「台湾に関する攻撃的なレトリックと強圧的な活動」に対する米国の懸念を改めて示し、米国は「国際法が許す限り、飛行、航行、作戦を継続し、台湾海峡の通過も含む」と述べた。

 

しかし、元海軍大佐で、グローバル・ガバナンス研究所の創設者であり、国際軍事作戦法センター所長の田世珍Tian Shichenは、水曜日に環球時報に、世界各地の専門家は、米国がこの問題にでお茶を濁そうとしていると見ていると語った。米国が言ってきた「ルールに基づく国際秩序」の本質を露呈している、と田は述べた。

 

さらに、国際法に「国際水域」という言葉は存在しないと田は説明した。UNCLOSの非締約国である米国が、同法の義務を回避し、海洋覇権を維持するため考案した「万能薬」なのだ。

 

国際水域とは「米海軍司令官マニュアルで使われている軍事用語だ」と田は指摘する。

 

また、UNCLOSについて異なる解釈がある場合、米国は国連憲章第2条第3項の 「国際紛争を解決するための平和的手段によって」に言及したことはない。米国は世界で唯一、「航行の自由」計画をでっち上げており、「過度の海洋権益主張」をしていると考える国に対し軍事的威嚇を行い、国連憲章の基本規範を根本的に損なっていると田は指摘した。

 

「1982年国連海洋法条約に未加盟の国として、米国は自国の一方的なルールを普遍的に適用されるべき国際法のルールに置き換えている」(田)。

 

田は、米国は台湾海峡を「国際水域」とすることで、中国大陸が台湾を圧迫しているという幻想を形成しようとしているが、「中国は台湾海峡に主権と管轄権を持ち、同水域における他国の合法的権利と利益を尊重している」と事実は無視していると指摘した。

 

また、台湾海峡は「国際水域」ではないが、UNCLOS第36条により、事実上、国際航路として利用されている。米国を含む各国の軍艦は、排他的経済水域内で航行の自由を享受できるが、適用される沿岸国の規制と注意義務に従うと、田は強調した。

 

中国社会科学院アメリカ研究所副所長兼上級研究員の袁正Yuan Zhengは環球時報に、「中国は同海域での外国船舶の航行に反対したことはなく、台湾海峡は重要な国際水路であることを強調している」と述べた。

 

航行の自由が保障されている台湾海峡を、航行の自由に問題がある地域と呼ぶことで、米国は中国をルール破りの国として描き出す意図があると田は指摘した。

 

台湾の「外事」当局のスポークスマンJoanne Ouは、中国大陸の立場を 「誤り」と呼んだ。水曜には、台湾の「行政機関」のトップである蘇曾長Su Tseng-changが、海峡は「決して中国の内海ではない」と述べた。

 

国務院台湾事務弁公室の馬暁光Ma Xiaoguang報道官は同日、民進党当局が「外部勢力と協力して問題を誇大化している」との見方に反論した。

 

馬報道官は、「これは台湾海峡両岸の同胞の利益を損ない、中華民族の利益を裏切る卑劣な行為だ」と指摘した。■


'International waters' merely a unilateral colloquial term used by US Navy: experts - Global Times

By Guo Yuandan and Xu Yelu

Published: Jun 15, 2022 11:00 PM


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