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PLAN003型大型空母の進水式が近づく状況を捉えた衛星写真を御覧ください。6月15日は習近平誕生日だが.....

 A satellite image showing China's still-under-construction Type 003 aircraft carrier at the Jiangnan Shipyard in Shanghai on June 14, 2022.

PHOTO © 2022 PLANET LABS INC. ALL RIGHTS RESERVED. REPRINTED BY PERMISSION.

 

新しい衛星画像で、中国待望の新型空母が進水式に近づいており、装飾され、乾ドックに注水しているのがわかる。

 

 

The War Zone が Planet Labs から入手した衛星画像で、中国の最新鋭空母「003型」の進水が近いことがわかる。

 

画像は、協定世界時(UTC)6月14日午前7時21分、上海現地時間午後3時21分に撮影された。

 

6月14日、江南造船所で撮影された中国の建造中の「003型」空母。乾ドックには海水が入っているのがわかる。PHOTO © 2022 PLANET LABS INC. ALL RIGHTS RESERVED. REPRINTED BY PERMISSION

 

下の写真は上海で建造最終段階に入った003型空母が注水したドックで撮影したもの。カタパルトの装飾、アイラインドや側面に掲げられた国旗、飛行甲板の外周の国旗がはっきり見える。中国の空母や軍艦の進水式で見られる装飾と同じだ。

 

6月14日の衛星画像では、003型空母艦上の装飾がはっきりと確認できる。The decorations on the Type 003 carrier are clearly visible in the June 14 satellite image. PHOTO © 2022 PLANET LABS INC. ALL RIGHTS RESERVED. REPRINTED BY PERMISSION

 

 

2010年代半ばに江南造船所で建造が始まった003型の進水日が大きな憶測を呼んでいる。専門家やオブザーバーは、上海の海上安全局が商業船5隻を、空母を建造中の造船所のから移動させると公言しており、進水式イベントが設定されたのでと推測していた。

 

シンガポールの南洋理工大学付属S.ラジャラトナム国際問題研究所のコリン・コーCollin Koh研究員はツイッターで、003型の進水予定の6月15日は習近平国家主席の誕生日にあたり、「非常にふさわしい贈り物」と指摘している。

 

2013年以来中国を率いる習近平は、人民解放軍の近代化と拡張を極めて重要な時期に監督し、特に台湾と米国に対しますます攻撃的な外交政策をとっている。

 

003型空母で、中国政府は軍事力全体を拡大・向上させるだけでなく、国境を越えて兵力投射する能力を高めるため重要な目玉となる。同艦は、中国海軍で供用中の空母2隻と根本的に異なる先進的なカタパルト支援離着艦バリア回収(CATOBAR)設計を採用している。

 

001型遼寧は、未完のソ連のクズネツォフ級「ヴァリャーグ」から誕生したが、002型山東はその現地派生型となった。ともに短距離離陸、バリアフリー回収(STOBAR)タイプで、航空機発艦用のカタパルトの代わりに「スキージャンプ」式の前部飛行甲板を備えている。カタパルトを使用すると、発艦する航空機のペイロードが劇的に増加し、新型空母搭載機の可能性を開くなど、多くの利点を生む。

 

003型では、カタパルトだけでなく、電磁式航空機発射装置(EMALS)を搭載すると広く報じられている。すでに述べたように、本艦の3基のカタパルトは、今日の衛星画像では目立つように装飾されており、重要性を強調している。

 

EMALSは、少なくとも原理的には、出撃率の向上や発艦力の微調整が可能など、さまざまなメリットがある。EMALSは、航空機発艦で、航空機の消耗を減らすのに役立つ可能性がある以外に、利用機種を増やすことも可能となる。また、小型無人機など、従来の空母よりさらに小型・軽量な機体を搭載できる可能性がある。

 

Recent photo of the J-35/FC-31 navalized variant.

 

003型は、遼寧型や山東型の艦載機と比べ、まったく新しい航空翼を搭載することは間違いない。新型空母の建造が進むにつれ、中国の国営航空産業は、F-35風の FC-31/J-35 ステルス戦闘機の海軍バージョンや、米海軍の E-2 ホークアイに相当する KJ-600 空中早期警戒管制機など新鋭空母搭載機の開発にも着手してきた。

 

J-15T戦闘機やJ-15D電子戦機など、フランカーの改良型も003型の甲板から飛来する可能性がある。このような既存機と新型機の組み合わせは、米海軍の空母航空団で予想される構成とよく似ている。PLANは、すべての空母やその他の艦船に各種無人装備を導入する明確な野心を持つ。

 

さらに、台湾危機や南シナ海での活動支援など、PLANの作戦計画で空母は今後も重要な要素である一方、空母含む水上行動部隊を海外に展開する動きも活発になってきた。

 

昨年、米軍当局者は、アフリカの角の国ジブチにある中国の海軍基地が、既存空母の訪問を支援できるよう拡張中と評価したことを明らかにした。同施設は、現時点で中国唯一の海外海軍基地だが、少なくともカンボジアのリーム海軍基地へのアクセスの実現を図ろうとしている。中国政府は、同基地の拡張に資金援助している。カンボジア当局は、同基地の新設が中国共産党の使用に限定されるとの米政府の主張を一貫して否定している。

 

003型は進水後も、本格的な運用開始に数年かかる可能性が高いということに留意するこべきだ。CATOBARの運用コンセプトへの移行は大規模で、実用化に時間がかかる。米軍は同艦の就役時期を2024年と公言している事が多い。

 

近い将来の登場がほぼ確実な003型空母の進水は、PLAN空母能力の拡大とあわせ、中国が世界規模で軍事力の投射能力を高める重要な一歩になる。■

 

New Chinese Aircraft Carrier's Dry Dock Is Flooded, Launch Imminent

 

BYJOSEPH TREVITHICKJUN 14, 2022 2:56 PM

THE WAR ZONE


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