2019年6月10日月曜日

米海軍空母でF-35C運用ができない...とはどういうことなのか

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Nimitz and Ford Carriers Need Upgrades to Deploy With F-35Cs ニミッツ級フォード級空母にはF-35C供用に改修が必要


June 6, 2019 3:37 PM • Updated: June 7, 2019 6:09 AM
An F-35C Lightning II assigned to Strike Fighter Squadron (VFA) 101 is positioned on the bow catapults of the Nimitz-Class aircraft carrier USS Abraham Lincoln (CVN-72) March 17, 2018, in the Atlantic Ocean. US Navy photo
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時点でF-35CライトニングII供用打撃戦闘機の運用が可能な米海軍空母は1隻しかないとUSNI Newsが6月6日に報じている。

今週はじめに議会が海軍へ不満を表明した。フォード級空母をF-35Cの運用体制がないまま受領し2020年度国防予算認可法の成立を期待しているからだ。F-35C運用可能な艦はニミッツ級空母USSエイブラハム・リンカン(CVN-72)のみだ。

「ニミッツ級、フォード級の空母はもともとF-35C運用に対応した設計なのですがF-35の性能をフルに引き出すためには艦内に専用区画を設けたり強力なジェット排気を偏向させるなど改修が必要なのです」と海軍報道官ダニエル・ヘルナンデス大佐がUSNI Newsに伝えてきた。

現状でも各空母でF-35Cの離着艦は可能だが機体を艦内で長期運用する設備が未整備のままといことである。

「F-35C用にCVN-78、CVN-79の改装が引き渡し後の整備時に予定されているが実施時期はF-35Cの第一線就役時より前となる」とヘルナンデス大佐は述べている。「CVN-78、CVN-79では予算サイクルで盛り込み済みだがCVN-80、CVN-81では建造時から盛り込むため後日改装は不要となる」

下院軍事委員会シーパワー兵力投射小委員会は海軍の想定改装日程を前倒しし2020年度国防予算支出認可法でフォード級二号艦ジョン・F・ケネディ(CVN-79)ではF-35運用能力を付与しないままの引き渡しを禁止させようとしている。
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各艦が搭載するカタパルトや着艦装備は現状のままでもF-35C運用に問題はない。

F-35Cの拘束着艦はニミッツ級空母で2014年11月3日に実施されている。

海軍は必要な空母改修は今後数年以内に実施したいとする。F-35Cで初の実戦部隊VFA-147はUSSカール・ヴィンソン(CVN-70)に2021年に配備される予定だ。同艦は現在ワシントン州ブレマートンのピュージェットサウンド海軍工廠で34.3百万ドルの整備中で工期は2020年7月までと海軍は公表している。■
  

Like What You've Been Reading? Get Proceedings Today

一部に電磁カタパルトの不具合などが取り沙汰されていますが、記事が本当なら実態は違うようですね。単に離着艦させるのは可能だが、空母で運用体制がまだ未完ということでしょうか。でも考えてみれば変な話でF-35Cの採用波及に決まったわけではありません。つまり米海軍としてはF-35Cの導入に積極的ではないというこでしょう。F-111でも海軍は採用を見送りましたが、F-35Cも電子支援に使うなど積極的に投入するつもりはないのでしょうか。

2019年6月9日日曜日

(時間に余裕の有る方向け)戦略ボードゲームの傑作はどれか 

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Check Out the Very Best Wargames Ever (And What We Can Learn From Them) ウォーゲームの最高傑作はどれか(プレイして何がわかるのか)

June 8, 2019  Topic: Security  Region: Middle East  Blog Brand: The Buzz  Tags: War GamesSimulationsMatrix GamesU.S. MilitaryScenarios


危機状況で交渉の腕を試したい?アフガニスタンから米軍をどうやって撤退させる?戦闘より多国間外交が重要視される中で国家安全保障を実現する自信があるか?戦略ボードゲームなら気軽に自分の政治力、軍事力をためすことができる。同時に政策決定層には選択肢が限られているとわかるはずだ。
長く軍事教育では19世紀流の軍事基本原則の理解のため机上演習をおこなってきた。プロシア軍が先鞭をつけ、参謀本部は個々人の将校が軍事基本原理を理解していても実戦で敵と向かえば知識をどう応用したらいいのかわからなくなると危惧した。そこで机上演習が終了してからどの要素に大きな意味があったのか、参加者の選択がどう影響したかを分析した。
1920年代30年代の米海軍は机上演習で敵との作戦案を練り上げた。第二次大戦が始まるとチェスター・ニミッツ提督は開戦前に海軍大学でくりかえした机上演習と異なる実戦場面には遭遇せず、神風のみが例外のまま終戦に向かったと回想している。
ウォーゲームが安全保障の動的側面の理解に役立つのは今も変わりない。バルト海地方へのロシアが侵攻の想定や無人装備中心の戦闘技術が実用化されれば軍事危機が減ることもウォーゲームで示されている。筆者は「低頻度多要素」事態の安全保障シナリオして全面的サイバー戦が米中間で勃発した場合のように可変要素が多数ありながら実施が困難、あるいは一回も実現したことのない事態の理解をウォーゲームで進めている。
ウォーゲームにより政策決定者はプレッシャー下でも理性的な判断が容易になる。問題の理解はできても演習で兵力を投入するとなると状況は複雑になる。ノーベル経済学賞を受賞したトーマス・シェリングも「未経験の事態への対応策をリスト化刷るのは実行不可能」と述べている。よくできたウォーゲームで敵勢力と対峙すれば政治軍事両面の相互作用への理解が進み、厳しい環境で選択を下す際での条件のやりくりがうまくなるはずだ。
.以上を念頭におすすめのウォーゲームを紹介する。プレイヤーはプレイに没頭するのみでなく現代の安全保障問題の本質の理解促進にもなる。プレイヤー数、時間、複雑度で点数化した。(比較のため「モノポリー」は5点満点で1点)各製品のメーカーと筆者の間には金銭上、職業上の関係はない。選定はあくまでも筆者の個人的好みでおこなった。
非対称戦「Washington’s War」
プレイヤー2名、2-3時間、難度2.5


大国と小国との戦闘は計画立案部門の思惑どおりに進まない。例としてトランプ政権がイランに強硬策を採り開戦の可能性が高まっている。だが巨人のような米国が自動的に勝利する保証はなく侵攻側に有利な状況がいつもあるわけではない。「Washingnton’s War」では英国側プレイヤーが兵力、資金ともに有利で植民地勢力の一掃は可能だし勝利条件は厳しくない。「Washingnton’s War」は戦役とはつまるところ国内国際両面の政治支援であり、正しい指導力とヒットアンドラン戦術があれば弱小プレイヤーも勝利は可能と示してくれる。
核戦争一歩前の状況、「13 Days」
プレイヤー2名、45分、難易度2

北朝鮮やロシアの脅威を米国が引き続き懸念するのは核兵器による大量破壊が今も現実であるためだ。だがこの脅威には複雑な面がある。全面核戦争になれば自殺的な損害が避けられないことを考えると核兵器の脅威がなぜ当たり前に受け止められるのか。「13 Days」でこの答えがわかる。ソ連か米国としてキューバミサイル危機で政治、軍事、報道の各面を掌握し最終的に自国の権威を失墜させることなく終わるにはどうしたらよいか。ただ上記の三分野でやりすぎると核戦争に一気に進むことになるので要注意。


近代地上戦「Combat Commander: Europe」
プレイヤー1-2名、2-4時間、難易度4

第二次大戦が舞台だが、このゲームではプレイヤーは戦術戦の混沌とした状況が体験できる。ドイツ軍指揮官として120名ほどの部隊を率い戦闘に臨む。「Combat Commander: Europe」には現代の戦闘の要素が盛り込まれ、火力制圧、迫撃砲、狙撃兵、機関銃陣地、煙幕弾、砲兵隊や指揮命令系統の混乱を体験できる。ルールは複雑だが明快かつ論理的だ。両陣営の戦力の長所短所が再現されている。例えばソ連側は攻撃的だが待ち伏せ攻撃を受けやすい。結局、手持ちの装備人員で戦わざるを得ず、願望では解決しないことがわかる。
対ゲリラ戦 「A Distant Plain」
プレイヤー1-4名、4時間、難易度5

.タリバンとの交渉にもかかわらず米史上最長の戦闘からの撤兵は容易でない。なぜか。元CIA工作員がつくった「A Distant Plain」が答えを示す。プレイヤーはカブールのアフガニスタン政権、地方民兵組織、タリバン、米主導のNATO軍のいすれかをプレイし、各種戦闘状況や連関した困難な状況を体験する。民兵組織が交通の妨害をしないと約束すれば地方政府はケシ生産を認めるべきか。タリバンが内部にさらに勢力を伸ばしパキスタン国境地帯に勢力を維持すればどうなるか。連合軍は地方の治安安定を図りながら派遣兵力を削減する目標を達成できるか。極めて複雑なゲームであり初心者にはおすすめできないが、このゲームで「もぐらたたき」戦術が有効ではないことが明白になる。
二極体制を試す「Twilight Struggle」
プレイヤー2名、4時間、難易度3.5

ウォーゲーム愛好家の多くがこの作品を最高傑作と呼ぶはずだ。米ソ両国は40年近く世界をどれだけ多く支配できるかを争いつつ直接対決を避けてきた。この過程を初期、中期、冷戦の三段階としプレイヤーはクーデーター、共産革命、マーシャル・プランによる援助、代理戦争、石油危機、宇宙競争や更に重要な中国カードから歴史の教訓を学べる。「DEFCON」が引き上がると核戦争を甘受しないかぎり変更の余地が減っていく。おそらく80年後には「Twilight Struggle」は米中の対決として再発行されるのではないか。■
This article by David Banks first appeared in 2019 in The Conversation via Creative Commons License.

ご紹介したのはボードゲームでコンピュータでプレイできないようですが、国内にも愛好家は多いようですし、対面式なので時間に余裕の有る方、ひきこもりになりたくない方には最適ではないでしょうか。時間数も英語プレイですので日本の方ではより長く掛かりそうですね。

2019年6月6日木曜日

エイブラムズ戦車含む20億ドル台湾向け武器販売が間もなく実現へ

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U.S. Readies $2 Billion Taiwan Arms Package Over China Protests

米国製武器の20億ドル相当台湾向け販売に中国が抗議

Tony Capaccio and Kevin Hamlin
2019年6月6日 4:45 JST Updated on 2019年6月6日 17:16 JST


  • 米議会にM1A2戦車の売却案を通達
  • その他対空、対戦車ミサイルも販売対象

A M1A2 SEP Abrams battle tank.
A M1A2 SEP Abrams battle tank. Photographer: Chung Sung-Jun/Getty Images

ンタゴンと国務省は非公式に20億ドル相当の台湾向け武器販売案件を議会に通告し、米陸軍の最強戦車が初めて販売リストに載ると消息筋が伝えている。中国の抗議は必至だ。
売却対象にはM1A2エイブラムズ戦車、対空ミサイル、対装甲車輌ミサイルが含まれると詳細に詳しい筋が述べた。今回の政府間販売案件にはF-16が含まれていないが、国防総省と国務省で引き続き検討が続いているという。
これに対して中国外務省Geng Shuang報道官は6月6日に「米国の動きには大変憂慮している。台湾向け米国製装備品の売却には断固反対する。米国には台湾へ武器販売が成立した場合の深刻な影響についてもっと敏感になってもらいたい」
ときあたかも米中貿易交渉が行き詰まっており、中国は台湾は中国の一部とし再統一が必然とし、必要なら武力行使も辞さないと公言している。
売却内容にはジェネラルダイナミクス製のM1A2戦車108両、TOW有線誘導式対戦車ミサイル1,240発、肩から発射する「撃ちっぱなし」ジェヴェリン対戦車ミサイル409発も含む。
今回の非公式通告はロイターが6月5日に伝えたが、議会には正式に通達され通常の30日間審議で承認される可能性が高い。台湾の国土防衛省は同じ内容の購入希望を伝えたことを6月6日に認めた。
3月にはトランプ政権が台湾が求めるF-16の60機超売却を暗に認める姿勢を見せたことに中国が猛烈に抗議を入れてきた。■
— With assistance by Adela Lin

トランプ大統領になって本当によかったですね。従来の民主党政権では考えられない事態です。それだけに中国も慌てているでしょう。なんといっても中国にはレアアースぐらいしかもう貿易面でカードがなく追いつめられています。つぎは「一つの中国」原則も廃棄してもらいたいものです。それにしてもエイブラムズを100両超というのはすごいですね。輸出仕様だとは思いますが、台湾島内でPLA侵攻部隊を殲滅刷るという構想なのでしょうか。日本も台湾との防衛協力を進めて然るべき時がきましたね。

2019年6月5日水曜日

無念、F-35A捜索活動は終了、同型機の運行再開へ

Tokyo to end search for crashed F-35A


04 JUNE, 2019
 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
 BY: GREG WALDRON
https://www.flightglobal.com/news/articles/tokyo-to-end-search-for-crashed-f-35a-458679/

本は日本北東部沖合の太平洋上で4月9日消息をたったF-35Aの捜索活動を終了する。

共同通信が岩屋毅防衛相の発言として捜索活動を終了するとと伝えている。記事では匿名筋の発言として航空自衛隊は同機の飛行を間もなく再開するともある。日本のF-35Aは事故後に飛行停止となっていた。

回収できたのは機体の一部にとどまっており、フライトデータレコーダーは損傷が激しかったもののパイロットやその他機体は見つかっていない。捜索には米海軍も参加した。

5月21日に岩屋大臣は同機の多機能高性能データリンクを介したデータに加え地上レーダー記録も捜索に活用していると述べていた。

事故直後には中国やロシアが機体回収に駆けつけF-35の機密情報を入手するのではとの観測記事があふれた。

しかし4月19日に岩屋大臣はパトリック・シャナハン国防長官代行とともに機体の一部でも海外の手に渡ることはないと信じていると述べた。
日本は計147機を導入して世界第二位のF-35運用国となる。■

2019年6月4日火曜日

SR-72はどこまで完成しているのか マッハ5?の同機はかつて無いブラック事業のようです

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No Bigger Secret: Why the New Mach 5 SR-72 Spy Plane Could Be Everything マッハ5のSR-72スパイ機ではすべてが謎のまま

Why Russia and China should be nervous. ロシア・中国が神経質になる理由
June 2, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: RussiaChinaSR-71SR-72Spy Plane

ッキード・マーティンのSR-71ブラックバード、冷戦時にマッハ3で空を引き裂いた長距離偵察機は1999年に退役しているがその後継機がいよいよ現実に近づいてきた。
Aviation Weekによるとテキサス州フォートワースで開催されたSAEインターナショナルの展示会で「実証機」と呼ばれる機体の一部を見たとされるがこれが後継機SR-72とつながりがあるらしい。
SR-72開発は極秘事項だ。Aviation Weekは「無人縮小版機体」がカリフォーニア州パームデールにある空軍第42工場で目撃されており、同地はロッキード・マーティンの伝説的なスカンクワークスが本拠を置く場所でもある。
「任意で有人操縦」の試験機は2018年に完成予定とロッキードは述べ、フライトテストは2020年までに実現するとしていた。パームデールの実証機の存在はSR-72開発がロッキード・マーティンの日程表通りに進展している証のようだ。
「詳細には触れられないのですが、パームデールのスカンクワークス・チームは仕事のピッチを上げているとだけは申しておきましょう」とロッキード・マーティン執行副社長(航空学担当)のオーランド・カヴァルホが述べていた。「簡単に言えば米国は極超音速革命一歩手前まで来ています」
ロッキード・マーティンは2013年にブラックバード後継機を発表して以来SR-72については口を閉ざしたままだが、飛行速度はさらに加速させる。このことからなにがわかるのか。ブラックバードはいかなるジェット機より速力に勝っていただけでなくミサイルも振り切っていたのだ。
「スピードは重要ですから。とくに国家安全保障がからむと」とカバルホは述べていた。
パームデールで目撃された機体がブラックバード後継機なら、同機は本当に高速機だろう。スカンクワークスが提示した偵察機はマッハ6を高性能極超音速性能で実現するものだった。
「極超音速はステルスと似ている。今後ブラックバードの二倍三倍のスピードを出す各種機材が出現するだろう」とカバルホはAviation Weekに語っていた。「作戦運用上で残存性と威力を両立させれば究極の抑止力になる。安全保障上の制約によりスピードはマッハ5以上としか言えないが」
この機体が極超音速機として登場すればSR-71の退役で生まれた空白を埋められる。SR-71の1999年用途廃止はスパイ衛星の普及、敵防空体制の進化に加え運用経費が毎時200千ドルと耐えがたい水準だったとNational Interestは伝えている。SR-72には攻撃任務の実施も念頭にしており、単なる超高速スパイ機ではないことを意味する。敵の手が届かないままそそくさと標的を攻撃し侵入経路から退去する。
カバルホと同じ内容の発言がロブ・ワイスから出ている。ロッキード・マーティンの高度開発事業を率いる執行副社長だ。
「当社は極超音速はあと二年で実現するとこの20年言い続けてきあmした。しかし私の口から言えるのは技術は成熟しており当社はDARPAや軍とともにこの性能をなるべく早く実戦部隊に使えるように鋭意努力しているということだけです」■

コメント B-21よりもブラックな事業ですね。機体形状させわかりません。実はこの記事は2017年当時のもので最新ではないのですが、あえて掲載します。2020年代に入ると急に航空業界で驚異の機体が姿を表すのでしょうか。

米国防総省が新インド太平洋戦略を発表

The Department of Defense’s New Indo-Pacific Strategy

国防総省が発表した新インド太平洋戦略

May 31, 2019 10:11 PM

国防総省がインド-太平洋戦略報告を2019年6月1日に発表した。

報告書より


インド太平洋は国防総省にとって高優先順位地域である。米国は太平洋国家であり、インド太平洋地区の諸国とは強い絆が歴史、文化、通商、価値観を通じて存在する。米国は自由で開かれたインド太平洋の維持に責任を有し大小を問わず各国の主権を守り経済成長を公平な競争の国際ルール、規範、原理原則を通じ追求している。

各国との戦略構想の共有化は安全保障環境が複雑化しても妨げられてはならない。国家間の戦略競争は地政学的な自由体制と抑圧体制という世界観の違いから発生しており、米国の国家安全保障上で最大の懸念事項である。とくに中国共産党が支配する中華人民共和国は域内の秩序再構築を模索し軍事力の近代化、影響力の行使、他国に威圧的な経済活動を展開している。

対照的に国防総省はインド太平洋内の全国家の平和と繁栄を長期的に確保する選択を支持するものである。法規則に基づく国際秩序を脅かしたり軽視する政策や行動は受け入れがたい。全国家が等しく恩恵を受ける秩序は法規則のもとで実現する。米国はこうした共通価値観の防護、強化に責任を有している。

国家安全保障戦略ならびに国家防衛戦略はこの環境下での競合で価値観を守り勝つために強化する。このビジョンの実現のためには一層の威力を発揮できる統合部隊に同盟国提携国を加えなければならない。このために予算支出を増やしてこそ米国の同地域における影響力で望ましい力のバランスが維持され自由で開かれた国際秩序が強化されるのである。

2019年版国防総省によるインド太平洋戦略報告(IPSR)では同地域の安定と繁栄に対する米国の変わることのない姿勢を改めて確認しネットワークで繋がった地域での準備体制、パートナーシップ、促進を強調している。

  • 即応体制---力による平和と効果のある抑止力の使用には統合部隊が必要であり、いかなる事態にも戦勝できる準備を整えておく必要がある。国防総省は同盟国、提携国とともに我が方の高い戦闘力を有する部隊を前方配備する。さらに統合部隊はハイエンド敵勢力に対抗すべく強い威力の実現につながる予算支出を優先する。
  • 我が方の同盟国提携国のネットワークは戦力を増加させる構造であり平和、抑止力、共同作戦を実行する戦力の裏付けだ。国防総省は同盟国提携国との関係強化とともに新規同盟国との関係を深化させ主権を尊重しつつ公平かつ双方向の貿易とともに法の支配を堅持していく。
  • ネットワーク化地域の推進---国防総省は米国との同盟関係提携関係をネットワーク化安全保障環境へ進化させ国際法を基礎とする秩序の実現をめざす。国防総省はあわせてアジア内安全保障関係を整備し侵略を抑止し、安定を維持しつつコモンドメインへの自由なアクセスを保証していく。

インド太平洋ビジョンの推進には経済、統治、安全保障が連関しているとの認識で努力を統合していく必要がある。すべて同地域の競争力の実現に不可欠な要素だ。国防総省はその他米政府省庁、域内組織、域内同盟国提携国とともに今後も今後も法規則の上に築かれた秩序による平和、繁栄がすべての国家に共有されることを守っていく所存である。
[signed]

国防長官代行パトリック・M・シャナハン

ここをクリックすると原文が見られます。 here.

2019年6月3日月曜日

B-21開発は順調に進んでいる模様 しかしブラックのため依然その姿は不明

B-21 Stealth Bomber: The Air Force's Ultimate "Black" Program (Armed with Nukes) B-21ステルス爆撃機は米空軍の究極の「ブラック」事業だ (核武装つき)

More details are emerging on this new long-range bomber. 新型長距離爆撃機の詳細が浮上してきた
May 29, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: B-21B-2BomberMilitaryTechnologyWorldStealth
空軍のB-21ステルス爆撃機で極秘のうちに開発が進んでおり部品テストと初号機生産の開始に向かうようだ。
米空軍上層部によれば同機は新型の兵装、センサー、攻撃技術とステルス技術を搭載しこれまでにない機体になるという。
同機の具体的な開発日程は保安上の理由で公開されていない。B-21は「ブラック」事業であり、開発関係者は重要設計審査段階を終え製造段階に入っていると述べている。空軍長官を辞したヘザー・ウィルソンは2018年度米空軍調達年次報告で同機の生産状況を公式に伝えていた。「B-21事業は順調に推移し、設計段階から製造段階に移行中でB-21試験機が一機生産される」
ウィルソンがB-21テスト機材の一号機に言及しているのは現時点の調達事業の技術製造設計が順調に進行中であることの裏返しだ。2020年代中頃に第一線配備を目指す予定には変更がなく、空軍は最小でも100機を調達する。
「重要な設計審査作業を2018年11月に完了し、詳細設計作業が進行中である」と空軍報告書は述べている。
同報告ではB-21で重要となる核兵器運用能力の取得でも進捗を述べている。「初期作戦能力獲得から二年以内に核兵器運用認証を受ける」とある。
核兵器では確実ではないが可能性があるのが開発中の長距離スタンドオフ兵器(LRSO)のB-21搭載で空軍調達報告ではLRSOはB-52とB-21双方で運用可能となるとある。さらに報告書ではLRSO1,000発を調達するとある。また「初期作戦能力確立は2030年予定」とあり、システム要求条件・システム審査は2018年に完了したともある。
空軍は同巡航ミサイルの開発に業界と取り組んでおり、2022年までに技術製造開発段階に入るという。
米空軍兵器開発部門では新型核搭載長距離スタンドオフ兵器により攻撃部隊は敵領土奥深くの地点を攻撃しながら敵が展開する新防空体制による損耗を避けられる。またLRSOはペンタゴンの核戦力整備検討(NRP)にも大きく関係する。
LRSOは空中発射装備でペンタゴンが攻撃能力の増強手段として重点を置き、NPRでは低威力の潜水艦発射巡航ミサイルとあわせ早期整備を期待している。
核搭載巡航ミサイルに大きな可能性がある。ステルス機でも到達不可能な標的も攻撃対象となるからだ。防空体制の進化でステルス爆撃機といえども探知を免れなくなる日が来る。
このため、空軍上層部は新型長距離スタンドオフ兵器に核装備すればハイテク防空体制を突破可能な兵器が生まれると期待を寄せる。核抑止力にも大きな意味があるが、核搭載巡航ミサイルにより核戦争のしきい値が下がると批判する向きがあるし、敵陣営も核攻撃なのか通常兵器による攻撃なのかで混乱する可能性もある。ペンタゴンや空軍当局は新兵器は米核抑止力体制で不可欠な存在と一貫して主張している。
米国に大規模核攻撃が加えられればスタンドオフ空中発射式核巡航ミサイルは潜水艦発射核ミサイルとともに報復手段となり、核先制攻撃を防ぐ抑止力として機能するはずだ。
LRSO開発で旧式化したAGM-86B空中発射巡航ミサイルALCMは用途廃止される。AGM-86Bは想定を超える期間で供用中でそもそも1980年代初頭に登場した際は10年間の使用期間とされた。空軍ではALCMでは防空体制の進展に対応できないと見ている。■

Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army - Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has a Masters in Comparative Literature from Columbia University.

2019年6月1日土曜日

航空自衛隊にE-2D一号機引き渡し、ノースロップ・グラマン

JASDF receives first E-2D Advanced Hawkeye AEW&C aircraft

航空自衛隊がE-2D高性能版ホークアイAEW&C初号機を受領


Gabriel Dominguez, London - Jane's Defence Weekly
31 May 2019
2018年12月に航空自衛隊はE-2D高性能版ホークアイの訓練飛行を実施しており、日本向け初号機は2019年3月29日に航空自衛隊に引き渡された。 Source: Northrop Grumman


ースロップ・グラマンはE-2D早期警戒統制機(AEW&C) 初号機を航空自衛隊に今年3月29日に納入したと発表した。


同社声明文は同機は2015年の契約で製造され、「日本の早期警戒監視体制を大幅に強化する」と述べている。


日本はE-2D三機を発注し2018年末にノースロップ・グラマンから追加9機の製造が決まったと発表があった。同社は32.73百万ドルを米国防総省から五号機製造の前渡金として受け取った。


2019年末から2020年末までに3機のE-2Dが引き渡され、5号機は2022年末の納入予定だ。


防衛省は2014年にE-2Dの導入を决定し、旧式化してきたE-2CホークアイAEWと四機あるボーイングE-767AWACSに加えることとした。


E-2D運用が始まれば13機あるE-2Cは順次用途廃止される。E-2Cは日本で1983年から供用中で、日本亜h米国外で最大の運用国だ。E-2Cはホークアイ2000仕様に改修を受けたが耐用年数の終わりに近づいている。

日本はE-2D導入にこれまで約10億ドルを投入している。■

2019年5月29日水曜日

ズムワルト級、シーハンター等を運用する先進技術実験隊が米海軍に誕生

Navy Stands Up Surface Development Squadron for DDG-1000, Unmanned Experimentation

米海軍がDDG-1000、無人艦艇等で水上艦開発部隊を新設

May 22, 2019 12:00 PM • Updated: May 22, 2019 2:28 PM

就役前艦マイケル・マンソー(DDG 1001) がサンディエゴ海軍基地に到着した。2018年12月7日。USSマイケル・マンソーとなる同艦はズムワルト級誘導ミサイル駆逐艦の二号艦で今後各種試験を展開する。. US Navy photo.

海軍に無人艦艇、新型兵器含む水上艦艇の将来戦力実験戦隊が本日発足した。

ズムワルト戦隊1 ZRON-1としてズムワルト級駆逐艦(DDG-1000)3隻の配備先となり、将来は水上開発戦隊SURFDEVRON1に変更となる。

SURFDEVRONはまずズムワルト級DDGの試験に主眼を起き、当初の対地攻撃任務が余りにも主砲が高額となり放棄され水上艦攻撃任務へ変更されたので同艦の全電動統合発電システム他の機能を活かすかを検討する。SURFDEVRONにはシーハンター中型無人水上艦艇(USV)も配属され、シーハンター2号艇も2020年度に完成次第編入される。

中大型USV建造事業で無人艦艇が今後艦隊に加わる。SURFDEVRON
がズムワルト級DDGとUSV各艇を組み合わせて戦力の最大化を模索することになる。

本日のSURFDEVRON編成式典に先立ち海軍水上部隊司令官兼太平洋水上艦部隊司令官のリチャード・ブラウン大将は「機密情報はお話できないが無人装備をズムワルト級駆逐艦の支援につければ相当の効果がでkると思う。ズムワルト級と無人艦艇を組み合わせた運用は自然の成り行きだろう」と記者団に語っていた。

将来にMUSVsやLUSVsが通常の艦艇や打撃群に随行する、あるいは地上司令部の指揮下に入るだろうとブラウン大将は述べ、「可能性は無限だ。可能性を引き出すためにも新組織を作り専任させる。

式典で ZRON-1の組織が発表されスコット・キャロル大佐が指揮をとり今のところは名称のみ先行するSURFDEVRONのハンク・アダムズ大佐が同隊を吸収する。

サンアントニオ級揚陸ドック輸送艦USSアンカレッジ (LPD 23)がズムワルト級駆逐艦USSズムワルト(DDG 1000)(写真左)とUSSマイケル・マンソー(DDG 1001)の間を航行した。サンディエゴ海軍基地にて。2019年3月1日 US Navy photo.


ブラウン大将はSURFDEVRONは三段階を経ると発表。まず本日名称が代わり、秋までにミッションや任務の詳細を記した書類を米太平洋艦隊がまとめる。当面は人員配備、訓練、装備習熟をズムワルト級で行う。現時点ではUSSズムワルト(DDG-1000)しか配備されていないが、USSマイケル・マンソーが今年早々に就役したが戦闘システムがまだ稼働していない。さらにリンドン・B・ジョンソン(DDG-1002)はメイン州のジェネラル・ダイナミクスのバスアイアンワークスで建造中だ。

第二段階は2020年度から2023年度にかけてでズムワルト級駆逐艦3隻とシーハンターUSV2隻で実験を開始する。人員増も図る。

2024年度からの第三段階ではMUSVsおよびLUSVsの隻数が増える。現時点の予算見込み通りならSURFDEVRONは無人艦艇を配備されミッションを完全に展開できるはずだ。さらに初期建造の沿海域戦闘艦(LCS)四隻がSURFDEVRONに編入される。各艦は試験艦として建造されている。

「LCS試験艦4隻がSURFDEVRONに編入されるのは自然の流れで、試験活動を一つの組織で行えるようになる。試験成果はLCS戦隊にも伝えられる」(ブラウン大将)


無人水上艦の新しい姿を示すシーハンターは海軍研究本部 (ONR) が国防高等研究プロジェクト庁 (DARPA)と共同開発し、サンディエゴからハワイまでの自律航行に成功した。シーハンターはONRが進める中規模排水量無人水上艦艇(MDUSV)事業の一環。 US Navy photo.


SURFDEVRONの試験活動は無人装備にとどまるわけではない。「技術、戦術、装備を統合した解決策を加速度をつけて提供することが任務だ」(ブラウン)

「新規機能が利用可能になる。指向性エナジー兵器、高出力レーザー、極超音速ミサイルなどは迅速に実験を行い早期の搭載を実現し、TTP(戦術・技術・手順)を新規に確立をこれまでより迅速に進めたい」
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ブラウン大将は水上艦隊以外に海軍水上機雷戦開発センターも統括し、独自のTTP確立を目指している。そこでは実験成果に加え現場経験も訓練内容・実務に反映し同センターの知見もSURFDEVRONに活用したいとする。

ズムワルト級駆逐艦を空母打撃群に加える予定に変更はない。CSGに加わりながら空母が母港で補修中にズムワルト駆逐艦は実験業務につく。

「特別な艦艇であり各種実験を迅速に行いたい。ズムワルト級は空母打撃群に加わりながら訓練を通じゆくゆくは現行の巡洋艦、駆逐艦同様の作戦展開に投入される。だが同級艦の性能は他に比類がないものがあり配備期間以外はSURFDEVRONで各種実験に投入する」(ブラウン大将)■