スキップしてメイン コンテンツに移動

ファーンボロショーにて。国際情勢の悪化を受け、戦闘機需要の高まりにボーイングはF-15EXの国際売り込みに好感触を得ており、電子戦強化型の立ち上げも検討か。(Breaking Defense)

 F-15EX Arrival

Lt. Col. Richard “Tac” Turner, Commander, 40th Flight Test Squadron, and Lt. Col. Jacob “Duke” Lindaman, Commander, 85th Test & Evaluation Squadron, deliver the first F-15EX to its new home station, Eglin AFB, Florida, 11 March, 2021. (U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. John Raven)

ボーイングが、F-15EXを電子攻撃機に改造することを検討中

「社内では、グラウラーrに変えることができないかという話題が多い」とボーイングF-15ビジネス開発リードのロブ・ノボトニーは語った

2021年3月11日、フロリダ州エグリン基地に最初のF-15EXを引き渡した第40飛行試験飛行隊司令官リチャード・"タック"・ターナー中佐と第85試験評価飛行隊司令官ジェイコブ・"デューク"・リンダマン中佐。(米空軍撮影:Tech. Sgt. John Raven) 


FARNBOROUGH 2024 - ボーイングは、F-15EX Eagle IIを海軍の電子戦ジェット機であるEA-18Gグラウラーようなプラットフォームにできないか積極的に研究していると、同社幹部が本誌に語った。「Growlerラインは終了した」と、ボーイング社のF-15事業開発責任者であるRob Novotnyは、週末に本誌とのインタビューで語った。グラウラーはF/A-18の改良型で、2027年に生産が終了する。 

「社内では、F-15EXをグラウラーにできないか、という話題で持ちきりです」とノボトニーは電子戦(EW)能力などの機能により可能になるステルスの異なる定義を主張した。ノボトニーは、競合するロッキード・マーチンが現在ステルス戦闘機の生産を独占している、低被視認性コーティングの観点でステルス性能を理解すべきではないと主張した。 「ステルスとは、敵が望まない場所に行き、敵の環境で活動し、目的を達成し、標的にされないことを意味するというのが私の定義です」。 

F-15EXは、BAEが提供するイーグル・パッシブ・アクティブ・ウォーニング・サバイバビリティ・システム(EPAWSS)により、すでにEW能力を備えている。この戦闘機にグラウーラーのような役割を求める場合、ボーイングはおそらく、追加の妨害ポッドやその他の有効なサブシステムのようなツールでEW能力を拡大しようとするだろう。 

F-15の最新バージョンF-15EXは、6月に州軍航空隊に最初の機体が納入され、初期運用能力を達成した。今回のファーンボロー航空ショーでボーイングは、アメリカ空軍版の設計を忠実に再現したカタール版F-15QAを展示している。 

ノボトニーは、ボーイングがサウジアラビアやポーランドといった顧客に売り込んでいるF-15の国際キャンペーンにおける更新型F-15の見通しについて、強気な様子であった。アメリカ空軍の発注は近年やや流動的で、議会の介入や今後の予算変更がない限り、98機の調達規模のプログラムになる。 

「今回得られた大きな収穫は、世界の防衛市場で戦闘機への期待が高まっているということだ。つまり、残念ながら、世界的な出来事によって、制空権や制空権プラットフォームに再び焦点が当てられるようになったということだ」とノボトニーは語った。■

Boeing eyes converting F-15EX into Growler-like electronic attack jet

“There’s a lot of conversation internally, could we turn this into a Growler,” Boeing F-15 business development lead Rob Novotny told Breaking Defense. “So we're looking at some trade work.”

By   MICHAEL MARROW

on July 23, 2024 at 2:22 PM

https://breakingdefense.com/2024/07/boeing-eyes-converting-f-15ex-into-growler-like-electronic-attack-jet/



コメント

このブログの人気の投稿

フィリピンのFA-50がF-22を「撃墜」した最近の米比演習での真実はこうだ......

  Wikimedia Commons フィリピン空軍のかわいい軽戦闘機FA-50が米空軍の獰猛なF-22を演習で仕留めたとの報道が出ていますが、真相は....The Nationa lnterest記事からのご紹介です。 フ ィリピン空軍(PAF)は、7月に行われた空戦演習で、FA-50軽攻撃機の1機が、アメリカの制空権チャンピオンF-22ラプターを想定外のキルに成功したと発表した。この発表は、FA-50のガンカメラが捉えた画像とともに発表されたもので、パイロットが赤外線誘導(ヒートシーキング)ミサイルでステルス機をロックオンした際、フィリピンの戦闘機の照準にラプターが映っていた。  「この事件は、軍事史に重大な展開をもたらした。フィリピンの主力戦闘機は、ルソン島上空でコープ・サンダー演習の一環として行われた模擬空戦で、第5世代戦闘機に勝利した」とPAFの声明には書かれている。  しかし、この快挙は確かにフィリピン空軍にとって祝福に値するが、画像をよく見ると、3800万ドルの練習機から攻撃機になった航空機が、なぜ3億5000万ドル以上のラプターに勝つことができたのか、多くの価値あるヒントが得られる。  そして、ここでネタバレがある: この種の演習ではよくあることだが、F-22は片翼を後ろ手に縛って飛んでいるように見える。  フィリピンとアメリカの戦闘機の模擬交戦は、7月2日から21日にかけてフィリピンで行われた一連の二国間戦闘機訓練と専門家交流であるコープ・サンダー23-2で行われた。米空軍は、F-16とF-22を中心とする15機の航空機と500人以上の航空兵を派遣し、地上攻撃型のFA-50、A-29、AS-211を運用する同数のフィリピン空軍要員とともに訓練に参加した。  しかし、約3週間にわたって何十機もの航空機が何十回もの出撃をしたにもかかわらず、この訓練で世界の注目を集めたのは、空軍のパイロットが無線で「フォックス2!右旋回でラプターを1機撃墜!」と伝え得てきたときだった。 戦闘訓練はフェアな戦いではない コープサンダー23-2のような戦闘演習は、それを報道するメディアによってしばしば誤解される(誤解は報道機関の偏った姿勢に起因することもある)。たとえば、航空機同士の交戦は、あたかも2機のジェット機が単に空中で無差別級ケージマッチを行ったかのように、脈絡な

漁船で大挙押し寄せる中国海上民兵は第三の海上武力組織で要注意

目的のため手段を択ばない中国の思考がここにもあらわれていますが、非常に厄介な存在になります。下手に武力行使をすれば民間人への攻撃と騒ぐでしょう。放置すれば乱暴狼藉の限りを尽くすので、手に負えません。国際法の遵守と程遠い中国の姿勢がよく表れています。尖閣諸島への上陸など不測の事態に海上保安庁も準備は万端であるとよいですね。 Pentagon reveals covert Chinese fleet disguised as fishing boats  漁船に偽装する中国軍事組織の存在をペンタゴンが暴露   By Ryan Pickrell Daily Caller News Foundation Jun. 7, 3:30 PM http://www.wearethemighty.com/articles/pentagon-reveals-covert-chinese-fleet-disguised-as-fishing-boats ペンタゴンはこのたび発表した報告書で中国が海洋支配を目指し戦力を増強中であることに警鐘を鳴らしている。 中国海上民兵(CMM)は準軍事組織だが漁民に偽装して侵攻を行う組織として長年にわたり活動中だ。人民解放軍海軍が「灰色」、中国海警が「白」の船体で知られるがCMMは「青」船体として中国の三番目の海上兵力の位置づけだ。 CMMが「低密度海上紛争での実力行使」に関与していると国防総省報告書は指摘する。 ペンタゴン報告書では中国が漁船に偽装した部隊で南シナ海の「灰色領域」で騒乱を起こすと指摘。(US Navy photo) 「中国は法執行機関艦船や海上民兵を使った高圧的な戦術をたびたび行使しており、自国の権益のため武力衝突に発展する前にとどめるという計算づくの方法を海上展開している」と同報告書は説明。例としてヘイグの国際仲裁法廷が中国の南シナ海領有主張を昨年7月に退けたが、北京はCMMを中国が支配を望む地帯に派遣している。 「中国は国家管理で漁船団を整備し海上民兵に南シナ海で使わせるつもりだ」(報告書) 中国はCMMはあくまでも民間漁船団と主張する。「誤解のないように、国家により組織し、整備し、管理する部隊であり軍事指揮命令系統の下で活動している」とアンドリュー・エリク

海自の次期イージス艦ASEVはここがちがう。中国の055型大型駆逐艦とともに巡洋艦の域に近づく。イージス・アショア導入を阻止した住民の意思がこの新型艦になった。

  Japanese Ministry of Defense 日本が巡洋艦に近いミサイル防衛任務に特化したマルチロール艦を建造する  弾 道ミサイル防衛(BMD)艦2隻を新たに建造する日本の防衛装備整備計画が新たな展開を見せ、関係者はマルチロール指向の巡洋艦に近い設計に焦点を当てている。実現すれば、は第二次世界大戦後で最大の日本の水上戦闘艦となる。 この種の艦船が大型になる傾向は分かっていたが、日本は柔軟性のない、専用BMD艦をこれまで建造しており、今回は船体形状から、揚陸強襲艦とも共通点が多いように見える。 この開示は、本日発表された2024年度最新防衛予算概算要求に含まれている。これはまた、日本の過去最大の529億ドルであり、ライバル、特に中国と歩調を合わせる緊急性を反映している。 防衛予算要求で優先される支出は、イージスシステム搭載艦 ( Aegis system equipped vessel, ASEV) 2隻で、それぞれ26億ドルかかると予想されている。 コンピューター画像では、「まや」級(日本の最新型イージス護衛艦)と全体構成が似ているものの、新型艦はかなり大きくなる。また、レーダーは艦橋上部に格納され、喫水線よりはるか上空に設置されるため、水平線を長く見渡せるようになる。日本は、「まや」、「あたご」、「こんごう」各級のレーダーアレイをできるだけ高い位置に取り付けることを優先してきた。しかし、今回はさらに前進させる大きな特徴となる。 防衛省によると、新型ASEVは全長約620フィート、ビーム82フィート、標準排水量12,000トンになる。これに対し、「まや」クラスの設計は、全長557フィート強、ビーム約73フィート、標準排水量約8,200トンだ。一方、米海軍のタイコンデロガ級巡洋艦は、全長567フィート、ビーム55フィート、標準排水量約9,600トン。 サイズは、タイコンデロガ級が新しいASEV設計に近いが、それでもかなり小さい。Naval News報道によると、新型艦は米海軍アーレイ・バーク級フライトIII駆逐艦の1.7倍の大きさになると指摘している。 武装に関して言えば、新型ASEVは以前の検討よりはるかに幅広い能力を持つように計画されている。 同艦の兵器システムの中心は、さまざまな脅威に対する防空・弾道ミサイル防衛用のSM-3ブロックIIAとSM