4月4日から28日にかけ、日豪両国間で技術試験が展開され、オーストラリアのKC-30AがF-2に空中給油を実施した (Japan Air Self-Defense Force)
オーストラリアのタンカーが、初めて日本の戦闘機に空中給油した。日豪両国での相互運用性試験の一環となった。
オーストラリア空軍のKC-30Aは、4月4日から日本に派遣され、航空自衛隊の三菱F-2戦闘機と飛行試験技術プログラムに参加した。
KC-30Aは小牧基地から運用された。F-2は、岐阜の航空開発実験団の機体で、単座のF-2Aと双座型F-2Bが使用された。
飛行試験プログラムでは、KC-30AとF-2が各種条件下で安全と互換性を確認した。
F-2がKC-30Aから給油を行い、日中、夕暮れ、夜間とさまざまな条件で飛行し、日本の戦闘機がタンカーブームを使用しての給油を9回繰り返した。
また、F-2が安全に燃料を受け取ることができるように、各種形態で飛行した。パイロンを空にしたクリーンな状態や、燃料タンクや様々な装備を搭載した状態での飛行も含まれた。
日豪両国が公開した飛行試験の写真には、F-2が93式対艦ミサイルとAAM-3空対空ミサイルを搭載している様子が写っている。
オーストラリア空軍第33飛行隊のKC-30Aタンカーが航空自衛隊F-2Aに日本上空での空中給油を実験した。(航空自衛隊)
オーストラリア空軍司令官ダレン・ゴールディ空軍少将Air Vice-Marshal Darren Goldiは、このプログラムは、複雑化・高度化する両国間の交戦を促進するものであると述べました。また、オーストラリア空軍の航空機研究開発部隊と日本の航空開発実験団との2年にわたる緊密な協力関係の集大成と述べた。
「オーストラリア空軍機が航空自衛隊機に空中給油するのは初めてであり、日豪間の特別な戦略的パートナーシップの構築に貢献するものです」と、ゴールディ少将は述べ、今回のプログラムは、今後予定されているピッチブラック22演習における日本の活動にもつながると付け加えた。これは、8月にオーストラリアのノーザンテリトリーで開催される多国籍大規模空戦演習で、今年は、航空自衛隊が初めて参加する。
米国と同盟関係のオーストラリアと日本両国は、二国間の防衛関係の強化を図っている。1月には相互アクセス協定を締結し、演習で両国部隊の相互訪問が容易になった。■
In first, Australian tanker refuels Japanese jet midair
By Mike Yeo
May 3, 02:15 AM
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