ウクライナのフランカー2機が超低空でスネーク島に侵入し、施設を爆撃した。
驚くべき映像が5月7日土曜日に公開された。ウクライナ空軍Su-27フランカー2機が黒海西部にあるロシア占領下のスネーク島に高速で超低空侵入し爆撃に成功したという。
ウクライナ軍のバイラクターTB2無人機が、西側から同島を撮影し、爆撃をビデオに収めた。2機のSu-27が南側から超低空で進入し、島の灯台よりも低い高度で、赤外線対抗照明弾を投下している。
南からの侵入は、灯台が目標への道しるべになることと、島のロシア側の防御体制が北と西のウクライナの海岸線方面に集中している可能性があるため、理にかなった方法といえよう。
フランカーは高空から爆弾を投下し、島の主要施設、桟橋、東側の建物に命中したと思われる。少なくとも2回の二次爆発があり、島の東端で弾薬燃料の貯蔵場所を攻撃したと思われ、その後、島の中央付近でさらに大きな爆発が起こった。今回の見事な攻撃は、敵の脅威だけでなく、爆風と破片が機体に当たる高リスク作戦であったことがわかる。
Su-27の低空爆撃がスネーク島に命中した瞬間。今回の爆撃で同島施設はほぼ壊滅した。(Ukrainian drone FLIR video screencap).
衛星映像では、スネーク島内の建物に火災や深刻な被害が確認され、数日間に攻撃が行われたことが示唆された。
今回の攻撃は、TB2ドローンによるウクライナ軍のスネーク島攻撃の一環として行われた。攻撃は、施設、防空システム、およびTor SAMランチャーを荷揚げしようとしたロシア上陸用舟艇を標的としていた。
低空防空システム、ZU-23-2砲台、Torミサイルランチャー、SA-13 Strela-10赤外線SAMを標的としたTB2ミッションは、有人戦闘機がハンマーを振り下ろす前の敵防空システムを破壊として、合理的なものだ。
また、4月中旬に沈没したプロジェクト1164のスラーヴァ級巡洋艦モスクヴァが不在となったため、攻撃が許容できるリスクに見なされた可能性もある。同巡洋艦のS-300F SAMシステムが近くにあれば、攻撃はより危険なものになったかもしれないの。
Su-27は、迎撃戦闘機であり、対地攻撃能力を持つ制空戦闘機だ。米国やNATOの攻撃型戦闘機に見られる高度システムはほとんど搭載されていない。ウクライナのパイロットの証言によると、Su-27は空対空戦で主に使用されてきたが、航続距離と積載量のため、スネーク島攻撃に適している。また、必要であれば、空中で自衛も可能だ。
速度と攻撃プロファイルを考えれば、命中させるには高度なスキルが必要だ。しかし、今回はそれ以上の成果を上げているようだ。技量の問題はさておき、もしビデオの攻撃が本当に起こったのなら、ウクライナ空軍にはロシアの防空網をものともせず、ロシアの拠点を攻撃できる能力があるとの明確なシグナルとなる。スネーク島は今や激戦地で、ロシアにとって侵攻作戦が長期化する中で悪い兆候である。■
Ukraine Strikes Back: Su-27s Bomb Occupied Snake Island In Daring Raid
The Flankers flew extremely low over the water and popped up for a toss bombing run, hitting multiple targets in a single pass.
BY
MAY 7, 2022 5:47 PM
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