統合幕僚監部が発表した東調級情報収集艦の画像と動向
中国とロシアの監視艦がそれぞれ日本の周囲を今週航行した。
中国艦は木曜日に大隅海峡を、ロシア艦は水曜日にラペルーズ海峡(宗谷海峡)を航行した。また防衛省の発表によると、人民解放軍海軍の第41中国海軍護衛機動部隊は、アデン湾に向かう途中、宮古海峡を木曜日に航行した。
統合幕僚監部(JSO)は水曜日の報道発表で、ロシアの監視船RFSプリバルティカ Pribaltica(80)が午前5時に宗谷岬の西120kmを東に航行しているのを目撃し、その後ラ・ペルーズ海峡を東に航行したと発表した。
海上自衛隊の高速ミサイル艇「わかたか」(PG-825)と海上自衛隊八戸航空基地(青森県)に所属する第2航空群のP-3Cオリオン海上哨戒機(MPA)がロシア艦を監視した。
金曜日に、海上保安庁から2つ発表があった。PLANの東調級監視艦(船体番号795)が、木曜日午前9時に種子島の東約100キロメートル西方で目撃され、その後、大隅海峡を東シナ海に向け西進した。鹿児島県の鹿屋基地に所属する第一航空群のP-1哨戒機と補給艦JSはまな(AOE-424)が、PLAN艦を監視していた。
JSOによると、木曜日午前8時、PLANの駆逐艦、フリゲート、補給艦の3隻が宮古島の北150kmで目撃され、その後、沖縄と宮古島の間を南東に進み、太平洋に出た。中国海軍第41護衛機動部隊のCNS 蘇州(132)、フリゲート艦CNS 南通(533)、CNS巢湖(890)である。
PLANのJ-15艦載機が遼寧 (16)から発艦した May 20, 2022. Japanese MoD Photo
新華社によれば、PLAN は 2008 年 12 月から、アデン湾を航行する中国船舶を保護するため、海賊対処部隊を派遣しており、第41任務部隊は水曜日午前に中国を出航した。支援艦、JSあまくさ(AMS-4303)が、PLAN部隊を監視していた、と 統合幕僚監部が伝えた。
これと別に、CNS遼寧空母打撃群(CSG)は現在、フィリピン海の日本の排他的経済水域の外で活動しているようで、統合幕僚監部は月曜日以来、同CSGの活動に関しては発表がない。最後の発表では、遼寧は052D型駆逐艦2隻を伴い、日曜日午前9時に沖大東島の南350kmで目撃され、午前9時から午後9時まで、搭載するJ-15戦闘機とZ-18ヘリコプターで飛行作戦を実施した。
統合幕僚監部発表によると、駆逐艦「すずつき」(DD-117)が艦船を監視し、航空自衛隊戦闘機がJ-15の発進に対応してスクランブルをかけた。遼寧は、055 型駆逐艦 CNS南昌(101)、052D 型駆逐艦 CNS 西宁(117)、CNS ウルムチ(118)、CNS 成都(120)、052C型駆逐艦 CNS 鄭州(151)と共に展開している。054A型フリゲートCNS湘潭(531)、901型高速戦闘支援艦CNS 呼倫湖(901)は、5月2日に宮古海峡から太平洋に進出し、4日から太平洋からフィリピン海で空母飛行作戦を実施していた。
5月4日、人民解放軍空軍(PLAAF)H-6爆撃機2機が東シナ海から飛行し、沖縄と宮古島の間を通過して太平洋に達し、その後太平洋上を旋回して再び沖縄と宮古島の間から東シナ海に向かった、と統合幕僚監部は水曜日の報道発表で発表した。航空自衛隊の戦闘機が2機を追尾した。
一方、米空母USSロナルド・レーガン(CVN-72)は、2022年春のパトロールで横須賀を金曜日に出発したと、米第7艦隊はニュースリリースで発表した。
駆逐艦部隊15の駆逐艦と巡洋艦USSチャンセラーズビル(CG-62)、USSアンティータム(CG-54)がロナルド・レーガン空母打撃群を構成する。
横須賀市の公式ウェブサイトは、レーガンが出発する間、USSエイブラハム・リンカン(CVN-72)が土曜日に横須賀に寄港するとニュースリリースで発表した。外務省が金曜日に横須賀市役所に空母寄港を通知していた。
強襲揚陸艦「トリポリ」(LHA-7)は、金曜日に岩国海兵隊航空基地に入港した。トリポリは、5月2日に西太平洋に展開するため、カリフォーニア州サンディエゴ海軍基地を出港していた。■
Chinese, Russian Navies Remain Active Near Japan; Carrier USS Ronald Reagan Begins Spring Patrol - USNI News
By: Dzirhan Mahadzir
May 20, 2022 3:36 PM
コメント 統合幕僚監部の報道発表https://www.mod.go.jp/js/Press/press2022.htm
では逐一中国、ロシアの日本周辺での動きを発表していますが、日本のメディアは無視した形ですね。報道の価値がないというのでしょうか。安全保障ではこうした小さな動きが重なって大きな事態に発展していくのが常ですが、事件性がないから報道しないというのでしょうか。あるいは波風を立てたくないというのでしょうか。
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