2025年3月19日水曜日

トランプ大統領が同盟関係を揺るがし核拡散の連鎖が発生すると専門家が懸念(Defense One)―韓国の核武装が実現するのかまず注目です。核廃絶という掛け声が虚しく響くことになりそうです

 A 2017 ballistic missile test by the South Korean military. South Korea may be the non-nuclear U.S. ally that is closest to building its own nuclear weapons.

2017年に韓国軍が実施した弾道ミサイル発射実験。韓国は、非核保有の米国同盟国の中で、独自に核兵器を保有する可能性が最も高い国であるかもしれない。SOUTH KOREA DEFENSE MINISTRY VIA NUR


米国の同盟国が今まで考えられなかった核兵器保有を検討している


ドナルド・トランプ米大統領が国際安全保障の公約や同盟関係を放棄する可能性があるという懸念が高まる中、世界中の米国の同盟国が独自の核兵器開発に前向きになっていると、国防総省やホワイトハウスの元高官が本誌に語った。

 米国が安全保障の保証を通じて主導してきた、各国に核兵器開発を断念させるための数十年にわたる核不拡散の取り組みが、崩壊の危機に瀕していると、当局者は述べた。1、2カ国が核開発計画に着手すれば、他の国々もすぐ追随するだろう。そうなれば、ロシアや中国からの軍事的対応を引き起こす可能性があり、それがさらなる核開発につながるという、自己増強的で不安定なサイクルに陥る可能性がある。

この2週間で何が変わったのか?

「トランプ政権のウクライナおよびロシアに対するアプローチは、拡大抑止(nuclear deterrence)を含め、米国に対する同盟国の信頼を著しく損なっています」と、国家安全保障会議(NSC)の元拡散対策部長エリック・ブリューワーは言う。「トランプは同盟国から離れつつあるだけでなく、ロシアに接近しているように見えます」。

 この方針転換は米国の同盟国を揺るがしている。米国技術に依存しない唯一の核兵器保有国でNATO加盟国であるフランスは、自国の核の「傘」を他の国々にも拡大することを提案し、欧州の抑止力を強化しようと急いでいる。

 「欧州大陸の同盟国を我々の抑止力で守る戦略的議論を開始することを決定した」と、先週、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は述べた。即座にベルリンからバルト諸国までの各国首脳が反応し、このアイデアを賞賛した。

 日曜日には、ドイツのフリードリヒ・メルツ次期首相が「我々は両国(フランスと英国)と話し合うべきであり、常にアメリカの核の盾を補完する観点からも、もちろん維持されることを望む」と述べた。

 しかし、フランスの提案には多くの疑問が残されている。もしフランスが他の国々に対して、フランスの「核の傘」の下に身を寄せよと説得しようとするのであればパリは外交キャンペーンを開始し、核に関する意思決定や能力に関する機密情報を含む多くの情報を共有する用意がある必要があると、核問題を担当していたホワイトハウスの元高官が述べた。

 過去にも同様の提案でNATOの同盟国間で協議が開始されたことがあったが、兵器管理を誰が行うかといった問題で協議は決裂したと、元国防高官は述べた。「フランス提案には、疑問が山積みだ。例えば、兵器をドイツ領内に配備する場合、本当にドイツと兵器の二重鍵を提供するつもりなのか。私はそうは思わない」。

 たしかに最初の発表の直後、マクロン大統領は、フランスは核弾頭を他国と共有しないと明言した。

不確実さ

フランスの核弾頭数は約290発で、英国(225発以下)より多いものの、ロシア(約6,000発)よりはるかに少ない。また、ロシアのような核弾頭のサイズや運搬システムでの多様性もない。英国の小型で高価な原子力潜水艦艦隊は近代化が進行中だ。フランスは空中発射巡航ミサイルを保有している。ロシアは地上配備型移動式発射機、サイロに格納されたICBM、爆撃機、潜水艦を保有している。

 ヨーロッパがロシアの兵器開発に追随しようとしなかったのには理由がある。西ヨーロッパは常に、ロシアに対する抑止力として広大な米国の兵器庫に依存してきたからだ。

 しかし、元国防高官は、フランスは異なる抑止戦略を取っていたと説明した。モスクワやサンクトペテルブルクなど、主要な標的を1つか2つだけ危険にさらす戦略である。

 米国の考えは「対戦力能力を開発する」ことだった。つまり、敵の核能力を無効化または破壊する兵器を開発することである。「ソ連の兵器システム、指揮統制、指導力を破壊し、都市を攻撃しないように努めた。フランスにはそのような遠慮はなかった。彼らの戦略の基本は『熊の腕を引きちぎる』ことだった。彼らは、ソ連の核戦力全体に本当に立ち向かえるとは思っていなかった」。

 つまり、パリとロンドンは、ロシアの核戦争遂行能力を破壊することはできない。たとえ、両国とヨーロッパの他の地域を消滅から守るのに十分な核戦力であってもだ。ロシアが攻撃を仕掛けた場合、自国はフランスの優先順位の2番目になると考える欧州の指導者たちにとって、これは特に心強いものではない。

 ポーランドのドナルド・トゥスク首相が金曜日に「核兵器に関連する機会を追求しなければならない」と述べたのは、おそらく独自の開発努力を開始することをほのめかしたものだろう。

拡散の引き金

しかし、新たな軍拡競争の本当の引き金は欧州の外にあるかもしれないと、当局者は警告している。

 我々が話を聞いた元政府高官は全員、韓国が米国の同盟国の中で、新たな核兵器開発計画を最も推し進めている国であると述べた。その国は「今、最も大きな圧力を感じている」と、ホワイトハウスの元高官は語った。これは韓国の政治エリート全体に共通しており、「次の選挙で勝利する可能性のある野党」も含む。

 ソウルがそのような兵器を製造するための燃料の調達を始めた場合、日韓両国は同盟関係ではないが、数百年にわたる対立の歴史があるため、おそらく日本も独自の核兵器開発計画を開始するだろう、と彼らは述べた。「日韓共同の核兵器開発計画など、信じがたい」と、元国防高官は述べた。

 ある国が核兵器開発計画を開始した場合、他の国々も同様にそうする可能性が高いという点で本誌が話を聞いた政府高官全員の意見が一致していた。

 「拡散はさらなる拡散を生む」と、元ホワイトハウス高官は述べた。

 トランプ大統領が同盟国を見捨てるという最近の主張は、他の国々を核武装へと駆り立てる可能性がある変化の唯一のものではない。同大統領はまた、日本や欧州諸国など特定の国々から米軍を撤退させる可能性を示唆している。これにより、外国からの攻撃を抑止する「トリップワイヤ(引き金)」が取り除かれることになり、それによって攻撃を受けた国は自国を攻撃から守る新たな方法を検討せざるを得なくなるだろう、と元国防高官は述べた。

新たな軍備管理協議か?

しかし、トランプは世界的な核兵器支出の削減を望むとも述べている。先月、中国とロシアの核兵器開発努力を遅らせるための軍備管理協議を呼びかけ、それによって米国は1兆7000億ドルの核近代化計画を縮小できるとトランプは主張した。

 「我々が新たに核兵器を製造する必要性は全くない。すでに多くの核兵器を保有しているのだから」と彼は述べた。

 ロシア政府高官は、この提案に好意的に応じたが、いかなる協議にも欧州の核兵器も含めるべきだと述べた。特にロシアが急速に核戦力を近代化し、宇宙を軍事化し、兵器開発に関するこれまでの公約を破っている状況では、欧州にとって受け入れがたい提案だろう。

 米国大統領の核外交における実績は、成功例はほとんどない。彼は2018年のイランとの核合意を破棄し、これを受けてテヘランは核開発計画の再開に着手した。今日、同国はかつてないほど核兵器に近づいている。

 「ドナルド・トランプは、金正恩に対して威嚇と媚びを試みたが、結局、北朝鮮の核野望を抑制しようとして失敗した歴代米大統領のリストに名を連ねるだけだった」と、ウィルソン・センターのケイティ・スタラードは2020年に記している。

 また、AP通信は先週、「トランプ大統領は、米ロ両国が新戦略兵器削減条約(New START)の延長について交渉していた際に、中国を核兵器削減協議に引き入れようとして失敗した」と報じた。「中国は、米国がまず米ロ両国がはるかに多い核兵器の削減を行う必要があるとして、核兵器削減協議への参加を求めるこれまでの米国の努力を拒絶してきた。政府高官は金曜日に、その立場を繰り返した。

 そして、新戦略兵器削減条約(New START)の延長についてはどうだろうか? トランプ大統領はそれを実現できなかったが、バイデン大統領は2021年初めに締結し、モスクワは2年後に参加を停止した。 

開発期間

北朝鮮やイランの取り組みを遅らせたような制裁を受けずに、技術的に進んだ国が核兵器を開発するにはどのくらいの期間が必要だろうか?

我々が話を聞いた政府高官は、少なくとも1年、おそらくそれ以上は必要だと述べた。 どのくらいの期間が必要かは、その国によって異なる。  ドイツや日本のように、エネルギー部門で核燃料サイクルを利用できる国もある。技術的ノウハウは、以前ほどつかみどころのないものではなくなっている。 しかし、それ以外にも要因がある。

 「核兵器の設計には、必要な核分裂物質の製造やミサイル技術の習得以上の多くの作業が必要だ。弾頭設計、再突入体技術、設計が機能することを確認するための潜在的な爆発実験など、すべてに時間がかかります」と、元ホワイトハウス高官は述べた。

 また、核兵器開発計画を開始する国は、核拡散防止条約(NPT)に違反する可能性が高く、それ自体が重大な結果を招く。

 「こうしたことが引き金となって、一定の核兵器保有水準に達した時点で、米国の援助や支援が打ち切られることになります」と、元NSCメンバーで、現在は非営利団体「核脅威イニシアティブ」の副理事長を務めるブリュワーは述べた。「そして、NPTは、その国が同盟国であるか敵対国であるかを区別しません。そのため、これらの国々にとっては、乗り越えなければならない課題となります。拡散を防ぐための国内的なコンセンサスを形成することは、これらの課題があるため困難です」。

 しかし、NPTはそれを強制する意志の強さによってのみ強固なものとなる。ある国が脱退を決定すれば、他の国々も追随する可能性が高いと、別の元国防当局者は述べた。「韓国やポーランド、サウジアラビアが脱退すれば…NPTが存続できるとは考えにくい」。

 元ホワイトハウス高官は、来月ニューヨークで開催されるNPT準備委員会で、こうした拡散に関する議論の多くが「決着」を迎える可能性があると述べた。

戦争のリスクが高まる

高官たちの最大の懸念として、中国やロシアが米国の条約同盟国の核開発を脅威とみなして、それに対抗する行動に出る可能性が高いということがある。

 「ロシアが手をこまねいているとは思えない」とブリュワーは言う。「もしそのような事態になれば、具体的にどのような行動に出るのか、それが運動戦力によるものか非運動戦力によるものかに関わらず、新たな危機を生み出すことになるだろう」 。

 そうなれば、米国が保護の約束を今後も遵守していくことを明確にすることがこれまで以上に重要になる、と元国防高官は述べた。

 「米国政府高官が拡大抑止の重要性を繰り返し強調するかどうか注視している」とし、つまり、同盟国やパートナーに対する核の傘である。「率直に言って、それは重要だろう」と高官は述べた。

予測可能な結果

インタビューした政府高官は全員、特にトランプ政権によって連邦職員の大幅な削減が行われている中、暴走的な拡散を防ぐのに必要な高度に複雑な外交努力に、ホワイトハウスや国務省が十分な人員を割けるどうかを断言できなかった。

 「削減が、核検知と核不拡散を支援する国家核安全保障管理局(NNSA)や国防脅威削減局(DTRA)の専門知識に影響を及ぼすと同時に、米国の拡大抑止政策が転換し、核拡散のリスクが高まるのであれば」、新たな拡散活動の監視と指導という任務は危うくなると、元ホワイトハウス高官は述べた。

 しかし、既存の合意でさえ、起草当時に想像していたよりもはるかに脆弱であることが証明されている。最も悪名高いのは、1994年のブダペスト覚書だろう。これは、米国、英国、ロシア、ウクライナの4カ国間で交わされた合意で、ウクライナは核兵器を放棄し、その代わりに他の3カ国から安全保障の保証を得るという内容だった。もちろん、ロシアは2014年3月にウクライナ領に侵攻して、この約束を破棄した。

 この行動は、半世紀近くにわたる核不拡散の努力を崩壊させる恐れがあった。その数日後に米国の議員たちがウクライナへの緊急支援パッケージについて議論していた。最も熱心な支援者の1人であったのは、43歳のハンサムなフロリダ州の政治家で、彼は上院の演壇で次のように緊急の訴えを行った。米国が弱体化すれば、自分勝手な核拡散の新たな時代が到来する。米国はウクライナを支援しなければならない。

 「だからこそ、ウクライナ情勢は単にヨーロッパで起こっていることよりもはるかに重要です。この状況は世界中に影響を及ぼします。世界中の国々が、核保有国である近隣諸国を脅威に感じているため、核能力を含む自国の防衛能力の増強を検討しています。」とフロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員(共和党)は述べていた。「今後20年間で、核兵器能力を持つ国が世界中で爆発的に増加する可能性が現実のものとなるでしょう」。

もちろん、ルビオとは現在の国務長官である。■


Experts fear cascade of nuclear proliferation as Trump shakes alliances

U.S. allies contemplate the once-unthinkable: building their own nuclear arsenals.

Patrick Tucker

https://www.defenseone.com/threats/2025/03/experts-fear-cascade-nuclear-proliferation-trump-shakes-alliances/403633/?oref=d1-featured-river-top


2025年3月18日火曜日

GCAPは欧州の軍事的自律性と相互運用性への一歩になる(The Aviationist)―イタリアの視点を紹介する機会が少ないのでこの記事をお伝えします。GCAPだけでなくFCASやNGAD/FA-XXにも触れています

 

ローマ上空を飛行するGCAP機の想像図。(画像提供:レオナルド)


タリア国際問題研究所による新しい研究は、GCAPの組織と3か国のパートナーのアプローチを検証し、イタリアが課題に適切に対処し、機会を捉えるべく提言を行っている。

 グローバル・コンバット・エア・プログラム(GCAP)へのイタリアの参加に関する新たな情報が、国際問題研究所(Istituto Affari Internazionali)の研究で明らかになった。同研究所は、2025年3月23日にローマで開催された「GCAPと国家システム:イタリアの課題と機会」と題するプレゼンテーションで、「グローバル・コンバット・エア・プログラム(GCAP)におけるイタリア、日本、英国の新たなパートナーシップ」と題する研究を発表した。

 新しい研究では、3か国のGCAPへのアプローチ、プログラムにおける制度運営と産業協力、欧州および米国における同様のイニシアティブの現状、現在の課題と将来の機会、さらにイタリアの国別システムに対する15の提言が分析され提示されている。

 GCAPは、政治、軍事、産業などの観点から、イタリアにとって非常に優れたプログラムであると評価されている。

 政治レベルでは、日英伊3カ国が対等の立場で、かつ、運用面および技術面での完全な主権を保証した上で直接協力するのは、米国主導のF-35プログラムでの経験を経て、初めてのことだ。軍事的レベルでは、イタリアと英国のユーロファイター、日本のF-2戦闘機を補完し、2035年以降に登場する有人戦闘機の要件は厳しいものとなる。産業レベルでは、3か国における航空宇宙および防衛産業にとって、一連の重要な技術における質的な飛躍となる。


戦略的な重要性

 今回の研究では、軍事支出に対する一般市民の懐疑的な見方にもかかわらず、GCAPはイタリアにおいてF-35プログラムと比較して政治的な反対がほとんどないことを強調している。これは、F-35の主な反対理由のひとつである米国の関与がGCAPにないことが理由であり、これにより、運用面および技術面でのより大きな自主性が実現している。

 今回の研究が発表される数日前、F-35の「キル・スイッチ」神話が再び話題のトピックのひとつとなった。イタリア空軍参謀総長のルカ・ゴレッティ将軍もこの件について言及し、「米国が照明を消しても、航空機はこちらの格納庫にあるので、飛行させられる」と述べたが、同時に「我々は自らの足で歩けるようにならなければ」とも強調した。

 この研究で挙げられたもう一つの重要な理由は、イタリアが英国および日本とともに GCAP において33.3%の均等なパートナーシップを確保しており、F-35案件よりはるかに大きな産業的利益を確保していることだ。イタリアは、パナヴィア・トーネードやユーロファイター・タイフーンなどの先行事業における数十年にわたる軍事および産業協力関係を基盤のもとに、英国を欧州における主要な防衛パートナーと見なしている。

 英国と同様に、イタリアも長期的にはユーロファイターを代替する必要があるが、一方でF-35を補完する必要もある。一定期間、この2機種とGCAPは共存せざるを得ない。最新のタイフーンは2060年代まで運用され、次世代戦闘機との相互運用が想定されるからだ。

 「2040年代までに、イタリア空軍はGCAPの段階的導入と並行して、180機以上のF-35およびアップグレードされたユーロファイター・タイフーンを運用し、欧州で最先端空軍の一つとしての地位を確固たるものにするでしょう」と、この研究は述べている。「しかし、イタリアはUCASで遅れをとっており、そのギャップにはGCAPが対応できる可能性がある」。

 産業面では、GCAPはイタリア産業界に多くの機会をもたらすだろう。特に、主システムインテグレーターであるレオナルド、推進システム、電子戦システム、ミサイルシステムの副主システムインテグレーターであるアヴィオ・アエロELTグループMBDAイタリアには、それぞれ多くの機会がもたらされるはずだ。世界全体では、GCAPに9,000人が従事しており、そのうちイタリア国内で約3,000人が従事している。今後35年間でイタリア国内で約8,600人の新規雇用が見込まれている。

 新規雇用者は理系出身が多数で、産業界、軍、大学、研究センター、中小企業間の新たな協力体制が生まれている。このプログラムは、あらゆる分野で技術の飛躍的な進歩を促す可能性があるため、教育レベルでも幅広い動員が重要となる。レオナルドなどの企業は、積極的に新規人材の採用と研修を行い、大学や技術系機関と協力して教育プログラムをGCAPの要件に適合させる取り組みを行っている。


GCAP new model

GCAPコンセプトモデル。(画像提供:レオナルド社)


ガバナンスと産業構造

前述の通り、GCAPにおけるイタリアと英国の協力関係は、トルネードやタイフーンでの長年の経験を基盤としているが、「日本の国際的な防衛調達プロジェクトにおける限られた経験は、特に輸出管理や法的枠組みに関して、三国間協定に複雑性を持ち込む」ことになる。

 しかし、3か国は並行して外交および経済協力を行い、安全保障および防衛だけでなく、技術、貿易、エネルギーに関する新たな合意にもつながるGCAPのガバナンス強化に尽力している。これをさらに支援するためGCAPのガバナンス構造が課題を克服し、機会を最大限に活用できるよう、革新的で弾力性のあるものとして設計されている。

 2023年12月には、効率性を確保し、野心的なプログラムスケジュールを遵守するために、意思決定権限を委任された自律的な国際機関として、GCAP国際政府組織(GIGO)条約が締結された。GIGOのガバナンス構造は、運営委員会(SC)とGCAP機関で構成されている。

 SCは各国代表で構成され、持ち回り制でリーダーシップを担い、監督と戦略的方向性を決定します。英国レディングに本部を置く GCAP エージェンシーは、プログラムの実行管理、産業活動の調整、規制順守の監督を行い、最高経営責任者(CE)は設立国間で3年ごとに持ち回り制で選出される。

 2024年12月に設立された英国、イタリア、日本の企業によるジョイントベンチャー(JV)とGCAPエージェンシーが同居することで、政治と産業のダイナミクス間の相乗効果が促進されることが期待されている。最初のGIGOのCEは日本から、一方、JVの最初の最高経営責任者(CEO)はレオナルドから選出される。

GCAPプログラムに関するインフォグラフィック。(画像:英国国防省

他のプログラムとの比較

 今回の研究では、GCAPは2つの主要な次世代戦闘機プログラム、すなわちフランス、ドイツ、スペインによるFCAS(Future Combat Air System)と、米国空軍の第6世代戦闘機構想であるNGAD(Next-Generation Air Dominance)と比較されている。

 2017年にフランスとドイツが開始したFCASは、広範な欧州の防衛構想の一環として第6世代の航空戦闘システムの開発を目指している。スペインは2019年より正式参加し、同国が対等の役割を目指していることから、エアバス・スペインよりもインドラを国内の産業リーダーに選定した。しかし、同プログラムは依然としてガバナンスと資金調達に関する課題に直面している。

 FCASはGCAPと異なり産業パートナー間のジョイントベンチャーを設立していない。その代わり、フランスの軍備総局(DGA)が調達機関として機能し、これが戦略的に機微な案件であることを示している。FCASの産業チームには、ダッソー・アビアシオンエアバス、インドラ、タレス、そしてITP Aeroの支援を受けているMTUとサフランのジョイントベンチャーである欧州軍用エンジンチーム(EUMET)が含まれている。

 現状では、FCASは次世代兵器システム(NGWS)、武装ドローン、ネットワーク中心の戦争のための専用クラウドで構成されている。フランスは、有人航空機の生存性と致死性を向上させるため、新しいドローンをデコイ、兵器運搬機、分散センサーとして想定しています。

 エアバスとダッソー・アビアシオンの間のガバナンスと産業のワークシェアリングをめぐる対立のため、進捗が遅れている。戦闘機実証機とデジタル設計権限をめぐる意見の相違が原因だ。さらに、スペインが平等な参加を維持できるかどうかは、財政的および技術的な制約により依然不透明なままだ。

 また、資金調達も依然として課題であり、フェーズ1Bは2022年に38億5000万ユーロの契約で開始され、2026年までの研究が対象となっている。ただしフェーズ2は2026年まで開始されない見込みで、実証機への資金調達計画はあるものの、飛行するのは2029年になるかもしれない。就役予定は2040年で、FCASはGCAPより5年遅れるため、その実現可能性に懸念が生じている。さらに、ドイツがF-35購入を決定したことで、不確実性が増しているが、同国はFCASに対する姿勢は変わらないとしている。

次世代戦闘機と無人機のレンダリング。いずれもFCASプログラムの一部。(写真:エアバス)

 F-22 ラプターの後継機として開発が計画されているNGADプログラムは、機密性の高さ、要求事項の変化、コスト面への懸念などにより、長年にわたり不確実性に直面してきた。 1機あたり3億ドルと推定されるコスト、無人航空機技術の急速な進歩、中国の防空能力の向上により、米空軍内では有人戦闘機が必要なのかという議論が巻き起こった。

 2024年7月、米空軍はNGADを一時中断し、その妥当性の再評価作業に入った。2024年12月までに有人プラットフォームの必要性が再確認されたが、当時空軍長官であったフランク・ケンドールは引き続き予算の制約について警告を発し続けた。2025年度の予算要求には、NGADに27.4億ドル、CCAに5.57億ドルが含まれていた。NGADに関連するNGAP(Next-Generation Adaptive Propulsion)プログラムでは、GEアエロスペースプラット・アンド・ホイットニーによるエンジン設計の競争に70億ドルが投じられたが、戦闘機の正確な構成(単発か双発か)は依然として不明である。

 米海軍のF/A-XXプログラムは、F/A-18E/FスーパーホーネットおよびEA-18Gグラウラーに代わる海軍独自のNGADで、さらに機密性の高いプログラムとなっている。空軍と別に、海軍は新しい推進コンセプトよりも既存のエンジンの派生型を選択している。NGADが航空優勢を優先するのに対し、F/A-XXは長距離攻撃や艦隊防衛を含む多目的任務に重点を置くことになる。


訓練と運用統合

GCAPで中核プラットフォームが進化するにつれ、先進的な航空部隊の不足が深刻化している中で、パイロット訓練が極めて重要となる。訓練では、限られたパイロットのプールから最大限の準備態勢を確保する必要があるため、シミュレーション、拡張現実(AR)、システムエミュレーションは、次世代の航空戦闘へのシームレスな移行に不可欠だ。最新の物理的およびデジタルインフラを備えた強力な訓練パイプラインは、システム・オブ・システムズとしてのGCAPの有効性を確保する上で極めて重要となる。

 シミュレーショントレーニングの進歩にもかかわらず、高性能ジェット練習機は依然として不可欠だ。しかし、新型練習機を開発するよりも、すでにF-35パイロットの訓練に使用されているイタリアのM-346などの既存プラットフォームをアップグレードする方が効率的なソリューションとなる。 訓練専用の無人戦闘航空システムを導入すれば、実戦配備前にパイロットに有人無人チーム(MUM-T)を体験させることができ、GCAPの中核開発へのリソース集中が可能となる。

 さらに、攻撃訓練ではステルス機による脅威を再現する必要がある。これは、コストの制約によりF-35の稼働率が限られている空軍にとっての課題だ。潜在的な解決策は、ステルスUCAS攻撃機を開発することで、これはGCAPの補助システムとしても機能し、パートナー諸国間の技術協力の新たな道を開くことにもなる。


イタリアの課題と戦略的機会

GCAPは、イタリア、日本、英国にとって技術的な飛躍となる野心的な取り組みだが、2035年という厳しい期限は、ユーロファイター・タイフーンやF-35などの過去の戦闘機プログラムより厳しく、効率的なガバナンスモデル、強固な産業戦略、そして多額の投資を必要とする。GCAPは課題を提起する一方で、イタリアの防衛産業、労働力、そして国際的なパートナーシップにとって大きな機会をもたらす。

 GCAPにおける役割を最大限に高めるために、今回の研究では、政治、産業、軍事の取り組みを統合する「国土全体」のアプローチを採用すべきだと述べている。機密性の高いインフラや安全な情報システムへの投資と並行し、長期的な防衛イノベーションに向けた考え方の転換が重要だ。高度なスキルを持つ科学・技術・工学・数学(STEM)分野の人材を確保することが不可欠であり、教育イニシアティブや採用活動が必要となる。

 また、特に無人戦闘航空システム(UCAS)に関しては、依然としてイタリアの弱点のままであるため、サプライチェーンの強化も必要であると、今回の研究は指摘している。GCAPは、イタリアのUCAS開発を加速させ、技術的独立性を確保するための触媒としての役割を果たすべきだ。 また、イタリアは後退を避けるために安定した長期的な資金提供を行わなければならず、財政的なコミットメントも同様に重要だ。

 さらに、輸出戦略と新たなGCAPパートナー候補の管理も慎重に行うべきであり、ユーロファイター事例の複雑な輸出業務は避けなければならない。技術共有と国際販売に関する早期の合意が鍵となる。

 最後に、GCAPはイタリアの防衛産業政策のモデルとなるべきであり、諸外国との関係ならびにNATO-EU間の協力関係を強化するものであるべきである。■



The GCAP Program: A Step Toward Europe’s Military Autonomy and Interoperability

Published on: March 17, 2025 at 2:55 PMFollow Us On Google News

 Stefano D'Urso


https://theaviationist.com/2025/03/17/gcap-institute-for-international-affairs-study/


宇宙軍司令官は「妨害、破壊、機能低下させるシステムに夢中」になっている(The War Zone)


宇宙作戦部長ソルツマン大将が対宇宙能力での優先事項に言及した


Solar flare hitting satellite, computer artwork.

人工衛星を直撃する太陽フレア、コンピューターアート。VICTOR HABBICK VISIONS


宇宙軍の最高司令官は、将来の対宇宙空間能力と優先事項に関するビジョンについて、また宇宙軍が直面する脅威の種類について、異例なほど詳細な説明を行った。チャンス・ソルツマン宇宙作戦軍司令官のコメントは、先週開催された航空宇宙軍協会の2025年戦争シンポジウムで発表された。

 ソルツマン大将はまず、米国が宇宙で遭遇する可能性のある敵対勢力の兵器の分類から始めた。宇宙を基盤とする3つのカテゴリーと地上を基盤とする3つのカテゴリーの6つのカテゴリーに大別されるが、それぞれ同程度の脅威が存在する。各領域での3つの主な脅威は、レーザーなどの指向性エナジー兵器、電子戦妨害を含む無線周波数能力、物理的に標的を破壊しようとする運動エナジー兵器だ。

U.S. Space Force Chief of Space Operations speaks during a keynote address at the Air and Space Forces Association Warfare Symposium in Aurora, Colo., March 3, 2025. The symposium is an opportunity for Department of the Air Force senior leaders to meet and address Airmen, Guardians, allies, partners and industry leaders. (U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Emmeline James)

2025年3月3日、コロラド州オーロラで開催された空軍・宇宙軍協会戦闘シンポジウムの基調講演でスピーチするソルツマン宇宙作戦部長。米空軍撮影、撮影:エメリン・ジェームズ上級曹長


後者のカテゴリーには、軌道上に配置された「キラー衛星」が含まれる。TWZは「標的の近くまで移動できるキラー衛星は、妨害装置、指向性エナジー兵器、ロボットアーム、化学スプレー、小型弾頭など、さまざまな手段を用いて標的を無効化、損傷、あるいは破壊しようと試みることができる。さらに、運動エナジー攻撃として、故意に他の衛星に激突させることさえ可能」と説明していた。

 「敵対勢力は、それらすべてで開発能力を持っている」とソルツマン大将は述べた。

 米国に関しては、「現時点では、まだそれらすべてを追求しているわけではない」とソルツマン大将は認めたが、「それらすべてのカテゴリーを持つには十分な理由がある」と指摘した。


米国国防情報局(DIA)のグラフィックは、ある衛星が他の衛星に接近した後、攻撃を行う方法を提供している。

DIA


 特に、低軌道および中高度・高高度の地球同期軌道における衛星の増殖に対抗するためには、幅広い能力が必要となる。

 ソルツマン大将は、各課題には「異なる種類の能力が必要である」と指摘している。低軌道で有効なものは、地球同期軌道では有効ではなく、その逆もまた然りだ。


地球の低軌道(LEO)から中軌道(MEO)、静止軌道(GEO)まで、地球を取り巻く主な軌道の違いを示す図。Wikimedia CommonsよりSedrubal


米国とその同盟国が現在、宇宙で対処しなければならない脅威の種類について、ソルツマン大将は最も懸念される側面として「武器の混合」を挙げている。「敵対勢力は幅広い種類の武器を追求しており、それはつまり、膨大な数の標的が危険にさらされることにつながる」。

 この点において、ソルツマン大将は中国を最も危険な敵対者として挙げているが、ロシアも同様の能力の開発に取り組んでいる。

 2021年も宇宙軍の副司令官であったデビッド・トンプソン大将は、中国とロシアはすでに「可逆的攻撃」を行っていると指摘していた。可逆的攻撃とは、衛星に恒久的な損傷を与えない攻撃を意味する。これらの攻撃には、妨害、レーザーによる一時的な光学装置の機能停止、サイバー攻撃が含まれ、米国の衛星が「毎日」標的になっている。

 また、トンプソン大将は、2019年に軌道上での対衛星兵器のテストを実施するために使用されたロシアの小型衛星が、ある時点で米国の衛星に異常接近し、攻撃が差し迫っているのではないかと懸念された事案も明らかにした。

 それ以前にも、米国の衛星は「可逆的攻撃」を受けていた。


「可逆的攻撃」に分類される、対衛星電子戦妨害の概要を示す図。DIA


例えば2006年には、国家偵察局(NRO)が、米国の偵察衛星が地上の中国レーザーに「照射」されたことを確認した。この時は衛星の偵察能力に影響のないテストであった。

 しかしそれ以来、この種の攻撃は増加しており、ロシアと中国が急速に多種多様な対衛星能力を開発し、実戦配備していることを浮き彫りにしている。

 不可逆的な攻撃の詳細はほとんどない。過去に、米国の衛星が実際にロシアまたは中国の攻撃によって損傷したかどうかについて、米国政府高官に確認または否定を求めたが、機密事項として公開されなかった。

国防情報局(DIA)が作成した、宇宙空間における潜在的な攻撃の種類を可逆的から不可逆的まで幅広く示した図


こうしたさまざまな脅威を念頭に置きながらも、「ゲートから出た後の焦点は、敵対者にターゲットを絞ることを可能な限り困難にするための、アーキテクチャの回復力に置かれている」と、ソルツマン大将は先週語った。「ミッションを多数の衛星に分散できれば、ターゲットを絞る(要件)は変化する。機動性を高めることができれば、標的にされにくくなる。ですから、この数年間、私たちはこの分野に重点的に投資し、こうした幅広いカテゴリーに対する耐性を高めるための取り組みを行ってきたのです」。

 宇宙軍は「多数の衛星」の配備に努めているだけでなく、新しい改良型の宇宙ベース能力の開発と配備、および、より小型な衛星の分散型衛星群や新しいシステムの軌道への迅速な配備方法など、対衛星攻撃に対する脆弱性を軽減する新しいコンセプトの模索にも取り組んでいる。

 このような回復力は、米国とその同盟国が早期警戒、情報収集、ナビゲーション、兵器誘導、通信、データ共有など、重要な機能で宇宙ベースの資産にますます依存するにつれ、より重要性を増している。

 もちろん、ソルツマン大将が指摘した6つの脅威に関する幅広い記述は、宇宙における回復力の構築を軸に展開中だが、米国は、まさに同じ能力を敵対国に使用できる。

 宇宙軍当局者は、こうした「対宇宙」能力について極めて口が堅い。


 「軍事的な状況では、『これはすべて兵器であり、これをこのように使用するつもりなので準備しておけ』などとは言いません。それは我々にとって有利なことではないからです」とソルツマン大将は述べた。

 詳細を語ることができないものの、宇宙軍の最高幹部はより一般的な観点からこの話題に触れた。

 「破壊するシステムよりも、拒否、妨害、劣化させるDeny, Disrupt, and Degradeシステムに魅力を感じています」と彼は述べた。「Dのつく言葉に焦点を当てたシステムを活用する余地はたくさんあると思います」

 ソルツマン大将は、「破壊」するシステムには破片というコストが伴うが、「そうしたオプションを実行しなければならない状況に追い込まれるかもしれません」と指摘した。


軌道上の米国の資産を脅かす敵対的な「キラー衛星」を迎撃する架空の再利用可能なスペースプレーンだ。米宇宙軍


しかし、ソルツマン大将の宇宙軍は主に拒否、混乱、劣化をもたらす兵器に重点的に取り組んでいる。それらの兵器は、青いシステムに影響を与える可能性がある方法で、ミッションに多大な影響を及ぼす劣化をはるかに少なくすることができる。 宇宙軍が宇宙空間にある標的を破壊するため兵器を使用すれば、そのシステム自体がデブリによって脅威にさらされる可能性につながる。ソルツマン大将は、2007年の中国の対衛星兵器実験と2021年のロシアによる同様の実験を、有害なデブリという観点から「現在も問題を引き起こしている」例として指摘した。

 特に、2021年のロシアの対衛星兵器実験では、地上発射の迎撃ミサイルが使用され、米国政府はじめとする各国からの非難が相次ぎ、将来の宇宙での衝突の可能性について再び議論が巻き起こった。

 宇宙軍や空軍の高官がこうした能力について言及するのは初めてではないが、このような事例はきわめてまれである。

 「敵対国が、何の代償もなく宇宙利用を否定できないことを理解するよう、我々の能力の一部を実証する時が来るかもしれません」と、2019年に当時のヘザー・ウィルソン空軍長官は語っていた。「その能力を敵対者に理解させなければなりません」と彼女は付け加えた。「少なくともある程度のレベルでは、我々にはできることがあるということを彼らに知らしめる必要があります。抑止の最後の要素は不確実性です。彼らは我々の能力をすべて把握していると、どれほど自信を持っているのでしょうか?なぜなら、敵対者の頭の中にはリスク計算があるからです」。

 また、バイデン政権が2022年に米国の破壊的直上型対衛星(ASAT)兵器実験を中止すると誓約したことも注目に値しり。これにより、米国の敵対国の衛星を標的にする能力について懸念が高まっている。

 米国政府高官は、米国の軍事活動や米国情報コミュニティが地球の大気圏外で行う活動を取り巻く極端な秘密主義が引き起こす政策やその他の問題をますます指摘している。

 ウィルソンの後任バーバラ・バレット空軍長官は以前、「理解の欠如は、宇宙で必要なことを行う上で、私たちを本当に傷つける」と主張していた。

 一方、敵対的な行為を阻止したり、宇宙空間での侵略行為に反撃する際に米軍やその他の米政府機関が直面する課題については、具体的な詳細は依然として少ないものの、すでにかなり明確になってきた。さらに秘密主義的なのは、米国が敵対国のシステムを「無効化、混乱、劣化」させ、場合によっては破壊するために利用できる能力だ。ソルツマン大将は具体的な内容については何も提供しなかったが、大将のコメントは、こうした問題の公の場での議論に関心が高まっていることを反映しているのかもしれない。■


Space Force Chief “Enamored By Systems That Deny, Disrupt, And Degrade” Satellites

Chief of Space Operations Gen. Chance Saltzman alluded to the kinds of counter-space capabilities that the U.S. Space Force is now prioritizing.

Thomas Newdick


https://www.twz.com/space/space-force-chief-enamored-by-systems-that-deny-disrupt-and-degrade-satellites