2019年8月17日土曜日

中国がロシアからSu-35完成機の輸入を続ける理由について


Why Does a Superpower Like China Need Russia's Su-35 Fighter Jet?

Simple. 
August 11, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: F-35Su-35MilitaryTechnologyWorld

性能ステルス戦闘機を開発中と自慢する中国にロシアからの軍用機調達が必要と言うのはどういうわけか。
モスクワからSu-35戦闘機の追加販売申し出があり、中国メディアは北京がこれを了承する可能性があると報じている。
中国はSu-35を24機導入済みだ。冷戦時のSu-27フランカーを性能改修した同機の販売規模は2015年当時で25億ドル相当とTASS通信が伝えていた。「ロシア製新規兵器、軍事装備品の販売としてSu-35の追加販売を提示している」とロシアの軍事装備品輸出組織が同通信に語っていた。
その二日後に中国の軍事TVチャンネルから旧型機更新のためSu-35追加購入に向かうと伝えた。中国には軍用機3千機近くと米空軍に匹敵する機数があるが、うち1,700機が戦闘機だ。だが大半は冷戦時の老朽機材でロシアのMiG-21をコピーした機材も数百機含まれる。このため中国が第5世代機のJ-20を配備しても人民解放軍空軍には旧型機多数の運用で課題が残る。
国家統制を受ける環球時報も中国軍事筋の話としてSu-35導入には別の理由があると伝えている。それによればSu-35追加購入は旧型機の代替用ではない。代替用機材は国産機になるはずというのだ。
「Su-35を購入しても中国には同機の技術面から学ぶ側面は多くない」と同筋は述べる。購入は中露の関係強化のため政治経済的な意味があるという。つまり中国の購入でロシア航空工業が潤うというのだ。
この指摘は的を得ている。各国の空軍は第二次大戦から冷戦にかけての大量機材運用から少数ながら高性能かつ高価な軍用機の整備に方向を切り替えている。もし中国がSu-35を24機購入した際の価格が25億ドルならJ-7やJ-8数百機をそのまま買い換えれば財政的に破滅してしまうし、数の上で過剰調達となる。だが関心を呼ぶのはSu-35調達がロシア航空産業界を支えるとの論調であり、ロシアは経済は不振だが軍事研究・生産能力には依然高いものがある国だ。
それでも中国が経済力の高まりと軍事力の増強を誇示していることからまたステルス戦闘機含む高性能装備品を開発する力があることから、中国が軍用機、ジェットエンジン、対空ミサイル他を輸入する必要を感じていることに驚きを感じ得ない。中国のGDPはロシアの9倍近くになっている。
現時点では中国がロシア戦闘機を輸入することは理屈に合う。両国はかつて国境問題で戦っており、共産ブロックの覇者をめぐっても対立したものの現在は友好関係を享受している。だが中国の野心を考えると、一部には中国は自国調達に向かうはずと指摘する見方もある。■


Michael Peck is a contributing writer for the National Interest. He can be found on Twitter and Facebook

台湾向けF-16新造機売却を歓迎する

USA approvals sale of F-16s to Taiwan F-16の台湾向け売却を米国が承認



16 AUGUST, 2019
 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
 BY: GARRETT REIM
 LOS ANGELES
ランプ政権はロッキード・マーティンF-16V新造機の台湾向け売却を承認した。長く検討されてきた案件だが台湾を自国統治下に復帰させようとする中国とは関係悪化につながりそうだ。.

USA approvals sale of F-16s to Taiwan F-16の台湾向け売却を米国が承認



16 AUGUST, 2019
 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
 BY: GARRETT REIM
 LOS ANGELES
ランプ政権はロッキード・マーティンF-16V新造機の台湾向け売却を

USA approvals sale of F-16s to Taiwan F-16の台湾向け売却を米国が承認



16 AUGUST, 2019
 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
 BY: GARRETT REIM
 LOS ANGELES

USA approvals sale of F-16s to Taiwan F-16の台湾向け売却を米国が承認
16 AUGUST, 2019
 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
 BY: GARRETT REIM
 LOS ANGELES
ランプ政権はロッキード・マーティンF-16V新造機の台湾向け売却を承認した。長く検討されてきた案件だが台湾を自国統治下に復帰させようとする中国とは関係悪化につながりそうだ。
報道では66機で総額80億ドルと匿名筋の発言を引用している。下院外交委員会委員長エリオット・エンゲル(民主党)と有力委員マイケル・マッコール(共和党)が共同声明を発出し売却に賛成している。
「F-16の台湾向け売却はインド太平洋内の安全保障および民主体制への米国の肩入れで強いメッセージとなる」と共同声明は表明。「下院外交委員会の中心メンバーとして我らは政権がこの売却案件を進めていることを嬉しく思い、本件は超党派、行政立法両府の支援を得られると確信している」
Asset Image
Dutch F-16
Anno Gravemaker
案件は未公表のままだが報道ではマイク・ポンペイオ国務長官の承認を受けて米議会に事前通告されたとある。両党所属の下院外交委員会の有力議員の共同声明から売却へ党派を超えた支持が広がっていることがわかる。
「(中華人民共和国が)域内で軍事力を増強している中、こちらは世界各地の友邦国の支援を出来る限り進めなければならない。売却は台湾総統蔡英文とニューヨークで先月会見した後のことで、深く長く続く台湾との協力関係を強調する意義がある」と両議員は述べている。
F-16売却が承認されても実際に成立するとは限らない。機体の最終仕様が決まってから台湾政府が署名して初めて成立する。■

コメント  香港の状況を見ると中国は次に台湾を狙い、圧力をかけるのは必至と思われます。台湾もそれを察し、史上最高額の国防予算を計上している他、新装備の導入を進めています。F-16新型機の導入はオバマ前政権が棚上げし先送りしてきた経緯があり、台湾としては今回の動きを歓迎しているはずです。日本としても香港、台湾の問題は看過できるはずがなく、当然そのあとは沖縄へと中華思想の攻撃が予想できるからです。

2019年8月13日火曜日

8月8日謎の爆発事故はやはり原子力巡航ミサイル「ブレヴェストニーク」関連と考える理由

先にコメントを。先日の記事に対して読者の方からInterfaxから別の説明が出ている、調べずに(ロシアを)叩くのは止めてもらいたいとのご意見がでていますが(この方はロシア関係者?)、①ここのブログオーナーはロシアを信用していない ②それはチェルノブイリ事故や潜水艦事故等々でのロシアによる情報操作のせいでもあるのでInterfaxがいかにロシア政府から独立していようとこのバイアスに変わりはない ③本ブログは個人のものであり、記事の選択、論調などはいっさい個人の主観でしており、「公平性」「中立性」とは無縁の世界、このためむしろロシア批判を続けたいと思います。原子力推進ミサイルの存在そのものが不快なことは当初から一貫した主張です。そこで前回の記事の続きがでていますのでご紹介することにします。不愉快な方やロシア擁護派の方はこれ以上読むのを止めてください。


Evidence Grows That Russia's Nuclear-Powered Doomsday Missile Was What Blew Up Last Week (Updated)

Seven personnel from a major nuclear weapons research laboratory died in the mysterious incident at a test site in northwestern Russia.

BY JOSEPH TREVITHICKAUGUST 12, 2019

週ロシア北西部で発生した放射線事故をめぐり噂と観測が渦巻いている。本日は関係者が事故犠牲者の葬儀も行っている。事故では少なくとも7名の科学者他が命を奪われた。各人は国営原子力研究施設で従事し、小型原子炉も作業のひとつだった。同じ研究所が核推進巡航ミサイルのブレヴェストニーク開発にもあたっており、米情報筋ではこうした兵器のひとつ、あるいはテスト機材が今回の惨事のもととなった爆発の原因との見方を強めている。


8月11日にロシア連邦原子力センター・全ロシア実験物理学科学実験研究所(RFNC-VNIIEF)の所長バレンティン・コスチュコフが科学主任ヴャチェスラフ・ソロヴィエフ、副科学主任アレクサンドル・チェルニシェフとテレビ記者会見を行い事故について説明した。RFNC-VNIIEFはロシアの原子力トップ企業ロサトムの傘下にあり、ニョノクサのミサイル試射場で発生した事故について同社は関与を認め、8月9日に原子力「アイソトープ動力源」の作業中に爆発が発生したと述べていた。

「当社職員の死亡は原子力センターのみならずロサトムに手痛い喪失。研究者は国家英雄だ」とコスチュコフは述べ、死後に国家勲章の栄誉を与える推薦をしたとも述べた。「ロシア連邦原子力センターのエリート研究員として極めて困難な状況でテストを実施してきた」
コスチュコフはじめRFNC-VNIIEF関係者からは研究員がどんな対象に取り組んでいたのか具体的な言及はまったくなかった。「研究対象のひとつに熱あるいは電気エナジーで放射性物質を取り扱うことがあり、核分裂物質やラジオアイソトープも取り扱っている」とソロヴエフは述べ、小型原子炉も含むとした。
ソロヴエフは研究は軍事民生双方の応用可能性として地上や宇宙空間が舞台に想定していると述べた。米NASAによるキロパワープログラムを非軍事面での取り組みとして紹介した。米軍も小型原子炉を将来の戦場における電力源として検討中であることをThe War Zoneは以前詳しくお伝えしている。
VNIIIEFが小型原子炉開発に取り組んでいるのは確実だ。キロパワー事業を参考にすれば、「アイソトープ動力源」がラジオアイソトープ発電装置あるいは小型原子炉で衛星または宇宙機用のものである可能性がある。液体燃料ロケットモーターが今回の爆発事故での中心部分と伝えられる。新型発電装置または反応炉の設計が打ち上げ時のストレスに耐えられるかのテストだった可能性もある。
ただし正体がはっきりしないブレヴェストニーク開発につながる追加情報がある。米情報機関はこの観点を強めていると、ニューヨーク・タイムズは8月12日に伝えている。
ロシア大統領ウラジミール・プーチンが同兵器(NATO名称SSC-X-9スカイフォール)を2018年3月の演説で公表した。その後の報道では米情報機関筋の話としてロシアは同ミサイルのテストを少なくとも2017年から開始したがすべて失敗に終わっており、同国の北極圏にあるかつての核兵器実験場ノヴァヤ・ゼムリーヤが実施場所だという。
ブレヴェストニークの詳細はほとんどが不明だがもっとも有力な説は主推進力を原子力ラムジェットだとするものだ。この仕様だとロケットモーターに液体燃料を使い、今回の爆発事故の説明もつくが、初期飛翔時にこれを使い、一定の速度になるとラムジェットを作動させる。原子炉に空気が送られると加熱されて排気ノズルへ送られ推力となる。
この仕様だと同兵器は事実上無制限の飛翔距離を実現し、飛翔時間も数日から数週間に延長できる。別の可能性に原子力熱ロケットを推進力に使い、液体燃料を空気の代わりに使うが空気吸い込み式よりは飛翔時間が制限される。燃料搭載量に限界があるためだ。「液体燃料」の報道は液体燃料反応炉につながる。
いずれにせよRFNC-VNIIEF関係者によれば準備作業がニョノクサで進行中だった。これについて商用衛星画像を使いカリフォーニア州モンテレーのミドルベリー国際研究所も確認している。
衛星画像ではロシアがノヴァヤゼムリーヤブレヴェストニーク関連テスト施設の解体を始めているのがわかる。プーチン演説でクレムリンが公開したミサイルのテストはノヴァヤゼムリーヤで2018年7月から8月に実施されている。これと酷似した施設がその後ニョノクサに現れた。
このことからブレヴェストニーク、あるいはテスト用機材が今回の事故の原因だとわかる。原子燃料運搬船セレブリャンカが事故当日に近辺に停泊していた。原子力燃料棒や類似貨物の運送が任務の船舶だ。ブレヴェストニークの搬送にうってつけだ。またロシアは同船含む船舶数隻を2018年に動員しノヴァヤゼムリーヤ付近で水中に没した同ミサイルの捜索回収を試みている。


An August 8 image from @planetlabs showing the Serebryanka, a nuclear fuel carrier, near a missile test site in Russia, where an explosion and fire broke out earlier. The ship's presence may be related to the testing of a nuclear-powered cruise missile.
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それでもテスト内容と事故の規模で不明点が残る。一時的にせよ放射線レベルが急増したとの報道があり、モニタリング地点では核兵器テストの兆候が探知された。ロシア国防省は一貫して放射線漏れは発生していないと主張し、現地当局に対して住民の不安を煽るのを中止するよう求めている。これまでのところその他のモニタリング機関から報告は入っていない。


In response to media queries, and to meet civil society expectations on applications of #CTBTO data beyond the Treaty, we confirm an event coinciding with the 8 Aug explosion in #Nyonoksa, Russia, was detected at 4 #IMS stations (3 seismic, 1 infrasound).
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ブレヴェストニーク開発の進展は不明のままだ。兵器システムとして実用化できるかわからない。米国も同様のコンセプトを冷戦時に実験したが原子炉の小型化が進まないこと、設計上の危険性が排除できないことから計画を放棄した。最大の難関は原子炉で小型化しても遮蔽できないため兵器として目標に向かい飛翔の過程で放射性物質をまきちらすことが欠点だった。
「ロシア国防産業の官僚組織でだれかが技術に詳しくない上層部を説き伏せこれが優れた構想だと信じ込ませたのかもしれない。だが米国が以前試し、リスクと制約にすぐに気づいて中止させた経緯がある」と米国科学者連盟の原子力専門家アンキット・パンダがニューヨークタイムズに語っている。クレムリンとしてはブレヴェストニークを使える兵器として開発を開始したのかもしれないが、将来の米国との軍事力管理交渉での取引材料になる可能性がある。
今回の事故にブレヴェストニークが関与していたのか否かは別にして、クレムリンは同事業に関する批判の山に直面しそうだし、原子力関連のその他プロジェクトも同国のお粗末な安全実績から同様に批判対象となりそうだ。ロシアは原子力動力魚雷や民生用の浮かぶ原子力発電所の開発にも取り組んでおり、ともに議論の対象となっている。発電所アカデミク・ロモノソフはロシア極東部ペヴェク市に向け移動中との報道がある。
ロシア政府は今回の事故に関しごく僅かな量の情報しか明らかにしていないが、クレムリンには軍事事故に関し秘密主義の伝統があり、とくに原子力が絡むとこの傾向が強い。最近の例では2019年7月1日に発生した原子力スパイ潜水艦ロシャリク艦内で発生した火災事故で情報共有に及び腰だ。またこれと別にソ連時代に沈没した原子力潜水艦が多量の放射能を漏らしていると見られていたが、これについては深度と位置から影響は限定的なようだ。
事故の実態が明らかになるのに数十年かかるかもしれない。本当に事故だったとしても。
Update: 6:30 EST—
米大統領ドナルド・トランプは米情報機関がブレヴェストニーク核動力巡航ミサイルまたはその試作型が先週の事故と関連しているとの見方を認めているようだ。トランプはツイッターで事故について8月12日に投稿し、NATO名称「スカイフォール」を使っている。米およびNATO関係者がこの名称を公に使ったことはなく、大統領のソーシャルメディア投稿は本件で正式なブリーフィングを受けたあとのことと示している。
The United States is learning much from the failed missile explosion in Russia. We have similar, though more advanced, technology. The Russian “Skyfall” explosion has people worried about the air around the facility, and far beyond. Not good!


Trump also said that the United States possessed "similar, though more advanced, technology," though it is not clear whether or not he was referring to an active nuclear-powered missile program or the Cold War-era U.S. experiments with the concept.
Contact the author: joe@thedrive.com

2019年8月11日日曜日

8日発生のミサイル事故は原子力巡航ミサイル開発関連。ロシアは危険な原子力ミサイル開発を中止すべきだ。

どうやらロシアで原子力事故が発生したようです。まずUSNI Newsの第一報です例によってロシアが情報を規制しているため全容がわかりません。



Russian Missile Test Site Explosion Kills 2, Injures 8.

ロシアミサイル試射場で爆発事故、死亡2名、負傷8名
August 8, 2019 12:49 PM
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8月8日にロシア国内のミサイル試射場で爆発事故が発生し2名が死亡し、少なくとも6名が負傷したとロシア政府が伝えている。
事故現場は北西部アルハンゲルスク地方でロシア通信社インターファックスが同日正午ごろ一報を伝えた。事故は液体ジェットエンジンのテスト中に発生したとし、BBCはロケットの推進手段でよく使われる装置と解説した。
TASS通信は放射線レベルが一時的に上昇したと伝えた。ロシア国防省は声明文を発表し、同地の放射線レベルは正常とし、「アルハンゲルスク試射場爆発事故後に有害物質の大気放出は発生していない」と述べた。
アルハンゲルスクはロシア海軍が大陸間弾道ミサイルの試験に使っているとBBCは伝えている。
同地方はロシア軍に重要な意義がある。アルハンゲルスク港は統合戦略司令部北部地区の重要拠点であり、ロシア各軍が駐屯している。またロシア北方艦隊が同地区で勢力を誇り、ロシア核攻撃艦艇の3分の2が同地に集結している。
アルハンゲルスク事故の前週にシベリアで弾薬庫が大火災事故が発生しており死亡一名、負傷8名のほか数千名が避難をしたとBBC始め報道機関が伝えている。
一ヶ月前にも水兵14名がロシアの極秘潜水艦内の火災事故で死亡している。発生地点は北方艦隊の母港セヴェロモルスク近郊だった。事故を起こした艦は原子力推進潜水艦ロシャリーク(AS-12)と判明し、ロシア深海研究部門で重要な役割を果たしていると信じられている艦で、研究以外にGRU直属で秘密工作にも投入されている。



とここまではよくわからない情報のまとめでしたが、例によってロシアが情報を開示せず、ここに来て恐ろしい事実が明るみに出ました。
THE WARZONEからです。

Russia Admits Mysterious Missile Engine Explosion Involved A Nuclear 'Isotope Power Source'  

謎のミサイルエンジン爆発事故は原子力『アイソトープ動力源』関係とロシアが認める

BY JOSEPH TREVITHICKAUGUST 9, 2019


シア国営原子力企業ロサトムによれば8日に同社従業員が「アイソトープ動力装置」の実験中に発生した爆発事故に巻き込まれ、5名が死亡、3名が負傷したとあり、謎に満ちた事件が昨日発生したようだ。同社からプロジェクトの詳細発表はないが、情報によれば同動力装置は原子力推進巡航ミサイルブレヴェストニークとしてクレムリンが昨年初めて公表した兵器と関連があるようだ。

事故は2019年8月8日アルハンゲルスク地方ニョノクサ村近郊で発生した。同地は巡航ミサイル、弾道ミサイルの試射場として知られている。ブレヴェストニーク巡航ミサイルの情報はきわめてすくな、ロシア大統領ウラジミール・プーチンが2018年3月に同ミサイル(NATO名称SSC-X-9スカイフォール)の存在を初公開したのも同地からであった。匿名米国筋等によればロシアは極秘のうちに同ミサイルを2017年から試験していたようだ。

「悲劇はアイソトープ動力源の技術作業中に発生した」とロサトムは声明文を発表。「液体推進装置で作業中の5名が死亡し、他に3名が負傷し火傷を負った」

声明文ではブレヴェストニークの名称に触れていないが、同社発表内容はこのミサイルの推進装置に合致する点が多い。この巡航ミサイルは原子力ラムジェットエンジンを用いる。事故当時には核燃料運搬船セレブリャンカが近辺にあり、ブレヴェストニークだったことを示している。同ミサイルは昨年に北極海に墜落しており、同艦含む小部隊が捜索発見に駆り出されていた。今回の事故を受けてロシア政府は北海の該当地区を封鎖している。

今回爆発したとされる液体燃料ロケットモーター(あるいはジェットエンジン)がブレヴェストニークの機体に収まるのか不明だが、考えれるのは液体燃料ロケットのブースターで必要な速度を確保し手からラムジェットを始動するのだろう。今回の事故では小型原子炉が関係してた可能性もあるが、通常型ジェットエンジンでまずその他の機能を評価する狙いがあったと見ることもできる。あるいは液体原子燃料による原子炉だったかもしれない。

原子力推進であればミサイルは数週間にわたり飛翔可能となり事実上無限の射程を得ることになる。これは防衛側にとって悪夢となる。不幸ながら同ミサイルの事故では実弾を搭載していなくても放射性物質が関係することになる。実戦投入されれば飛翔に失敗しても、目標に命中してもいずれも原子炉を地表や海上に激突させる結果になる。

もちろん、今回の事故がブレヴェストニークと無関係だった可能性も残っているが、ロシア発表では原子力推進を応用した兵器として唯一公表された存在だ。いずれにせよ、ロシアが原子力推進方式ミサイルの試験を人口稠密地に比較的近い地点で継続していることには懸念がついてまわる。

ではどれだけの放射線が今回の事故でまきちらされたのか。セヴェロドヴィンスク市当局は20ミリシーベル程度まで放射能レベルが急上昇下と発表していた。同地の自然放射線レベルは毎時0.11ミリシーベルである。事故後にヨー素の販売が急増したとの報道がある。人体への放射能取り込み予防に効果が有ると言われる物質だ。ただ現地住民に対する避難措置は取られていない。またセヴェロドヴィンスク市当局は放射線レベルは事故発生後、数時間で正常に戻ったと発表している。ロシア国防省は放射能漏れはなかったと発表。セヴェロドヴィンスク市当局も同日遅くに放射線警報を解除した。■





コメント ロシアはあれだけ原子力事故を発生去せておきながら、まだこうした不愉快な兵器開発に奔走しているのですね。その途中で深刻な事故が発生しても今度は西側も援助の手をさしのべないでしょう。本当に心配になる兵器で早く開発を終了してもらいたいものです。

2019年8月10日土曜日

ドイツ軍事力の退潮、今度はパイロット訓練時間数が不足の原因は結局国防予算の不足



Germany’s Pilots Don’t Have Enough Warplanes to Fly 

ドイツ空軍パイロットの訓練機材が足りない

August 10, 2019  Topic: Security  Region: Europe  Blog Brand: The Buzz  Tags: MilitaryTechnologyWeaponsWarStealth

イツ空軍パイロットの飛行時間が不足しNATOの求める訓練水準を満たせない状態になっている。
訓練教程の不備ではない。原因はルフトバッフェに飛行可能な機材数の不足だ。
「ルフトバッフェパイロットのほぼ半数がNATO目標の年間180飛行時間を満たしていない。機材が整備問題で飛行できないためだ」と英国のテレグラフ紙が伝えている。空軍パイロット875名中で要求される飛行時間に達したのは512名のみとドイツ関係者が官報で明らかにしている。Advertisement
「ルフトバッフェは低調な状態」とインゴ・ゲルハルツ中将(ドイツ空軍参謀長)が先月発言。「交換部品の不足あるいは機材整備が終わらず機材が地上待機状態のままだ」
ドイツ軍といえば第二次大戦中は大いに恐れられ、冷戦中も一目置かれる存在だったが、ここ数年は予算カットでかろうじて機能している状態だ。2018年夏にはユーロファイター128機中で稼働可能機材はわずか10機、交換部品不足が原因とされていた。2019年2月には「ユーロファイター全128機中で39機のみ、旧型トーネード93機では26機が戦闘任務あるいは訓練に投入できる状態だった」とテレグラフ紙は伝えている。
「今度はパイロットが空軍に愛想をつかして除隊が止まらない。昨年上半期は6名が辞職したが、5年前は年間で11名退職だった」
冷戦終結後のドイツ軍事力で退潮が止まらない。問題は予算だ。ドイツの国防費はGDPの1.3%とNATO目標の2パーセントに届いていない。(加盟国で目標を達成している国は少ない)
2018年にはドイツ潜水艦部隊が航行できない状態になり、新型ヘリコプターや輸送機が飛行不能となり、装甲車両が第一線から除去された。状況はとても悪くロシアがバルト海諸国侵攻に踏み切れば、ドイツは部隊動員と輸送に一ヶ月費やしても現地救援に送れるのは装甲旅団一個のみと米国は分析している。
とはいえ訓練不足のドイツパイロットを放置できない。米国やイスラエルの空軍部隊が75年にわたり数々の成功を収めてきた背景には訓練を十分に受けた航空要員の存在があった。アナリストの中には今日のロシア軍パイロットは西側諸国より訓練時間が少ないと見る向きがある。ドイツ空軍パイロットの訓練時間がこのままだとNATOの対ロシア優位性が消失しかねない。
皮肉にもナチ時代の旧ルフトバッフェの崩壊を招いたのが訓練不足だった。1939年当時のドイツパイロットは200時間の訓練を経て戦闘任務に赴いた。これは対戦国の水準を大きく上回っていた。だが1944年になると燃料不足で訓練に支障をきたし機体喪失も増え、パイロットは50ないし100時間の飛行訓練で戦闘に駆り出された。その時点で英米パイロットは300時間超の訓練を受けていた。ソ連では100時間程度だった。
その結果、悪循環が生まれ、パイロット不足のためルフトバッフェは訓練不足のパイロットを投入せざるを得なくなり、すぐに戦死あるいは損傷し、一層多くの新人が戦場に駆り出された。■


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