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ヨーロッパ共同で空母保有、国連安保理でEUを常任理事国へ ドイツ次期首相候補のとんでもない構想

こんなヒトがEUの雄ドイツの首相になっていいのか疑問です。(意外にまともなヒトだったらごめんなさい)
精神鑑定を受けたほうがいいかもしれません。ヨーロッパというところは日本から見れば非常に面倒なところで、現EUに集う秀才たちが次々に出すEU指令に産業界もさんざん振り回された苦い思い出がありますが、そのくせ日本製自動車など歴史がないとまともに相手にしてくれませんでした。EPAでどこまで変わるのかが見ものですが、ヨーロッパの狡猾な考え方には十分警戒すべきですし、意見がまとまらない点も日米からすればうまく利用したほうがいいです。しかし最大のペテンはユーロ通貨でしょうね。な是裏付けのないユーロ、通貨政策は各国任せの体制で生まれたユーロがドルより高いのか理解に苦しみます。

Angela Merkel backs plan for EU aircraft carrier

メルケル首相がEU共同運用空母構想を支持




CDU党首アンネグレート・クランプ-カレンバウアーAnnegret Kramp-Karrenbauerが提唱のEU構想にアンゲラ・メルケルが支持の声を出した。提言にはヨーロッパで共同保有する空母や国連安保理常任理事国ににEUが就任することが含まれる。
   
EU flags placed outside European Commission headquarters (picture-alliance/AP Photo/F. Seco)
German Chancellor Angela Merkel on Monday endorsed some of the key European reform ideas put forward by her successor to the Christian Democratic Union leadership Annegret Kramp-Karrenbauer, including a joint EU aircraft carrier.

クランプ-カレンバウアーはCDU党首の座を2018年12月にメルケルより引き継いでおり、今週末にフランス大統領エマニュエル・マクロンのEU改革提案に答える形で自身の構想を発表した。
マクロン構想にはEU国境警備部隊の強化、ヨーロッパ全体の気候条約、銀行業の市場共同化もある。

ヨーロッパ空母の共同運用
クランプ-カレンバウアーはドイツ、フランスがすでに次世代ヨーロッパ向け戦闘航空機開発を開始しており、「次のステップはシンボルとなるヨーロッパ空母の建造だろう」としEUのグローバル規模での安全保障上の役割に触れている。
メルケルは拡大欧州防衛協力構想に前向きな発言をしており、共同運航空母構想は将来必要となるが現時点のEUには「優先順位の高い仕事を抱えている」と指摘。
「そんな装備がヨーロッパに生まれればすばらしい。喜んで実現させたい」(メルケル)
CDU chairwoman Kramp-Karrenbauer stands next to German Chancellor Angela Merkel (Reuters/K. Pfaffenbach)

ANNEGRET KRAMP-KARRENBAUER'S PATH TO THE TOP OF THE CDU

Merkel's successor, but not a copy


CDUキリスト教民主党が党首に選出したのは同党書記長、前ザールランド州首相を務めたアンネグレート・クランプ-カレンバウアーで元首相アンゲラ・メルケルの後任となる。ドイツ報道界で「ミニメルケル」と揶揄されることもあるが、クランプ-カレンバウアー(AKKとしても知られる)はより保守的な政策で現首相と一線を画している
国連安保理に欧州を常任理事国扱いに

メルケルはクランプ-カレンバウアー提唱の国連安保理常任理事国の一角にヨーロッパを加える構想にも賛同している。「将来に有益な考え方」で「ヨーロッパの声を一つにまとめられる」からだという。
ドイツはこれまで常任理事国への昇格を安保理で第二次大戦の戦勝国である米国、ロシア、中国、英国、フランスに訴えてきた。
「ヨーロッパがUNに存在を刻むことにフランスが懐疑的なのはよく知られている」(メルケル)

ドイツ保守派はマクロンのUN改革案に冷ややか
マクロンと意見相違

クランプ-カレンバウアーからはマクロン構想への対案も出ている。欧州議会はブリュッセルのみに設置し、フランス北部ストラスブールにある第二会議場は廃止すべきとする内容だ。
またマクロン提案のヨーロッパ共通最低賃金制度の導入には反対意見で、「社会事業と最低賃金のヨーロッパ化は間違っている」とする。

メルケル首相の報道官シュテフェン・シーベールは記者会見の席上でクランプ-カレンバウアー構想は「首相個人の考えと一致している」と強調した。■

コメント

  1. 「次世代ヨーロッパ向け戦闘航空機開発を開始しており、次のステップはシンボルとなるヨーロッパ空母の建造だろう」
    何かEUは平和そうですね。日本は中国の軍拡で、平和ボケから目覚めつつあるのに。。。
    戦闘機も空母も「シンボル」じゃ無い。

    もっとも、政治に目を向ければ、英国のEU離脱に向けた議会の決議のグダグダっぷり(EU離脱案も再交渉案も国民投票やり直し案も反対、メイ首相辞任も反対って。何がしたいんだ???)を見ると、民主主義国の負の面(衆愚政治)が各国共出ていますね。。。

    日本も今まで笑えない状況でしたが、安倍政権で少しずつマシになりつつあることに期待するしかないですね。後継者が見当たらないという、困った問題もありますが。。。

    返信削除
  2. ぼたんのちから2019年3月15日 18:14

    メルケル後任のクランプ-カレンバウアーは、世界やEUの現実を直視しない点でも後継者であるようだ。クランプ-カレンバウアーのEU構想は、EU「幻想」でなかろうか。
    クランプ-カレンバウアーのEU構想のこの記事にあげられている2点、空母の共同運用と、EUの国連安保理常任理事国扱いを見てみると、その常識外れの考えが見て取れる。
    EU内で空母を作れるのはフランスのみであり、フランスの後継空母をEUの費用で賄うならフランスは賛成するかもしれない。ドイツはEUの褌で相撲を取ろうとしている。しかし、巨額の建造費や維持費をEUで負担することは、空母によるメリットのないEU内中小国は、費用の支出に反対するだろう。そもそも空母保有の目的や欧州での運用を考えると現実的で無く、胡散臭さを感じる。
    EUの国連安保理常任理事国扱いは、英仏と共に欧州を代表する常任理事国になりたかったドイツの下心が見え見えだ。EUの衣を被ってその野望を達成しようとしているのであろうが、もしEUが常任理事国になったとしても、ドイツがその代表になれると考えているのだろうか。それは甘い考えかも知れない。
    クランプ-カレンバウアーの自国にのみ都合の良い考え方は、メルケル譲りなのだろう。EU内の他国の立場で物事を考えることのできないドイツは、当分続く。

    返信削除
    返信
    1. 確かに。石油やガスをロシアに依存しているため、陸続きのウクライナ問題に何も出来ないでいて「空母を作る」と言っても、他の国はドイツを信用できないでしょう。軍拡する覚悟があるなら、カチでロシアと喧嘩しろよ、ドイツ。
      日本の政治もヘタれ具合が激しいですが、ドイツの偽善ぷりは吐き気がする。

      削除
    2. ぼたんのちから2019年3月15日 21:31

      現代の世界の国々は、個人的にはむき出しの国益で動いていると考えています。この状況となった原因は、第一に米国の世界覇権の揺らぎによるものですが、中露のみならず、西欧、特にドイツも国益優先の政治、外交を行っていることにもよります。
      ドイツは、国益の追求に際に、衰退するリベラリズム的考え方による世界理解に基づくと推測していますが、この理解がいかに現実と遊離しているのか、それがいかに危険で深刻な問題を引き起こしているか、認識していないことに憂慮を禁じ得ません。
      ドイツのロシアや中国に対する宥和的姿勢がそれを示しています。さらにドイツの問題は、対外的なものにとどまらず、基幹産業である自動車産業や基幹金融機関であるドイツ銀行の世界的犯罪、及び犯罪的行為に対する国際的非難や制裁があるにもかかわらず、ドイツ政府の甘い対応が示すように、その深刻さを認識していません。
      国家の衰退とはいかなるものか、なかなか明瞭な姿を見ることはできませんが、ドイツの現実が示すものなのかもしれません。

      削除
    3. おっしゃるとおり、「ドイツのロシアや中国に対する宥和的姿勢」と「リベラリズム的考え方」には、私も大いに懸念しています。英国のブレグジットの根本には、安易なリベラリズムが現実に即していないことに対する反発がありますから。
      また、中国に放漫融資したドイツ銀行他の金融界と自動車他の産業界も、米中貿易戦争で大変な打撃を受けそうで、その余波が懸念されます。ドイツ経済が破綻しかかるとEU全体がコケますから、リーマンショックの比では無い世界経済危機になるでしょう。
      何でドイツは自らコケそうな道を進むんでしょうね?もしかして、過去二回の世界大戦の敗戦は民族性の為せる必然か?と思ってしまいます。

      削除

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