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レイセオンが極超音速機開発を進めるハーマスに投資。民生用とともに国防分野でも効果を発揮するかに注目。

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ハーマスコーポレーションが開発中の極超音速機クォーターホースQuarterhorseの造像図 (Hermeus)

民生用極超音速技術の実現をめざす新興企業への投資により国防分野にも恩恵を及ぼす可能性がある。

イセオン・テクノロジーズが立ち上げたベンチャーキャピタル部門は本日、初の投資先を発表し、遠隔操縦による極超音速旅客機の製造に取り組むジョージア州の新興企業、ハーマス・コーポレーションHermeus Corporationに資金援助を行う。

レイセオンのRTXベンチャーズRTX Venturesによる資金提供は、音速の5倍で飛行できる再利用可能機「クォーターホース」を初の極超音速航空機として製造するハーマスを強化する。レイセオンは投資額を明らかにしていない。

RTXベンチャーズの常務取締役ダニエル・アテヤ Daniel Ateya は、「極超音速技術は国家安全保障にとって極めて重要であるため、この分野で大胆な計画とビジョンを持つ企業に初の投資を行いました」と述べた。「ハーマスの技術的アプローチと事業計画は、近い将来をにらんだ国防用途と長期的な商業的願望のバランスをとっており、当社の顧客として極超音速技術の可能性を再び実現するのに役立つでしょう」。

レイセオンはDARPAの極超音速空気呼吸兵器コンセプト(HAWC)のような開発型極超音速兵器に取り組んでいるが、同社のグレッグ・ヘイズGreg Hayes CEOは昨年、ブルームバーグに対し、

「極超音速兵器を実際に運用した中国から少なくとも数年遅れている」と語っていた。

極超音速技術を商業的に検討しているハーマスのような新興企業への投資で、防衛用途に利益をもたらす飛躍的なアプローチにつながる可能性がある。

ただし、ハーマスに投資しているのはレイセオンだけではない。7月には、空軍が60百万ドルの「共同出資」契約を同社に結び、極超音速推進システムのテストやクォーターホース試作機の飛行など、多くの目的を設定している。

ハーマスのウェブサイトによると、クオーターホース初飛行は2023年に予定されている。

ハーマスのCEOAJ・ピプリカAJ Piplicaは、「極超音速機は、空の旅を劇的にまで加速させ、米国の国家安全保障上の重要な課題の実現を可能にする」と述べている。「ハーマスにとってスピードが生命線で、RTXベンチャーズとの協力関係を拡大し、より高速の未来に向けた当社のビジョンを加速させ続けられると期待している」。

レイセオンとヘイムスの両社幹部は、2月にペンタゴンでの会議に呼ばれ、ロイド・オースティン国防長官とキャスリーン・ヒックス Kathleen Hicks 副長官が、極超音速兵器開発を加速させる方策について10数社のCEOに探りを入れた。

4月、ヘイズは、レイセオンが今年初めにRTXベンチャーズを立ち上げ、「将来の成長を促進するため革新的技術のパイプラインを加速させる」と述べた。新組織は、安全に接続されたエコシステム、自律性と人工知能技術、電力と推進システム、精密センシングと効果の4分野を重視する。■

Raytheon's venture capital arm makes big bet on commercial hypersonic plane startup - Breaking Defense

By   VALERIE INSINNA

注 これまでHermeusをハーミウスと表記してきましたが、発音でちかいハーマスに今回から変更いたしました。


        

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