2019年6月24日月曜日

第六世代戦闘機に必須の技術要素はこの4点だ


America's 6th Generation Fighter Could Be Everything: 4 Things It Must Haveアメリカの第六世代戦闘機に必須の性能4点はこれだ

国が第5世代戦闘機F-35ライトニングの本格稼働に向かう中、フランス、ドイツ、日本、英国は一気に高性能の第六世代機開発を検討している。
第六世代機の姿がどうなるかまだ断言できないが第一線配備は2030年代後半から2040年代になるはずである。ただし、第六世代機には新技術が盛りだくさん搭載されるはずだ。
軍事装備開発の常として軍と産業界で次代の先導権争いがすでに始まっている。米海軍、空軍は別の第六世代後継機構想をFA-XX並びに侵攻制空戦闘機構想として業界に提示している。
F-35で海軍、空軍それぞれの要求内容の調整に苦労した挙げ句、部品数で共有化は2割にとどまった経験から両軍ではライトニング後継機を共通機種にする動きは皆無に近い。PCAは長距離援護機としてB-21レイダーとともに敵空域に侵入し敵戦闘機の脅威に対抗する構想だ。FA-XXは敵爆撃機やミサイルから空母の防御を期待される。
F-35では攻撃能力を空対空戦能力より優先したが。第六世代機では制空能力能力を再び重視する。このため操縦性が重要になるのか、またはスーパークルーズ(長時間超音速飛行)を維持するのかは今後の議論の的だろう。 
だが以下4つの技術内容は空軍海軍で共有されそうだ。
1. ステルスを実現するレーダー断面積だけでは不十分
ステルス機への批判派にはセンサー技術の技術革新と戦術の進化でステルス技術の陳腐化は避けられないとの意見がある。
だが実際にはステルスが絶対的な技術であったことはない。ステルス機が探知不可能であったこともないし、逆にセンサーでレーダー断面積や赤外線でのステルス効果が無効にできるものでもない。
それでも懐疑派はステルス機が今後普及しても技術・戦術の整備で対抗策が出現するはずと主張する。低帯域レーダー、協調型交戦技術のネットワーク型複合レーダー運用、長距離赤外線捜索探知装備が今後実用化されるというのだ。
こうした技術の出現でステルスが即無効になるわけではないものの先進国における学士号のように戦術シナリオではステルスは当たり前技術となりそれだけで成功が約束されることにはならない。
端的に言って航空機があらゆる戦闘環境で生存するため必須の性能となってもレーダー断面積を小さくしても生き残りが保証されることにはならない。

2. 航続距離
第4世代機第5世代機として供用中の米軍機材は機内搭載燃料では戦闘行動半径が極めて限られてしまう。非ステルス機は外部燃料タンクや空中給油で飛行距離を伸ばす。だがこの解決策ではステルス機はレーダー探知を招いてしまう。
高精度の巡航ミサイル、弾道ミサイル、極超音速ミサイルが急速普及しすると駐機中機材が地上で撃破されたり支援装備が狙われる脅威が現実のものになる。第六世代ステルスジェットが沖縄の基地や南シナ海洋上の空母にわずか数分の警告でミサイル攻撃が空から降ってくる事態が発生しそうだ。
このため機内燃料搭載量を拡大し、基地施設を広く選択して安全かつ柔軟な新型機の運用が必要だ。結果として機体は拡大され同時にペイロードも大きくなる。
ただし機内燃料槽の大型化だけが解決策ではない。ステルス給油機やステルス増槽の開発も考えられる。またスタンドオフ巡航ミサイル、極超音速ミサイルが実用化されれば攻撃機材は防衛側の「バブル」空域の攻撃も可能となる。

3.無人機との共同運用
ステルス機と言えどもセンサーの性能向上の前に姿を隠すのが困難になっていくが、解決策はある。いさぎよく敵に姿を見せるのが安価な対策で、しかし数百個もの囮を放出し敵に本物の標的を識別できなくさせることだ。
米海軍のスーパーホーネットでブヨほどの大きさのパーディックス無人機103個を放出実験を行った。一分間でレーダーにはイナゴの大群のように写るようになった。
もちろん無人機を囮として使うためにはレーダーで戦闘機のように写るようにする必要があり、あるいは空軍のMALD-X無人囮装置のように高額なものになる。オーストラリア空軍は「忠実なるウィングマン」コンセプトで無人機を開発しセンサーや兵装と搭載しようとしており、必要ならミサイル迎撃にもあたらせる。
ただし将来の忠実なるウィングマンで性能をフルに発揮するには技術統合を進める必要があり、人工知能により有人機パイロットの負担を減らし、強靭なネットワークで妨害を受けない通信リンクを敵の電子戦環境でも確実にすることがその一例だ。
当然ながら将来のジェット機では電子戦技術に人工知能を応用して敵の妨害も図ることになるだろう。

4. 発電容量
ジェット戦闘機ではエイビオニクスが高度化するため機内発電容量の増強が必要となり、F-35の最新アップデートでも発電系統の効率向上がひとつのねらいとなっている。
エンジンメーカーも次世代エンジン開発では従来を上回る高出力発電にターボの活用で対応する必要が生まれる。
発電力の増強分はエナジー兵器のレーザーや高周波装備に使う。空軍はレーザー砲実験をF-15で2021年に予定しており、対空ミサイルの誘導機能を妨害する。ただしもっと強力なレーザーなら有効距離が伸び、高熱による破壊効果が生まれ事実上弾薬数の制限なく攻撃兵器に転用できる。
敵の実力が向上してステルスが切り札にならなくなっても、レーザーや運動エナジーで撃破が難しいアクティブ防御を実用化し、機材の防御策を追加すれば長距離センサーや対空兵装の進歩に対抗できるはずだ。■

Sébastien Roblin holds a master’s degree in conflict resolution from Georgetown University and served as a university instructor for the Peace Corps in China. He has also worked in education, editing, and refugee resettlement in France and the United States. He currently writes on security and military history for War Is Borin

2019年6月23日日曜日

RQ-4Nはこうしてイランに撃墜された

A War Begins? How Iran Shot Down a U.S. RQ-4N Surveillance Drone イランは米RQ-4N偵察無人機をどう撃墜したのか。

June 21, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: IranU.S. MilitaryUAVsWarPersian Gulf

2019年6月20日早朝、イラン海沿いの街ゲロウクGerouk近くで移動起立発射トラックがミサイル3発を搭載するフェイズドアレイレーダーが捕捉した標的に角度調整していた。同地はホルムズ海峡で最も狭くなっている部分を見下ろし、眼前を巨大タンカーがペルシア湾からインド洋に出入りしていく。
標的機は大型米海軍無人機RQ-4N広域海洋監視無人機(BAMS-D)で翼幅35メートルとボーイング737に匹敵する。空軍でかつて供用したRQ-4Aを改装したBAMS-DはMQ-4Cトライトンの試作機だった。
RQ-4Nは海軍のVX-20試験評価飛行隊に所属し、アラブ首長国のアルダフラ航空基地を真夜中に発進したと言われる。離陸は専用パイロットが遠隔操縦し、ペルシア湾上空を時速350マイルと通常の航空機より低速で高度100千フィートの成層圏で飛行していた。
大型UAVの同期は南東に上昇し狭いホルムズ海峡を下図のように周航した。
同機の操作員は飛行高度を下げる調整を強いられた。赤外線センサーで船舶を探査、あるいは電磁ESMセンサーで近隣のレーダー信号を探知していたはずだ。
4:30 AMに北西に戻るとサヤード-2Cミサイル一本が発射され、マッハ4に加速された。
RQ-4にはAN/ALR-89防御装置一式が搭載され、レーダー警告受信機から操縦者に脅威の接近が知らされたはずだ。だがミサイルを振り切ることは不可能なままALR-89レーダー妨害装置を作動させていたのではないか。
対策をとっていても結果を不可避だった。サヤード-2Cミサイルの弾頭から破片が機体を貫通し、100百万ドルの同機はホルムズ海峡に墜落した。
イランはその後同機残骸を海上で回収したと述べてる。機体の調査結果はロシアや中国と共有されそうだ。
以上は米、イラン双方の情報をまとめたものだ。
ただし、一点が熱い議論の的となっている。イランは同機が「ステルスモード」になっていたと主張し、信号を発信させずにイラン領空に侵入しゴルクGhorukから35マイルのコーエモバラクKoh-e-Mobarak近郊で被弾したと述べている。
これに対して中央軍司令部は同機はイラン海岸線から21マイル地点のホルムズ海峡上空を飛行していたと主張しており食い違う。
グローバルホークはステルス機ではなくRQ-170ステルス機のように敵国領空に侵入することができない。RQ-170は2011年12月に操縦を乗っ取られイラン国内に墜落しているが、同機の標準任務は安全な距離から敵国を監視することに有る。
ポイントは米国無人機がイラン領空を侵害していない点ではなくそもそもRQ-4Nのような脆弱性の有る機材を領空に侵入させるはずがない点だ。
イランにはロシア、米国が原設計の防空装備を供用中
イラン革命防衛隊の航空宇宙防衛軍は各種地対空ミサイル装備を供用しており、おもに3つの種類に大別される。ロシアS-300、米ホーク、英レイピアの様な輸入装備。国内で輸入装備をリバースエンジニアリングで発展させたもの。そしてリバーシエンジニアリングした中国製品をイランでリバースエンジニアリングした装備だ。
イランのラード(「雷』)防空ミサイルはロシアのブク中距離地対空ミサイルのコピーでブクは2012年の軍事パレードで初めてその存在が知られたが、2014年のマレーシア航空MH117便を撃墜し298名の生命を奪ったことで知られる。この際はロシア陸軍の第53防空旅団がひそかにウクライナ東方に同ミサイルを持ち込んでいた。
イランがブクを輸入した事実は確認されていないが、ラードはブク-M2EK(NATOコードネームSA-17グリズリ)輸出型と類似しているように見える。
ラアドのタエルミサイルはブク-M-1-2の9M317ミサイルにほぼ同じで、有効高度は82千フィート、有効射程は31マイル、最高速度はマッハ4だ、
イランのメディアではラアド防空装備の各種型式を紹介しており、一般人には理解の混乱を招いている。最高性能を有すると言われるのはホルダド-3で名称は1982年にイラクから奪還したホラムシャール港に由来している。
ホルダド-3で発射可能なのがタエル-2Bミサイルだが別タイプのミサイルのサヤド-2Cは実は米国装備を原型としている。
1979年イラン革命の寸前に当時のイラン政府はRIM-66 SM-1海軍用対空ミサイルを輸入していた。
発射風景の写真ではSM-1から派生のサヤド-2Cの特徴の中間部分の延長が見られる。これは9M317が原型のタエル-2と大きく異なる。.
サヤド2Cはレイル発射指揮で射程46マイル、有効高度は100千フィートでRQ-4に充分対応できるが報道では同機はミサイル発射時点で高度をさげていた。
そうなるとイランはロシアが原設計のミサイル発射装置で米国でもともと開発したミサイルを発射してRQ-4Nを撃墜したことになる。
無人機攻撃は開戦を正当化できない
RQ-4N撃墜はイラン革命防衛隊によるペルシア湾での軍事活動の最新事例となりテヘランが米国による経済制裁の強化に忍耐を失いつつある状況の印だ。トランプ政権はイラン核合意から2018年に一方的に脱退している。
ただし中東では今回以外も米無人機の撃墜が相次いでいることに要注意だ。ロシアのパンツィール防空装備のメーカーからは2017年に米海軍のRQ-21ブラックジャック無人機をシリア・タルタス近郊で撃墜したと述べている。もっと最近ではイラン軍がMQ-9リーパーを携帯対空ミサイルで撃墜しようとしたし、イエメンのフーシ反乱勢力が2K12カブ(SA-6)で別のMQ-9を撃墜している。
偵察中の無人機の撃破しても開戦は正当化されない。この曖昧さを逆手に取ってテヘランは重要な米軍事装備を国際空域上空で撃墜したのか。
イランによる挑発行為は綿密に計算されていた可能性があるが、軍事衝突にエスカレートしかねないものだ。ブルームバーグは米軍が撃墜当日にミサイル発射地点の攻撃実施寸前まで言っていたと伝えており、タカ派の安全保障担当補佐官ジョン・ボルトンが攻撃を進言したというが、実施寸前で命令が取り消されたという。■

Sébastien Roblin holds a master’s degree in conflict resolution from Georgetown University and served as a university instructor for the Peace Corps in China. He has also worked in education, editing, and refugee resettlement in France and the United States. He currently writes on security and military history for War Is Boring.

2019年6月20日木曜日

2019年6月20日、イランが米グローバルホークをミサイルで撃墜

US: Iran Shoots Down Global Hawk; Second Drone Down This Month イランがグローバルホークを撃墜。今月に入り無人機撃墜は二機目

The Global Hawk was downed after two earlier shots at US drones in the region, and attacks on commercial shipping.

グローバルホーク撃墜に先立ち2機への攻撃は失敗していた。民間船舶への攻撃を監視していた。
By   PAUL MCLEARY
on June 20, 2019 at 8:07 AM
Global Hawk reconnaissance drone

6月19日夜、RQ-4Aグローバルホーク偵察無人機がホルムズ海峡上空でイラン軍に撃墜されたと米政府関係者が認めた。同地区で米イラン感で緊張が高まる中一連の事件が発生しているが最新かつ最大規模の事態となった。
同機は「国際空域でイラン軍地対空ミサイルに撃墜された」渡米中央軍報道官ビル・アーバン海軍大佐が声明文を発表した。
イランのイスラム革命防衛隊も同日早く声明文を発表しており、同機はイラン領空に侵入したためコウエモバラク地方近隣の空軍部隊が撃墜したとしている。
「イラン報道に同機がイラン上空に侵入したとあるが虚偽報道である」とアーバン大佐は説明。「国際空域を飛行中の米偵察機材への一方的攻撃だ」
RQ-4は最高性能の高高度無人偵察機であり、その任務は長距離ミッションで広範囲の偵察を行い、国際空域から対象国内部を監視するのが役目だ。
同機がイラン領空内に侵入したのか、公海上空を飛行していたのか別視点からの確認できない。
イランのマシュレグ通信は革命防衛隊に近いことで知られ、無人機はホルダドミサイルで撃墜したと報道している。2014年にその存在が判明した同ミサイルは射程95マイルで有効射程は30マイル程度といわれる。
今回の撃墜の前にペンタゴンはイランが支援するフーシ反乱勢力がMQ-4リーパーを撃墜したと認めており、これとは別にイランが地対空ミサイルを別のリーパーに発射舌がこれは失敗したとしていた。
フーシによる撃墜事案ではロシア製SA-6地対空ミサイルが発射されており、CENTCOMは「これまでのフーシの軍事力から一歩前進しているのがわかる」と述べていた。
6月13日の撃墜未遂ではイラン製SA-7ミサイルが発射された。今回の撃墜に使われたミサイルの種類は不明だが一つ確実なことがある。イランが発射したミサイルで130百万ドルのグローバルホークを喪失したことだ。■

2019年6月19日水曜日

1940年代末に米空軍はロボット爆撃機でソ連への核攻撃を想定していた




U.S. Air Force Considered Building Robot B-47 Bombers for One Reason 米空軍は無人B-47爆撃機でソ連攻撃を想定していた

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June 16, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: B-47Hydrogen BombsNuclear BombsNuclear Bomber


1949年末、米空軍はプロジェクト・ブラスリングを立ち上げB-47ストラトジェット爆撃機を遠隔操縦核兵器運搬手段に変えようとした。

空軍が無人核爆撃機の取得をめざした経緯はA History of the Air Force Atomic Energy Program: 1943–1953として空軍が当時検討していたた内容が機密解除で入手できる。結局、同構想は途中で中止されたが。


日本への原爆投下で第二次大戦が終了すると米国はより強力な水素爆弾の開発を開始しソ連を標的に想定した。

原子力エナジー委員会は核兵器開発を担当し水爆開発に走ったが。核兵器を運ぶのは空軍の役目なのに空軍は全く関与しなかった。

その結果、空軍は新型兵器の外寸や効果を教えてもらえず推測で運搬手段を整備することとなった。

当時は核兵器の効果を理解するものは皆無で、空軍のブラスリングに関する記録では立案者は水素爆弾は「森林を20マイルに渡り焼き尽くす地獄を作り出す」効果があり「小規模ハリケーンを呼び起こす」と想定していた。

空軍はパイロットが今後登場する爆弾を運べるのか、爆発後に生存できるのか疑い始めた。
空軍は大きな課題に直面した。10千ポンド兵器を4千カイリ先に運び、目標地点からニマイル以内で爆発させる任務を二年半以内に実現するのだ。

空軍はミサイル開発はデッドライン前に実現できるとは考えす、既存の爆撃機を無人機に改装する、いわば窮余の策を思いつく。

無人機にB-47を選んだのは比較的低コストで、頑丈で利用できるからだった。ブラスリングでは無人B-47の運用は三通り想定していた。

一つは完全無人機化して地上基地から制御する案で、もうひとつは乗員が離陸させてコースに乗せてから友好国上空で機外脱出するものだった。

最後がDB-47A制御機でMB-47B無人機を遠隔操縦する案だ。

標的地点で無人ストラトジェットは降下して自爆、あるいは爆弾を投下してから自爆するはずだった。

どこかで聞いた話だった。プロジェクト・ブラスリングには無人爆撃機攻撃の前例があったのだ。

第二次大戦中の米陸軍航空軍は無人爆撃機をアフロダイト作戦として運用を試みていた。極秘プランでは使い古したB-17やB-24に爆発物を満載しサーボモーターと無線制御装置を搭載しそばを飛ぶ母機から操縦し地上目標に突っ込ませる計画だった。

爆弾搭載機を離陸時はパイロットが操縦し、最初のウェイポイントで機体脱出しその後の操縦は母機に任せる構想だった。

1944年8月12日に悲劇が起こった。ジョセフ・P・ケネディJR(ジョン・F・ケネディ大統領の兄)がアフロダイトミッションで死亡した。

ケネディとウィルフォード・ウイリー注意はPB4Y爆撃機をRAFウィンファーティング基地のあるイングランド南部から離陸させ最初のウェイポイントを目指すはずだったが、離陸直後に爆発し両名とも死亡した。

だが爆撃機を十分信頼できる形で運用するのはアフロダイト作戦で難関だった。それから数年してブラスリングになったが空軍は調達部門がいつも経験する頭の痛い問題に直面した。

機体製造と改修を担当するボーイングと航法装置を担当するスペリーが対立し、お互いに情報を開示しなくなった。別の問題も発生した。既成品の自動航法装置で4千マイルの行程の制御は困難と判明した。またロボット機は妨害に弱いこともわかった。

空軍技術陣は後者については指向性アンテナ採用で緩和できると見た。

そして要求内容の変化がやはり発生した。1951年6月になるとロスアラモスの科学陣がH爆弾の寸法見積もりを変更してきた。

重量10千ポンドの想定が50千ポンドになり、全長は20フィート、直径6フィートになった。B-47はこの大きさも対応できるし4千マイルの飛行も可能だがそれは空中給油を受けて低空飛行した場合に限られる。最終的に別の技術開発によりブラスリングの課題は不要となった。

「核兵器の外寸が急速に小型化されたことと運搬手段の改良で爆発後の衝撃効果を回避する問題が解決された」とB-47の運用記録に詳しいシグマンド・アレクサンダー退役大佐が書いている。

オペレーションアイヴィー核実験が1952年に行われ原子力科学者には有人爆撃機で最新の核兵器を投下しても爆発前に安全な距離に退避することが可能と判明した。
プロジェクト・ブラスリングは幕引きとなった。空軍は1953年に同事業を終了し、実施していても効果の保証はなく当てにならない核兵器運搬方法になると見ていた。

無人B-47構想は放棄され、空軍は有人核爆撃機B-36の運用を続けた。

ライトパターソン空軍基地のライト航空開発センターがブラスリングの中心となっていたが無人飛行と航法の研究には戦略爆撃任務以上の意義があると確信しその後も研究を続けようとした。にもかかわらず空軍は研究活動を終了させた。

ごく最近までだ。今日の空軍は新型長距離打撃爆撃機の無人運用を模索している。同機は「任意有人機」と基本が無人機になるといわれ60年前にブラスリングで想定したB-47を思い起こす。■

This article by Adam Rawnsley originally appeared at War is Boring in 2014.

2019年6月18日火曜日

★日本の新型フリゲート艦のCICが宇宙船ブリッジみたいになるのはすごい



The Combat Information Center In Japan's New Frigate Is Like A Starship's Bridge 日本の新型フリゲート艦の戦闘情報センターが宇宙船のブリッジみたいになる

The innovative round design that is wrapped in screens looks like it came right out of Starfleet's Utopia Planitia shipyard. 画期的な円形配置に画面を多数装備すると宇宙艦隊のユートピア・プラニティア建造所の作品のようだ。

BY TYLER ROGOWAYJUNE 15, 2019

YOUTUBE SCREENCAP


本の30FFM多機能フリゲート艦の建造がまもなく始まる。就航すれば日本の海軍部隊で働き馬の様になるはずだ。同艦には興味深い機構が採用される。ステルス艦体、高速性能、新型アクティブ電子スキャンアレイ(AESA)レーダー、艦尾からの小型艇運用、無人装備の運用能力、マーク41垂直発射装備だ。なかでも戦闘情報センター(CIC)が突出している。
CICは戦闘艦の頭脳だ。ブリッジは航法を司るがCICは戦闘に集中する。CICの限られた空間にセンサー、通信、兵装制御、さらに一般状況情報が詰め込まれ、一部は自動化されているが手動操作もあり、戦術判断を下す場所になっている。
宇宙艦隊所属艦のブリッジといってもおかしくないのが30FFMが搭載する先端統合CIC(AICIC)で艦体の深い場所に設置され生存性を最大限確保しながらリモートで各種タスクを実施する。室内の外周部には大型ディスプレイ多数を配置し、戦術状況把握以上の機能が実現する。AICICで乗員は艦の操舵、機関運転、航法、ダメージコントロール、消火活動、通信その他機能を多機能コンソールとオープンアーキテクチャのソフトウェアで実現する。
円形に配備した映像装置では分散開口画像の表示も可能で、乗員は艦の周囲を合成した姿を昼夜とわず見ることができる。拡張現実が採用されるだろう。標的の軌跡や危険要素など重要情報を表示するものと見える。同様の新技術は軍用車輌や水上艦で採用が広がっている。
Naval NewsによればAICICには14の多機能コンソールが外周部に配置され、中央に操舵機能、指揮官用に多機能コンソール4卓と大型テーブル状の画面がありミッション立案と航法に使うのだろう。
Naval Newsはこう伝えている。
新型360度ビデオの壁はMHII(三菱重工)が製造し柔軟性を最大限まで乗員に与え、フリゲート艦運用をより確実にする他、冗長性以外にバックアップ(ブリッジや機関室に損傷が発生した場合でもCICからの操艦は可能)にもなる。
戦闘情報センターは以前の暗く、混雑し、操作卓がいっぱいという過去のイメージを脱しつつあり、より広く協業できる空間に変わろうとしている。イージス戦闘システムの最新のベイスライン改修でもここまで大胆な変化になっていないが、新型ズムワルト級駆逐艦では地下指揮所や合同航空作戦センター(CAOC)に近いかたちになっている。また30FFMの柔軟度に近いものがあるが、洞窟に近い配置で戦術面より戦略を重視した機能になっている


PUBLIC DOMAIN
ズムワルト級の複合階構造の戦闘情報センターは単に「ミッションセンター」と呼ばれている。


2022年ごろに30FFM初号艦が就航しAICICが稼働を始めれば興味深い展開になるはずだ。ズムワルトの大型艦内指揮所の写真は公開されていないが、同艦のミッション装備の一部として設置されているのだろう。
それはともかく、SFの様な空間が現実になり、ハイテク指揮所が新鋭艦に設置される日が来たようだ。■

Contact the author: Tyler@thedrive.com

2019年6月17日月曜日

パリ航空ショーにC-2、P-1を展示し技術力を印象付けようとする日本

PARIS: C-2, P-1 underpin big Japanese presence

17 JUNE, 2019
SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
BY: GREG WALDRON
PARIS

崎重工のC-2戦略輸送機がパリショーにデビューし、P-1哨戒機と地上展示されている。
 2機は外観もミッションも異なるが設計上で共通点が多く、主翼やコックピット窓を共有している。
 2機は日本の力の入れようを象徴しており、防衛装備庁の後藤雅人プロジェクト統括官(航空担当)以下自衛隊からは65名が参加している。

Asset Image
Max Kingsley-Jones / FlightGlobal

 後藤によればエアバス・ディフェンス&スペースのA400Mとほぼ同寸のC-2で大変だったのは高速長距離飛行性能の実現で戦術戦略両面で性能を発揮させることだったという。
 今回がパリ航空ショー初出展だが、ドバイ航空ショーには2017年に、オーストラリアのアヴァロン航空ショーでは今年2月に出展ずみだ。C-2をP-1と並べて展示するのは機体への関心を高めると言うより日本の技術力を誇示し今後の共同開発につなぐためと後藤は述べた。
 またC-2は航空自衛隊でミッションの完全実施が認められ、貨物空中投下から人員輸送まで、空中給油を受け、低空飛行、編隊飛行ができるようになったと後藤は説明。
 現在C-2は8機が日本で供用中でここには試作用2機は含まない。最終的に予算が許せば航空自衛隊は30機を調達するという。
 試作型C-2の一機は信号情報収集(SIGINT)機LRXに改修されている。後藤によればあくまでも実験用だが結果次第で同機のSIGINT型に道が開くという。.
 星海将補によればP-1は海上自衛隊で優れた実績を示しており、航続距離が伸び、センサー性能はロッキード・マーティンP-3を超えているという。現在21機が供用中でこれも予算が許せば最大70機の調達をもくろんでいるという。
 C-2はジェネラル・エレクトリックCF6ターボファンエンジン双発でP-1はIHI製F7エンジン4基を搭載する。
 後藤からは日本がめざす三菱F-2戦闘機の後継機、F-3または未来型戦闘機について言及があった。
 日本は同機の実現に向け最善の選択肢を検討中だと後藤は強調。選択肢は完全国産化、共同開発案、既存機種の改良発展型の3つだという。ただし、日本としては主導権を握っていたいと考えており、事業は「可能な限り早く」開始させたいとする。■

イラン潜水艦部隊はホルムズ海峡封鎖で脅威となるのか、ここでも北朝鮮の関与



Iran's Mini-Submarine Fleet Can Sink Warships (Thanks to North Korea) イランの小型潜水艦部隊は戦闘艦艇を沈める能力がある(北朝鮮がこれに貢献している)

June 15, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: IranMilitaryTechnologyNavySubmarines

イラン間の緊張は高まる一方で新事態が毎週発生している。
イラン議会で革命防衛隊司令官ホセイン・サラミ少将が米空母の「脆弱性」のため米軍はペルシア湾でイラン軍に対抗できなくいとの棘のある発言した。このような発言はイラン政府関係者や国営通信では日常のことでイラン軍事力に絶大な信頼を示している。
だがイラン通常戦力に威力がどこまであり、米攻勢にどこまで抵抗する実力があるのだろうか。
The National Interestではこの疑問にイラン空軍 air forceと水上艦 surface navy.について考察した。今回はイラン通常戦力の中核ともいうべき世界第四位の実力を自負する潜水艦部隊に焦点を当てる。
イラン潜水艦部隊で特筆すべきは隻数で、同国海軍の中でも突出している。イランの海防艦、フリゲート、駆逐艦あわせて10隻にもならないのに潜水艦はなんと34隻もある。その大部分は小型潜航艇で「沿海域用」ディーゼル電位推進式だ。さらに20隻あまりは国産のガディール級で一部は北朝鮮製ユーゴ級で構成する。ガディールは小型ながら相当の攻撃力を有し、533ミリ魚雷発射管の数は大型キロ級の6本に対し2本を搭載している。
イランのミニ潜水艦集中整備は米国やロシアの充実した潜水艦部隊の域に達しないのは確かだ。だがイランの戦略目的で考えると小型潜水艦部隊は合理的な存在だ。イランは海洋兵力投射を全世界で展開する必要がないし、中東全域を活動範囲にする必要もない。かわりにイラン海軍にはベルシア湾、特にホルムズ海峡の制圧が具体的目標だ。ディーゼル電気推進式艦の航続距離が短いがペルシア湾の水深と制約の中で意味はない。また機雷敷設を気づかれずに実施する能力があるイラン海軍には潜水艦部隊は哨戒、待ち伏せ作戦に最適な存在だ。
最近になりイランは潜水艦建造能力を拡大しており、超小型潜水艇以上の建造を狙っている。新型ファテ級はガディール級とキロ級の中間の600トンで533ミリ発射管に加えイラン国営通信は対艦巡航ミサイルも発射可能と伝えている。同級は2隻あると見られる。
イラン潜水艦部隊は隻数とともに技術面でも強力な存在でイランが湾岸地区の地政学で勢力拡大を目指す中で当面はこのまま維持するだろう。本格的対決となった場合にイラン海軍には米海軍と互角の戦闘は望むらくもないが、潜水艦部隊が接近阻止領域拒否l (A2/AD)で有効な手段となりホルム海峡を封鎖したり、米軍部隊に一回きりの奇襲攻撃をかけてくる可能性がある。■
Mark Episkopos is a frequent contributor to The National Interest and serves as research assistant at the Center for the National Interest. Mark is also a PhD student in History at American University.

Image: Reuters.