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ウクライナ支援が浮き上がらせたドイツ連邦軍のお粗末な状態。予算増額で覆るか。日本にとっても他人事ではない。

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ドイツ軍は将来の紛争に準備できていない

ドイツは、ウクライナへの軍事兵器供給の取り組みを強化するヨーロッパ諸国に加わったが、今週、ベルリンは対空装甲戦闘車ゲパルトFlugabwehrkanonenpanzer Gepard (Flakpanzer Gepard) の引き渡しは7月になると発表た。

 

 

19FortyFive

 

 ウクライナは援助に感謝を示しているものの、納入に少なくとも6週間かかるというベルリンの姿勢は、ウクライナの一部議員に受け入れ難いようだ。

 「7月とは "どういうこと?"という感じです」。ウクライナ議会のアナスタシア・ラディナAnastasia Radina議員は、世界経済フォーラムでロイター通信に語った。「こんな感じです。生まれたばかりの赤ちゃんと一緒に粉ミルクもない地下室に座らされたままの母親にとって7月とはどのくらい先に感じるでしょう?」

 ウクライナへの送付が遅れている理由のひとつは、ドイツ連邦軍に同車両用の弾薬が不足していることがある。このことは、ベルリンが最初に公約した際に分かっていたようだ。

 ゲパルトは全天候型自走式高射砲で、1960年代に開発され、1970年代に実戦配備された。最新の電子機器を搭載するなど改良され、2010年までドイツ軍の防空装備の基幹として活躍した。

 退役した各車両は10年間、倉庫に保管され、ドイツは35mm弾薬を「わずかな在庫」しか維持していなかった。実際、ドイツ政府関係者が「弾薬多数が見つかり、ついにウクライナに対空火砲車両ゲパルトを送ることになった」と述べたのは今週になってのことだ。

 ある軍事産業関係者は、匿名条件でロイターに語り、ウクライナに兵器を送るのは「利用可能な弾薬があって初めて意味がある。それは最初から誰の目にも明らかだった」と言っている。

 

連邦軍のお粗末な現状

ドイツ連邦軍は第二次世界大戦の終結から10年後に創設され、冷戦時代には世界最大級の規模と設備を持つ軍隊となった。しかし、ベルリンの壁が崩壊し、ソビエト連邦が崩壊すると、状況は一変する。ドイツは友軍に囲まれ、残念な状態に陥ったまま何年も経過した。

 ロシアがウクライナへ無謀な侵攻を開始し、この問題を口にする勇気ある関係者がやっと出てきた。

 アルフォンス・マイス中将Lieutenant General Alfons Maisは、ロシアが攻撃を開始した日にLinkedInへ投稿し、「41年目の平時勤務で、まさか戦争を経験することになるとは思っていなかった」と述べた。「栄光のドイツ連邦軍は、手ぶらの状態で立っているにすぎない。政府が提供できる同盟支援の選択肢は極めて限られている」。

 この発言はベルリンの権力中枢に響き渡り、2月27日、新たに選出されたオラフ・ショルツ首相は、ドイツ防衛のため1000億ユーロ(約1070億ドル)の特別基金を公約し、転換点、すなわち‘zeitenwende’をスタートさせた。

 同基金によって、ドイツの国防費は今後4〜5年で増加し、NATOが義務づける国内生産の2%に達するだろう。また、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のデータによると、ドイツ国防費は米国、中国に次ぐ世界第3位の規模となる。

 だがドイツ議会は特別基金をまだ可決していない。

 「ドイツは二度と軍事大国にならないはずだった」と、議会国防委員会の責任者で、ショルツの3党連合のジュニアパートナー自由民主党(FDP)のマリー・アグネス・ストラックツィマーマンMarie-Agnes Strack-Zimmermannはロイターに述べた。「軍事面でリーダーシップを発揮するよう求められているのです。ドイツ国民は考え方の変化を求められています」。

 誰も帝国時代(1871-1918)の軍国主義ドイツを見たいとは思わないし、ナチスドイツ(1933-1945)とも似ても似つかないはずだが、同盟国同志国の多くは、NATOへ一層の肩入れをドイツに望んでいる。使えない武器をウクライナに提供する約束は望んでいないだろう。■

 

'Sorry State': Germany's Military Has Been Exposed Thanks to the Ukraine War - 19FortyFive

ByHarry KazianisPublished2 hours ago

 

Now a Senior Editor for 1945, Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He regularly writes about military hardware, and is the author of several books on military headgear including A Gallery of Military Headdress, which is available on Amazon.com. Peter is also a Contributing Writer for Forbes.


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