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ウクライナ戦の最新状況(現地時間6月12日現在) ウクライナ軍の損失増大、ロシア軍は逆に戦死者発生が減ってきた

 

英国国防省による6月12日時点の戦場の様子。(英国国防省)


シアの侵攻開始から109日。日曜日、セベロドネツクは、両陣営の激戦が続き、再び注目の的となった。


セベロドネツク攻防戦

ウクライナ軍はセベロドネツクの工業地帯に追い込まれ、市の約3分の1を支配している。両軍の激しい路上戦闘により、セベロドネツクは瓦礫の山と化した。

 一方、ウクライナ南部ではウクライナ軍が反攻を再開し、ウクライナ軍はケルソン北西部に進出した。

 「ロシア軍はセベロドネツク地区で地上攻撃を続けているが、6月11日現在、ウクライナの防衛隊が同市の工業地帯を掌握している。ロシア軍はスロビャンスクへの進軍を再開するため、イジュムの南西と南東の集落への攻撃を継続した」と戦争研究所は評価した。

ロシア軍犠牲者

ウクライナ軍は毎日、ロシア軍に与えたとする犠牲者数を発表している。発表の数字は公式の数字だが、個別検証されたものではない。

 しかし、西側の情報機関の評価や独立した報道は、ウクライナの主張する死傷者数をある程度裏付けている。例えば、オープンソースの情報調査ページ「オリックス」は、600両以上のロシア戦車の破壊または拿捕を目視で確認しており、この発言は英国国防省によって再確認されている。

 ウクライナのその他主張の多くでも、同様に独立した検証がある。米国防総省はロシア軍が戦車1,000両以上含むあらゆるタイプの戦闘車両、戦闘機やヘリコプター数十機のを喪失しているのを認めた。

 さらに、西側情報機関を引用した最近の報告によると、ロシア軍はこれまでの戦争で最大2万人の死者を出している。戦争の霧や、現場にいなければ正確な数字を確認するのが難しい他の要因を調整すると、西側の公式数字はウクライナの主張にかなり近い。

日曜日現在、ウクライナ国防省が主張するロシアの死傷者数は次の通り。


  • 戦死32,150人(負傷者、捕虜はその3倍程度)

  • 装甲兵員輸送車3,484

  • 車両および燃料タンク2,455

  • 戦車1,430

  • 大砲715

  • 戦術的無人航空機システム582機

  • 戦闘機、攻撃機、輸送機 212

  • 多連装ロケットシステム(MLRS)226

  • 攻撃・輸送用ヘリコプター178

  • 巡航ミサイル125

  • 対空砲台96

  • 架橋装置などの特殊装備53

  • ボートおよびカッター13

  • 移動式弾道ミサイル「イスカンダル」4


 この数週間、ドンバス地方での継続的な圧力と攻撃作戦にもかかわらず、ロシアの犠牲者の割合は大幅に減速している。このことは、2つのことを示唆している。1つ、ロシア軍の指揮官が攻撃作戦に慎重になっている、2つ、ウクライナ軍が戦闘力や弾薬を使い果たしつつある。最近の現地報告によると、ともに事実で、戦闘疲労が双方に及んでいるようだ。

 ウクライナ軍はセベロドネツク周辺からの撤退に力を入れており、これもロシア軍の死傷率が鈍化した理由かもしれない。

 ここ数週間、ロシア軍の死傷者が最多だったのは、スロビャンスク、クリビイリヒ、ザポリジャー地区だった。日が経つにつれ、激しい戦闘はスロビャンスクの南東バフムト方面、ウクライナの重要都市セベロドネツク、ライマン周辺に移行していった。

 その後、ウクライナ軍の反攻により、犠牲者多数が発生したのは、ヨーロッパ最大級の原子力発電所があるザポリジャー地区と再び西に移動した。

 日曜日、ウクライナ軍がセベロドネツク近郊で最多の死傷者を出したのは、過去数週間に及ぶ同地域での激戦を反映している。

 ロシア軍の新たな東部攻勢の目的は、ドネツクとルハンスクの親ロシア派の離脱地域を完全支配し、これらの地域と占領下のクリミアに陸上回廊を作り維持することと表明している。■



Your tactical update on Ukraine (June 12) - Sandboxx

Stavros Atlamazoglou | June 12, 2022

Stavros Atlamazoglou

Greek Army veteran (National service with 575th Marines Battalion and Army HQ). Johns Hopkins University. You will usually find him on the top of a mountain admiring the view and wondering how he got there.

 


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